急性蕁麻疹にステロイド併用で抗ヒスタミン薬の治療効果増強なし!

急性蕁麻疹に第2世代ヒスタミンにステロイドの併用は無効






急性蕁麻疹にステロイド併用で抗ヒスタミン薬の治療効果増強なし!

  1. ランダム化されているか?➡されている
  2. 論文のPECOは何か?
    • P:18歳以上で、24時間以内の血管浮腫性が認められない急性蕁麻疹を伴った患者。(アナフィラキシー患者または抗ヒスタミン剤またはグルココルチコイドを過去5日間に投与した患者は除く)年齢中央値は27歳でn数は100例に
    • E:第2世代抗ヒスタミン薬レボセチリジン5mg(ザイザル錠5mg)1日1回5日間経口投与にステロイドとしてプレドニゾン40mgを1日1回4日間併用した場合(n数=50)
    • C:第2世代抗ヒスタミン薬レボセチリジン5mg(ザイザル錠5mg)1日1回5日間経口投与にプラセボを投与した場合に比べて(n数=50)
    • O:かゆみの消失または治癒するまでの期間は短くなるのか?
  3. 1次アウトカムは明確か?➡明確である
  4. 真のアウトカムか?➡真のアウトカムである
  5. 盲検化されているか?➡二重盲検化試験である
そのほかの条件などの抽出

主要評価項目は救急診察を受診してから2日後に痒みが止まった効果としていて、0~10の痒みスコアで判定している。副次評価項目は皮疹の消失、再燃、有害事象としているこの臨床試験。

前向きランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施している。

プレドニゾンて何?

プレドニゾンは肝臓で代謝されてプレドニゾロンになる。重度の肝機能障害を有する場合を除いては、プレドニゾン≒プレドニゾロンと考えていい。 

今回の記事では、論文:Levocetirizine and Prednisone Are Not Superior to Levocetirizine Alone for the Treatment of Acute Urticaria: A Randomized Double-Blind Clinical Trial

を読んだ結果について書いていくで☆

呼吸困難などを伴わない、いわゆる一般的なかゆみなどを伴う蕁麻疹に対して第2世代抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)にステロイドであるプレドニゾロン製剤などを併用することによって、早く痒みや皮膚の湿疹などが消えるのか?をエビデンスを用いて回答してこう!

急性蕁麻疹にステロイド併用は意味がなかった。第2世代抗ヒスタミンで充分!

 

結果を見てみると、

救急診療を受診2日後の痒みスコアが 0(完全消失)であった患者はプレドニゾン併用群62%に対して、プラセボ併用群76%であった。

(群間差:-14%、95%CI:-31~4%)・・・統計的有意差なし

2日後に皮疹が消失した患者はプレドニゾン併用群の70%に対してプラセボ併用群では78%であった

(群間差:-8%、95%CI -25~9%)・・・統計的有意差なし

再発率は、プレドニゾン併用群で30%に対してプラセボ併用群で24%であった。(再発患者の大部分:89%が5日以内の再燃)

(群間差:6%、95%CI:-23~11%)・・・統計的有意差なし

有害事象はプレドニゾン併用群で12%に対してプラセボ併用群で14%であった。

副作用の程度は軽度のものであり、投与中止までに至った例はなし。

主な副作用は

  • 疲労(7例)
  • 鎮静(眠気:3例)
  • 不眠(2例)
  • ディスペプシア(2例)
けいしゅけ
なるほど。

この結果を見る限り、エビデンスとしては、呼吸困難などの血管浮腫が生じた場合・アナフィラキシーを生じた場合を除いた、単純な急性蕁麻疹に対しては、第2世代ヒスタミンの投与で十分である!と考えるのが妥当のようやわ。

論文でも「第2世代のH1抗ヒスタミン薬は副作用を伴わずに急性蕁麻疹を治療できるというエビデンスがあるにもかかわらず、迅速な症状軽減にはステロイドが最も有効だと考える医師が多い」って論文を書いたBarniol氏らが言うてはるように、ステロイドを安易に使えばいいっちゅうもんではないってわけやね。

セレスタミン配合錠とかを安易に使うのはナンセンスや!と言えるのではないのかな?

けいしゅけ
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