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60歳からカリーユニを点しても白内障進行予防効果がない?

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いつも読んでくれてありがとうござんす☆

けいしゅけです。イェイ✌

今日は白内障の目薬について書いてみようと思います。

目薬は1本で何日分?何滴出るの?

という記事を前に書いてんけど、

今回は商品の中でも効果が、ある年齢を境に効かなくなる!!という研究結果が出ているものがあるので紹介していくで~。

その衝撃的な研究結果が発表されているものとは!?

ピレノキシン(カタリン®、カリーユニ®)や。

実は60歳以上の患者さんが処方開始となった場合に、白内障の進行を抑制できなかったというデータがあるねん。

ひとまず、カリーユニ・カタリンの作用機序および製剤の特徴も説明したうえで、本題に入っていこか~。

ほな行きまっせー!!

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Contents

☆ピレノキシン(カリーユニ・カタリン・カタリンK)の作用機序

これを説明して行こか!!

 

●おっとその前に、白内障ってどんな病気なん?どうなっちゃうの??

白内障とは、眼の中の水晶体が白濁していく病気や。

実習で体験したんやけど、視界は白く濁るのではなく、常に夕焼けのようにオレンジがかって見えるようになるねん。

 

■なぜ白く濁る?

水晶体ってのはね、タンパク質でできてるんよ。

タンパク質といえば、卵なんかを思い浮かべてくれたらいいわ。

あとは髪の毛なんかもそうや。

これらってさ、熱を加えたら・・・

卵⇒目玉焼きになる。特に、最初はドロッと透明だった白身の部分が文字通り白くなって固まる。

髪の毛⇒チリチリになる。

こんな風に、タンパク質は外から力が加わると、変性っていてな、タンパク質の形が変わってまうねん!

そして、一度変性してまうと元に戻らなくなる!

 

それが、眼で起こったのが、白内障。

 

■白内障のメカニズム⇒キノイド学説

有名な学説や。

キノイド学説によると・・・

白内障のメカニズムとして、

水晶体の水溶性タンパク質が、

水晶体の中にあるアミノ酸(トリプトファン、チロジン等)の代謝異常で生じ る

キノイド物質(キノン体)によって変性し不溶性化するためといわれてい る。

 

言い換えてシンプルに簡略化してみよう、

 

代謝異常の産物のキノイド物質が水晶体のタンパク質にくっつくことによって変性を起こすねん。

 

■と、いうことでピレノキシンの作用機序はこうなるよね?予想できたっしょ??

ならば!ってんで、

ピレノキシンはキノイド物質が水晶体のタンパク質にくっつくを邪魔するねん!

結果として、水晶体の透明性を維持させる⇒白内障の進行を 抑制するのや!!

 

☆ピレノキシン製剤(カタリン、カタリンK、カリーユニ)の違いは?

●一番使いやすいのは今回の記事の主役、カリーユニや!

ピレノキシン製剤には3つの点眼薬がある。

  1. カタリン点眼用0.005%
    ・・・錠剤を液体に溶かした後使う。
    溶かしてから3週間が期限。冷所保存が必要!
    実は先発品!
    薬価は12.8円/mL
  2. カタリンK点眼用0.005%
    ・・・顆粒を液体に溶かした後使う。
    溶かしてから3週間が期限。冷所保存が必要!
    実は先発品!
    薬価は12.8円/mL
    市販されてた⇒2009年の薬事法改正で販売ができなくなった
  3. カリーユニ点眼0.005%
    ・・・最初から有効成分が溶けてる(一部沈殿してる)
    良く振ってから使う。
    開封後1カ月が期限。室温保存可能!!
    ⇒使い勝手が最もいいし、スグ使える!!薬液に錠剤や顆粒を溶かす手間がない!!
    実はジェネリック!
    薬価は63.7円/1瓶

以上の3つの薬がある。

効果の違いはなし。

ただし、とにかくカタリンシリーズはめんどくさい!

液に錠剤や顆粒を溶かす際に、液体をこぼしちゃうなんていう悲しいことも起こる!

でもカリーユニはそんなことない!室温で保存も可能!

カタリンなんて・・・必要ない。市販もされてないし。

 

白内障のメカニズム、視界の状態の説明とその治療薬。

有効成分ピレノキシンの作用機序、製剤の説明は以上や🎵

 

これを踏まえて本題にいくでっ!!!

 

☆マジで!?白内障の進行抑制効果が認められたのは59歳以下

日本白内障学会が発表した学術論文を以下に引用しよう

ピレノキシン(カタリン®)点眼液に関しては、程度の軽い皮質型の白内障に使用した場合に、白内障の進行を遅らせる効果があったことが、2004年にポーランドと金沢医科大学との共同研究で報告されています。

これは、59歳以下の群で、混濁面積20%以下という初期の皮質白内障に対しピレノキシン点眼治療を開始した場合、投与後18ヶ月目において、コントロール群と比較して白内障進行の抑制効果がみられたという結果でした。

ちなみに混濁面積が20%よりも大きい皮質白内障や、核白内障、後嚢下白内障、60歳以上の白内障群では進行抑制効果が確認できませんでした1)
現在承認されているこれらの点眼薬に関しては、点眼開始時期、投与開始年齢など、使用条件の再検討をすることが必要になってきています。

今後、高齢化により白内障患者は増加します。

医療費の削減、白内障術後の合併症による視力低下の予防、生活の質の向上、保持のためにも、薬物による白内障進行抑制による手術時期の延長が必要です。

よって、白内障治療および予防薬の開発が望まれています。

1) Kociecki J, Załecki K, Wasiewicz-Rager J, Pecold K. Evaluation of effectiveness of Catalin eyedrops in patients with presenile and senile cataract. Klin Oczna. 2004;106(6):778-82. Polish.

