おもいっきりよくある質問です。
という記事で胃酸を抑える薬についての患者さんからの素朴な質問に真摯に答えてきたけいしゅけが放つ第二弾!
それが、
ロキソニンのシップ(ロキソニンテープ、ロキソニンパップ、ロキソニンゲルおよびそのジェネリック)使ってるんやけど、
ロキソニン錠60mg(市販のロキソニンSも含む!ジェネリックも含めてや)飲んでもいいの?
というもの。
これに薬剤師として胸を張って痛快に答えていこう!
数値という根拠を以て説明したろやないけ☺2017.冬
ではいってみよう!!
目次やで
☆結論!ロキソニンの湿布貼っててもロキソニン錠は飲んでOKや!!
いきなり結論から言います。
シップやパップ、ゲルといった外用薬のロキソニンを使っている状態で、ロキソニンの錠剤を飲んだとしても・・・問題なし!
絶対に、ぜぇーーーーーーーーーーったいに、大丈夫やで!!
根拠はね、ロキソニン錠60mgおよびロキソニンテープ50mg/100mgの「インタビューフォーム」っていう、薬の説明書の詳しいバージョンに載ってるねん。
シップなどの外用薬は飲み薬ほど体の中、つまり血液の中に成分が入っていけへんねん!
これが答えになるねん。
ロキソニンテープもロキソニンパップもロキソニンゲルも全部一緒!
とにかく外用薬はロキソニン錠を飲んだ時のように血液中に成分のロキソプロフェンが入らへんねん。
ロキソプロフェンという成分が血中に入らないという根拠
まずはロキソニン錠60mgから。👈飲み薬ね。
後で比較しながら説明しますが、
ロキソニン錠60mgを飲んだ時に、血液の中にロキソニン錠の成分であるロキソプロフェンNaは
最高で5.04±0.27(μg/mL)
の濃度で存在したというデータが上のグラフです。
次にロキソニンテープ50mg/100mg。👈貼り薬ね。
引用元⇒ロキソニンテープ・パップのインタビューフォーム
コレが意味するのは、健康な成人にロキソニンテープ100mgっていう大きいシップを4枚
1枚とちゃうで?4枚貼った時の体の中のロキソプロフェンNaの血液中の濃度を調べたデータがありますねや♬
その数値とは・・・最高89.2(ng/mL) ですわ。
単位の違いに注目や!!ロキソプロフェンの血中濃度が1000倍も違うねん!!!
さて、単位のお勉強です。
g(グラム)の1/1000がmg(ミリグラム)
mg(ミリグラム)の1/1000がμg(マイクログラム)
μg(マイクログラム)の1/1000がng(ナノグラム)
やねん。
ロキソニン錠60mgの場合の血中濃度の単位は μg-マイクログラム
コレは1gの1/1000,000のこと。
ロキソニンテープ・パップの場合の血中濃度の単位は ng-ナノグラム
コレは1gの1/1000,000,000のこと。
なので、ロキソニンテープ・パップの場合の最高濃度は89.2(ng/mL)やったので、
μg/mLに換算すると、1/1000になるので、0.0892(μg/mL)ってことになります。
ロキソニン錠60mgの血中濃度は5.04±0.27(μg/mL)でしたね。
さぁ、
比較表を示すで!
ハッキリしたでしょ?
ロキソニン外用剤の血中濃度、0.0892(μg/mL)は
錠剤のロキソニン錠60mgの血中濃度5.04±0.27(μg/mL)
の1.77%にしかならないのです!!(0.0892÷5.04×100=1.7698・・・で計算)
そう、それぐらい外用剤ののロキソニンは血液中には入っていかないねん。
繰り返すけど、このロキソニン外用剤の血中濃度、0.0892(μg/mL)はロキソニンテープ100gmを4枚体に貼っての結果やからね。
これ、ロキソニン錠60mgと同じ濃度まで行こうと思ったら、
1.77%≒2%と近似して考えて
2%×50=100%になるから、4枚×50=200枚のロキソニンテープ100mgを体に貼らないと理論上同じ血中濃度に達しないわけです。
200枚もシップを体に
・・・ミイラやん(笑)
まとめ:ロキソニンの湿布を貼りつつロキソニン錠は、飲んでいい!
こういう結果になりました☆いやぁ、明快でしたね。
ロキソニンの湿布はほぼ、体の中に入っていかないと思えばいいねん!
計算で示したとおりやもんね。血中濃度が1000倍も違うんやもん。
なので、もしこんな素朴な疑問を持った時にはこの記事を読んでください。
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ロキソニンテープ100mgを200枚貼らん限り、ロキソニン飲んだ時と同じ血中濃度にならへんらしいで!
と。
今日の話はここまで!
面白かった??
けいしゅけ
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