4つ目のダメ配合錠、イニシンク配合錠(ネシーナ+メトグルコ)の処方が出てきません~っ!

イニシンク配合錠はネシーナ+メトグルコのダメ配合錠です






4つ目のダメ配合錠、イニシンク配合錠(ネシーナ+メトグルコ)の処方が出てきません~っ!

「糖尿病のタケダ薬品」

かつてそう言われた武田薬品工業株式会社の迷走がハンパない。暴走である。

Amazondeで『暴走』と検索したら上記のようなクソつまんなそうな本が出てきました。

それはともかく、タケダの暴走が著しいのでお伝え申し上げます。

イニシンク配合錠販売準備中の広告パンフレットは👈ココをクリックしてください。

糖尿病のタケダ かつての栄光

栄光の歴史をプレイバック

糖尿病のタケダと言えるほど、糖尿病の領域といえば、武田の専売特許だったよね。

  • 1994年発売の「ベイスン(ボグリボース)」の大ヒット
  • 1999年発売の「アクトス(ピオグリタゾン)」で「糖尿病のタケダ」は決定的になったのだ。

アクトスは今となっては膀胱がんリスクで訴訟になった薬やんね?過去の薬やね。的な感じがしますが、2007年は世界で3962億円を売り上げるハンパねぇ薬だったのよ(2011年特許切れ)。

栄光から徐々に減速。タケダ迷走時代に突入

  • 2010年発売の「ネシーナ(アログリプチン)」

ここらあたりから、ちょっと雰囲気がおかしくなってきた。商品名もなんとなく、ヌルッとしてきたのだ。

「ネシーナのみぃーな、そうしぃーな」

患者さんの言い放つその冷気に凍り付いた思い出がある。今書いていても指先が冷たくなるものである。

DPP-4阻害薬が販売され、糖尿病市場が大きく転換期を迎えたこのころ。タケダはこれに乗っかれなかったのが痛かった!

ネシーナ錠は国内で3番目のDPP-4阻害薬やってん。まぁ、販売としては遅くないけれど・・・

3番目となると、もはや目立たない訳ですよ。

「ネシーナのみぃーな、そうしぃーな」・・・名前が悪い。

ちなみに気になるDPP-4阻害薬の販売順の1・2番目は何か?というと

  1. ジャヌビア・グラクティブ(シタグリプチン)
  2. エクア(ビルダグリプチン)
  3. ネシーナのみぃーな、そうしぃーな(言いたいだけ)

だったわけや。

チョーーーーーーお馴染みすぎるお薬ですわ。

添付文書を見るとわかるけど、この最初の3成分は全部、腎排泄型だった

ネシーナが目立たないのは特徴がなかったことやと思う。

名前でスベッてるのは言うまでもないが、ジャヌビア・グラクティブはピカ新薬としてまず注目された。1日1回の用法も簡便で魅力的だった。

エクアは1日1回でも効くぐらいなのに、あえて1日2回にしたことで効果がガッチリでます!と商品アピールができた。

では、ネシーナは?

1日1回。排泄は前出の2成分と同じ腎排泄型。つまり、特徴無し。

世の中はジャヌビアかグラクティブ、に加えてエクア。これで当時のDPP-4阻害薬は十分だったわけだ。

あとは肝代謝型を待っている、って感じだったんよね。

これで大成功を収めるのがトラゼンタ(リナグリプチン)・テネリア(テネグリプチン)となるわけ。

テネリアはやはり出遅れたからトラゼンタにシェアを奪われているけれど。さて、話が逸れてしまったが、こうしてネシーナは無事、コケたのでした。

 

ここから配合剤で迷走が加速!どうしたタケダ?となっていく

  • 2010年発売の「メタクト配合錠LD/HD(ピオグリタゾン15mg・30mg+メトホルミン500mg)」
  • 2011年発売の「リオベル配合錠(ピオグリタゾン15mg・30mg+アログリプチン25mg)」
  • 2011年発売の「ソニアス配合錠(ピオグリタゾン15mg+グリメピリド1mg/ピオグリタゾン30mg+グリメピリド3mg)」

