動脈管開存症ってどんな症例?症状は?治療法は?薬は?

動脈管開存症とは?

動脈管化依存症(PDA:Patent Ductus Arteriosus)って知ってますか?

動脈管開存症(PDA)とは,大動脈と肺動脈をつなぐ胎児期の交通路(動脈管)が出生後も開存している状態であり,結果として左右短絡が生じる。症状としては,発育不全,哺乳不良,頻拍,頻呼吸などがある。胸骨左縁上部に連続性雑音が聴取されることが多い。診断は心エコー検査による。有意な短絡のある未熟児には,インドメタシンの単独投与または水分制限との併用を試みてもよいが,この治療法はPDAを有する正期産の乳児やより年長の患児では効果的でない。動脈管の開存が遷延する場合は,外科手術またはカテーテル手技による修正が適応となる。

PDAは先天性心奇形の5~10%を占め,男女比は1:3である。PDAは未熟児では非常に多くみられる(出生体重1750g未満では約45%,出生体重1200g未満では約80%)。出生体重1750g未満の未熟児では15%,出生体重1500g未満の未熟児では40~50%の頻度で,有意なPDAによって心不全が起こる。

MSDマニュアルより引用

少し難しいですね。この記事では動脈管化依存症について噛み砕いて説明をしていきます。

動脈管開存症(PDA)の病態をかみ砕いて説明すると?

動脈管というのは、大動脈(心臓から全身に酸素を多く含む血を送る大きな血管)と、肺動脈(心臓から肺に向かって酸素の少ない血を送る血管)をつないでいる管のことや。
胎児のときにはみぃんなもってて、 通常やと生後2~3週間で閉じてなくなっていくものやねん。けど、これが開いているままになってまうことがあります。その状態を、動脈管開存症(PDA)って言います。お分かりの通り、動脈管化依存症の患者さんは小さな子供です。

動脈管化依存症ってどんな症状がでるの?

心臓から出ている血管がつながっているって聞くとちょっと心配になりますよね?症状ってどんなんやろって。ほな、カンタンに説明していきます。

患者さんの症状は、動脈管の開存の大きさとママのお腹の中にどれくらいいたのかによって変わるねん。

動脈管の開存の度合いによる違い

動脈管の開存が小さい乳児や小児は、たいてい何の症状もありません。心音や脈拍も正常。ただ、鎖骨の下あたりで胸の音を聞くと雑音が聴きとれることが多いねん。(ちなみに僕の子供も動脈管開存症やってんけど、無症状でした。そして、やっぱり胸の音で雑音が聴こえたことから検査を薦められ小さな 動脈管開存が発見されてん。)

動脈管の開存が大きい場合はどうかというと,心不全の徴候を示すことがあります(例えば、発育不全だったり、授乳してもあまり飲まない・授乳すると呼吸が苦しそうにする、呼吸の回数が多い、脈拍が多い)

産まれるまでママのお腹の中にいた期間による違い

早産などによる未熟児の場合、呼吸数が少なかったり、無くなったりすることがあります。また、他にも重い合併症(例えば壊死性の腸炎)が発生することがあるねん。

早産などによる未熟児は、正期産の乳児の場合より心不全の兆候が早期に出たり、病状が重くなりやすい傾向があります。また、未熟性肺疾患の重症化につながりやすいとも言われてるで。

ただし、正期産の乳児でも動脈管開存が大きい場合には、心雑音が顕著であったり心不全が発生することがあります。

動脈管化依存症(PDA)はどうやって発見されるの?

まず、診察時に「もしかしたら」と疑いがもたれ、以下の検査をすることで確定診断に至ります。

  • 胸部X線および心電図
  • 心エコー検査

ちなみに、動脈管化依存症の開存口が小さい場合、胸部X線と心電図はたいてい正常となるねん。開存度が大きいと胸部X線や心電図でもわかるんや。

ちなみに、心臓カテーテル検査は治療するとき以外は必要ないで。

動脈管開存症はどうやって治療するの?

未熟児の場合には動脈管化依存症はインドメタシン [用量については インドメタシンの投与ガイドライン(mg/kg)*] に代表されるプロスタグランジン合成阻害薬を使って治療するで。

  • プロスタグランジン合成阻害薬を使う(例:インドメタシン、イブプロフェン)
  • カテーテルによって開存部位を閉じる、または外科的修復を行う

ただし、呼吸状態の悪化がみられない未熟児では、動脈管化依存症は一般に治療せず経過観察となるねん。

ちなみに満期産児には,インドメタシンは通常無効やねんて。

1歳以上の小児の場合は、カテーテル閉鎖術が第1選択の治療や。1歳未満の乳児と動脈管の状態によっては、外科的に開存部分を治すのがカテーテル治療より望ましいねん。

動脈管開存症を治療した子供はその後どうなりますか?

動脈管開存症(PDA)を閉鎖した子のその後ですが、予後良好と言われています。つまり、障害が残る心配などはほとんどないという意味です。

けいしゅけ

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