今年も「読めよ薬剤師」の記事を投稿する時期になったのだなぁ,しみじみとそう感じているけいしゅけです。今年発売の書籍で3冊あるかなぁ💦ブクログを振り返っても,書籍の登録数4冊…。

で,で,でも3冊はチョイスできるんだからねっ!!



焦りまくってるでちゅ
2020年に読んだ本①:NHK 100分 de 名著 カント『純粋理性批判』 2020年 6月
トップバッターはコチラ。哲学書を読みやすく解説してくれている100分 de 名著。
カント哲学は非常に難解であるけれど、読み解けるとトコトン腹落ちできる。
ブクログで自分が書いたレビューより引用
「道徳的に生きることを最高の生き方とするだけでなく、道徳的に生きるところにこそ人間の自由がある」
この言葉の意味を噛み締め、味が滲み出て感じ取れたとき、カント哲学に魅了されると思います!
ところで、本書はカント哲学の長所・短所が述べられており科学的である点が個人的に好印象でした。
是非ともオススメしたい1冊です。



哲学とか…無理っ!
難しいんでしょう!?



案外,読めるもんやで。特にこうした噛み砕いて解説してくれる書籍は非常にとっつきやすいと思う。



読むかどうかは別として,いちおう聞きまちゅね。
なんで哲学書を読むんでしゅか?



哲学に限らず読書全般に言えるんやけども,まずは「言葉を知り,思考の幅を広げるため」かなぁ。
哲学について言うと,自分と全く意見が合わない人の立場がいたとして,その人の主義・主張を理解したいって思ったのがきっかけやねん。



う~ん,ピンと来ないでちゅ。



そやなぁ…。
ひとまず僕が考えているのは,哲学に触れることを通じて意見の対立する他者を退けるのではなく,同意・同調できずとも相手の考えを理解することができるんじゃないか?ってことやねん。
人間関係なしに生きていくことは出来へんからさ,それなら少しでも人間関係の摩擦係数を小さくするための思考法を身につけたかったの。
カント哲学をちょっと読んでみよっかなぁって思った人は,ひとまず読んでみたらいいと思う!(雑でゴメンナサイ)
2020年に読んだ本②:教養の書 (戸田山 和久)
今年の個人的なイチオシは,青島先生から紹介いただいた本書です。
目次はこんな感じです
- 教養ってなんだ
- 教養の敵は何か,それとどう戦うべきか ー現代イドラ論
- 教養への道の歩き方 ーお勉強の実践スキル



これまた難しいんでちゅよね?



口語っぽい文章で書かれているからむっちゃ読みやすいで☆
教養の書 についてレビューすると…
僕は本書のように「教養」について詳説している書籍を読んだことがありませんでした。改めて教養とは?と聞かれたとき自分ならどう答えるだろうか?
”知識と良識を兼ね備えていること” …こんなくらいしか思い浮かばなくてビミョーな気持ちになりました(笑)
それはともかく,筆者の戸田山和久さんはどう記すんだろう?ワクワクしながら読み進めました。やはり自分の考えた教養の定義は部分的なものであることがわかりました(そりゃそうだ)。知識が豊富にあることプラスアルファの部分について掘り下げまくって語られ,読みながら「ふむふむ,ふむふむふむ!ふむふむふむふむ!!!」と頷きの連続でした。そして第Ⅰ部の最終ページで完成する「教養の定義」は10行にわたって記されます。圧巻です。
実際に手に持って読んでみることをオススメしたいです!
是非読んでみてください!
2020年に読んだ本③:やりぬく人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学



タイトルだけ見るとうすっぺらそうな感じやろ(暴言ゴメンナサイ)?
ページ数は93ページで薄いものの,内容は実践的です。



あ,Notion(※メモアプリのこと)に書き込みしてたのってこれでちゅか?



そうそう☆
ひとまず本文に従って,目標を立てる➤得られることを書き出す➤障害となることは何か検討して記す➤具体的な行動を記す➤進捗状況を書きこめるようにセッティングする
…って感じでやってみたわ。



2021年の抱負を既に公言したので,来年末に何を行動したかを自分でチェックできるようにしたいって思いがあってね。



自分で自分を追い込むスタイルでちゅね☆
う~ん,真似してみましゅ🎵



嬉しいなぁ。ほんじゃ,特に見せ合うわけでもないし何をお互いにするわけではないけれど,一緒に自分で立てた目標達成に向けて行動していこか~!
最後に:読者の皆様,本年もありがとうございました!ニーチェ読もう!!
最後に挨拶としてちょっと書かせていただきます。皆様,本年も本当にありがとうございました。ブログにコメントや応援メッセージをお寄せいただいた方々,改めて感謝申し上げます。ありがとうございます!ちなみに,ブログはリアルワールドでも「けいしゅけさんのやつ(ブログ)読んでますよ~。また記事書いてくださいね~」なんて言葉を頂けたりして,『おいおい,わしゃ幸せやのぉ!!』って涙目になることがありました。下半期はブログ更新が止まってしまっていたのですが,まだまだ書きたいことはあるので遅筆ながら新記事を書いていきます!2021年も当ブログとけいしゅけを宜しくお願い致します!
コロナウイルス発生後の世界でニーチェの言葉が個人的に輝きだしている
ここからはちょっと蛇足です。何となく書きたくなったので書きます。
2020年はSARS-CoV-2の発生によって,本当に生活が一変する事態となりましたね。オンライン会議は当たり前で,街に出るときのマスク着用なんて小学生が被る黄色い帽子みたいに制服化しました。お店の人とは透明なビニールないしアクリル板越しに接するようになったのも2019年12月には想像もつかなかった…。
みなさまの周囲でも色々なことが信じられないスピードで変化したと思います。物質的のみならず価値観も従来のそれが崩壊し,急速に姿を変えていきました。個人的には心臓の手術をしたとき感じたのですが,生きてるとイキナリ天地がさかさまになるような変化が訪れるんですよね。けれども時計の針は戻ることはなく,進むしかない。
こんなことを書いていると,「嗚呼,こりゃニーチェやな。なんかニーチェ読みたくなってきた!」って思い始めました。
まさに,現在のように従来の価値観が壊れた世界(彼が言うニヒリズムでは価値観の崩壊と目標の喪失を挙げている)に陥った時,どうやって生きていけばいいのか?「いま,この瞬間を肯定して生きる」という”超人”の人間像をニーチェは思い描いたのでした。
僕も2020年末,そして2021年の”いま,この瞬間”を大切に進んでいこうと思うのでした。
蛇足終わり。
記事の感想など,ひとこと頂けますか?
コメント一覧 (2件)
神田さんへ
お元気にされているんですね?
どうされているかなぁと思っていましたので、ブログがメールに届いて、嬉しかったです。
たくさんお世話になりました****薬局のOです。
これからは、けいしゅけさんのブログのファンの1人として、こちらから応援しています。
コメントありがとうございます。すごくうれしかったです。
なかなかブログ更新できていませんが,薬剤師をやっている限りは更新が続くと思います。
今後ともよろしくお願いいたします!