これらが発売され続けるわけです。

アクトスの特許切れの2011年のことなので、ジェネリック対策なのは明白でした。

メタクトのダメポイント:用法の組み合わせのアンマッチ。用量調節がしにくい

アクトスが1日1回服用の製剤に対して、メトホルミンは1日3回のもの。併せたところで意味がない。

朝にメタクトを飲んだとして、昼と夕は結局メトホルミンが出るわけ。

アクトス1個減らせたところでどうなの?という感が否めなかった

リオベルのダメポイント:チオゾリジン系とDPP-4阻害薬の併用のメリットが不明

DPP-4阻害薬とメトホルミンって組み合わせとしては最高であろうと考えられているのは周知の事実。(ひとまずメトホルミンのエビデンスがきっちりしているから。DPP-4阻害薬は最近の論文を見る限り、思ったほどのものではない印象だが。)

血中のGLP-1(※)を高めるからだ。

※GLP-1:グルコース濃度依存的に膵β細胞からインスリンを分泌させるグルカゴン様ペプチドのこと。

それに対して、このリオベルの組み合わせはメリットが不明なのだ。

つまり、あんまり効果ないだろうけどくっつけたから患者さんが飲むときに錠数が減るでしょ?ってだけだった。売れるわけない。

ソニアスのダメポイント:SU剤の配合剤など時代遅れだった。

先述の通り、現在の糖尿病ガイドラインでもあるように、推奨度が高いのはメトホルミンだ。

メトホルミンにSU剤をオンするよりも、DPP-4阻害薬をオンする方がインスリン導入率が低かったという研究が明らかになっている。(「Diabetes, Obesity and Metabolism」10月号に掲載

そんなわけで、いらないわけです。この薬は。

さぁ登場!イニシンク配合錠!!!

気になる組み合わせはアログリプチン25mg+メトホルミン500mg

お疲れ様でした。ここまで読んできた方ならわかると思います。ダメポイントが。。。
  1. この組み合わせはもはや当たり前になっているし、選ぶDPP-4阻害薬は腎機能や肝機能がどうか?
    で選ぶ時代であること
  2. メタクトと全く同じ理由でダメですよね?ネシーナ1錠+メトホルミン250mg2錠がまとまったところで、
    昼と夕食後のメトホルミンはまとまらへんやん?しかも、メトホルミンの用量調節がしにくくなるだけやし!

ってか、1日9錠を1日3回もしくは1日6錠を1日2回で飲んでいる患者には全くの無価値。

売れません

ちなみに2015年に出た週1服用のザファテックも微妙やで

DPP-4阻害薬だけウィークリーになっても意味あるのか?この問いに明確な答えがない。
だから、あんまり意味ないと私は思っている。
なんなら、何曜日に飲むか忘れるリスクもあって服薬アドヒアランスも下がる可能性も考えられる気がするのだ。

最後に言いたいことを言って締めます

タケダさん、メトホルミンの徐放錠を作って、「メトホルミンL錠750mg」とか作ったらどうなん?用法は1日1回にする。

1日用量750mgが1日1回の服用で良くするわけだ。

最大用量は1日3錠まで。メトホルミンの最大量2250mgになるからね。これなら、臨床上とっても有益だわ。

配合錠を作るならそれを作ってからにすりゃいいねん。そしたら、それとネシーナをくっつて売ればいい。

それくらいやっておれば配合錠にする意味は相当あると思う。

メトホルミンは安いからそんなん開発費がもったいないって思ってどうせやらないやろうけどね。

でもそういうのをやる企業が僕は将来残ると思う。

編集後記:ソニアスが影薄すぎてタイトルに誤りがありました。

3つ目4つ目のダメ配合錠、イニシンク配合錠(ネシーナ+メトグルコ)でした。

ごめんねソニアス。

最後に、コホン。

「ネシーナのみぃーな、そうしぃーな」

けいしゅけ
今回の記事はいかがでいたか? アナタのお役に立てていれば幸いです! もし良ければコメント欄から記事を読んだ感想や、ご意見、ご質問など寄せて下さい☆待ってます!!



イニシンク配合錠はネシーナ+メトグルコのダメ配合錠です

1 個のコメント

  • けいしゅけはアナタのコメントを待ってます!書いてもらうと喜びます☆質問も大歓迎!真摯にお答えいたします!

    ABOUTけいしゅけをSNSでフォローしませんか?

    けいしゅけ

    薬剤師のおっちゃんです。僕について詳しくは左下のprofile pageをクリックした先のプロフィールページで書いていますのでご覧いただけると幸いです。お薬の勉強が大好きで、気が付いたらブログを書くようになってました。薬剤師業務にかかわること全般をメインにブログを書き綴っていきます!最近はAHEADMAPに属し、EBMの学習に注力中やでっ!! 良かったら下記のリンクからTwitter・Facebookのフォローお願いいたします☆