製剤学を学ぶ上で最初の一歩である各剤形の定義,製法,試験法,容器,包装及び貯法が書かれている製剤各条をまとめています。詳細はリンクより各ページに進んで利用してください。
参考文献
- 第十七改正日本薬局方 電子版
- 製剤各条は,剤形の定義,製法,試験法,容器,包装及び貯法を示すものである.
- 製剤各条における試験法に関する記述は基本的な要求事項であり,また,製法は一般的な製法を示したものである.
- 分包品とは,一回使用量ずつ包装したものである.
経口投与する製剤 Preparations for Oral Administration
- 経口投与する即放性製剤は,製剤からの有効成分の放出性を特に調節していない製剤で,通例,有効成分の溶解性に応じた溶出挙動を示す.
- 経口投与する放出調節製剤は,固有の製剤設計及び製法により放出性を目的に合わせて調節した製剤で,腸溶性製剤,徐放性製剤などが含まれる.
(ⅰ) 腸溶性製剤
腸溶性製剤は,有効成分の胃内での分解を防ぐ,又は有効成分の胃に対する刺激作用を低減させるなどの目的で,有効成分を胃内で放出せず,主として小腸内で放出するよう設計された製剤である.本剤を製するには,通例,酸不溶性の腸溶性基剤を用いて皮膜を施す.腸溶性製剤は,有効成分の放出開始時間を遅らせた放出調節製剤である放出遅延製剤に含まれる.
(ⅱ) 徐放性製剤
徐放性製剤は,投与回数の減少又は副作用の低減を図るなどの目的で,製剤からの有効成分の放出速度,放出時間,放出部位を調節した製剤である.本剤を製するには,通例,適切な徐放化剤を用いる. - 経口投与する製剤のうち,カプセル剤,顆粒剤及び錠剤などでは,服用を容易にする,又は有効成分の分解を防ぐなどの目的で,糖類又は糖アルコール類,高分子化合物など適切なコーティング剤で剤皮を施すことができる.
各製剤についての記事リンク集です
- 錠剤(口腔内崩壊錠,チュアブル錠,発泡錠,分散錠,溶解錠)
- カプセル剤
- 顆粒剤(発泡顆粒剤)
- 散剤
- 経口液剤(エリキシル剤,懸濁剤,乳剤,リモナーゼ剤)
- シロップ剤(シロップ用剤)
- 経口ゼリー剤
口腔内に適用する製剤
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- 口腔用錠剤(トローチ剤,舌下錠,バッカル錠,付着錠,ガム剤)
- 口腔用液剤(含嗽剤)
- 口腔用スプレー剤
- 口腔用半固形剤
注射により投与する製剤
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- 注射剤(輸液剤,埋め込み注射剤,持続性注射剤)
透析に用いる製剤
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- 透析用剤(腹膜透析用剤,血液透析用剤)
気管支・肺に適用する製剤
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- 吸入剤(吸入粉末剤,吸入液剤,吸入エアゾール剤)
目に投与する製剤
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- 点眼剤
- 眼軟膏剤
耳に投与する製剤
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- 点耳剤
鼻に適用する製剤
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- 点鼻剤
- 点鼻粉末剤
- 点鼻液剤
直腸に適用する製剤
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- 坐剤
- 直腸用半固形剤
- 注腸剤
腟に適用する製剤
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- 膣錠
- 膣用坐剤
皮膚などに適用する製剤
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- 外用固形剤
- 外用散剤
- 外用液剤(リニメント剤,ローション剤,スプレー剤(外用エアゾール剤,ポンプスプレー剤))
- 軟膏剤
- クリーム剤
- ゲル剤
- 貼付剤(テープ剤,パップ剤,)