URL:http://www.jscr.net/ippan/page-012.html

 

なかなか衝撃的やんけ・・・。

 

●カリーユニやカタリンって大体60歳以上になってから点しはじめてるよね?

薬剤師や調剤事務の方であれば明日以降に確認してみてほしい。

59歳以下でカリーユニを指している人ってどのくらいいるんやろか?と。

また、今点している人が何歳から点し始めたのかを。

59歳以下から点し始めたって人。おそらく、ほぼおらんやろうなぁ。

 

●なぜ処方される?

これ、おそらく医師の都合によるものやと思われる。

眼科ってあんまり儲からない。特にオペをしない町医者ならなおさら。

ならどうするか?

何回も通ってもらって受付回数を稼ぐのじゃよ!

 

■老人はお医者さんが好きだから安心料と思って受診するのかもしれないが

仮に効きませんよと、お年寄りに話しても聴く耳を持たない方も多いかもしれない。

いや、大抵聞かない。

だって、「お医者様」と思ってるもん。

お医者様が出すんじゃから、効くわい。いや、効かなくてもいいのじゃ。先生に診てもらうことが「安心」なんじゃよ

そんな声が聞こえてくること請け合いだ。

 

■僕たちは医療保険制度が安心料によって崩壊するかもしれないことに「安心」できない

うーん、気持ちだけはわかるんですが。。。

感情論であって、理論的に無意味な処方を保険を使って処方するのっていつまで見逃されたらいいのかな?

スイッチOTCが推進されている昨今。医療費控除にこのあたりのOTCも認められてきてるよね?

 

☆カリーユニ、OTC一本化でいいやん!若年層に啓蒙活動も必要や!

59歳以下から点し始めるためにも、白内障は50代で診断され、点眼開始が必要だとわかりますよね。

なので

点眼薬での白内障の進行予防は60歳になってからでは手遅れです!

って啓蒙活動が必要なんじゃない?

それと同時に、眼科に受診して白内障の診断さえ受けることができたなら、初回以降はドラッグストアでカリーユニは買えるようにすりゃいいやん!

59歳以下の人は足しげく眼科に通ってカリーユニをもらう暇なんてありまへんで!?

是非、カリーユニはスイッチOTCしよう。すぐしようよ!

 

☆ちなみに、60歳を超えてからの場合はどうなるのでしょうか?

●カリーユニなど、点眼では進行予防できないので、時機を見て手術。これしかない

現状において、白内障の進行予防薬や治療薬は存在しない。

参天製薬や千寿製薬あたりには是非とも新薬の開発を頑張ってほしいものだ。

便秘薬領域において、酸化マグネシウムから50年経ってアミティーザカプセルが出たように、白内障の薬物治療においてもそろそろ時代が動いてほしいと薬剤師としては思ってしまう。

さて、話は逸れてしまったが、60歳以上においては白内障の治療はやはり手術となる。

 

繰り返しになるけどもう一度話すね。

過去に、けいしゅけ、白内障の患者さんの視界がどうなっているのか?という研修を受けた話を。

常に視界が夕焼け状態。お金の硬貨の見分けがつきにくい

こんな症状でした。

これではQOLが下がってしまっていてどうしようもない。

そう思ったのを記憶している。

 

目の手術は気が乗らないが、現状ではオペしかない。

うーん、苦しい現実だ。

 

●白内障の術前・術後に使う点眼薬はイイものが出ている

皮肉なことに、白内障の進行を抑える薬はほぼ存在しないと言える状況だが、手術前後の点眼薬には良い薬が出ている。

ネバナック点眼液がそれだ。

この点眼薬はステロイド薬ではない、非ステロイド性点眼薬に分類されるものの、白内障手術後の嚢胞様黄斑浮腫(CME)発症を著しく低下させることが確認されてる優れもの。

 

■嚢胞様黄斑浮腫(CME)ってなんや?

これはね、モノを見るために重要な役割を果たしている黄斑(おうはん)がむくんで腫れてしまい、視力に悪影響を及ぼす状態の事をいいます。参考までに。

 

☆まとめ

  1. 白内障は59歳までに確定診断され、点眼薬を使い始めないと進行は抑えられない研究結果がある
  2. 59歳以下の人はまだ働いているし暇もないので点眼薬はスイッチOTC化すべき!と提案
  3. 60歳以上の場合はどうしたらいいか?進行度合いをみて手術しかないのが現状
  4. 手術後の点眼薬は優れた薬が存在する

今回はこのようなことを書いてみました。

カリーユニ。

どんだけ微妙な存在やねん!!って思いませんか??

僕はカリーユニ。嫌いじゃないけど、まぁ、いらんなって思います。OTCでいいわ。

おしまい

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1 個のコメント

  • 眩しさを感じるようになって、視力の低下も気になって眼科に行ったら初期の白内障って言われてカリーユニを処方されたけど、点眼した後、ボヤけて見えたり眼が痛くて涙が出たりすることがあって不安に思ってて、次に受診した時は違う先生で白内障の進行は目薬では止められないっていわれてドライアイの目薬を処方されて、どっちを使うべきか悩んでしまう。54歳でまだ仕事をしてるし手術は無理。今のところ、何とか生活に支障なく見えてます。何年くらいで手術が必要になるのかなぁ

  • けいしゅけはアナタのコメントを待ってます!書いてもらうと喜びます☆質問も大歓迎!真摯にお答えいたします!