医師も困る?処方制限されたデパスの頓服処方が迷走中

デパスの頓服処方が迷走中!

デパスとアモバンが処方日数制限が30日となり、週明けの明日7日からは処方日数の制限を受けていない10月発行の処方箋もさすがに来なくなるだろう。
そんな時期になったので明日から皆さんも処方箋を良く見ておいてほしい。なんとかして量を多く出してほしい患者の求めに苦し紛れに出した医師の珍処方を。
倍量処方は当たり前。3倍量処方なんてものまで出る可能性が普通にあるのだ。

 

だって、僕の薬局には来ちゃってんだもん。
デパス錠0.5mg 頓服 不安時 3錠 30回分
こんな処方がね。

お、オイッッッッッッ!せんせぃ!!
今までそんな処方書いたことなかったやないですかッッ!!
せんせぃぃぃぃぃぃ!!!!!みたいな(笑)

そんなわけで、予想される合法的な処方から、爆走!錯綜!珍処方!!!!
まで予想していきます。

 

もちろん、いつものとおり、そんな処方が来た場合の対処法も提案していきますよー

医師も処方するのに困る日数制限

11月1日、ついにデパス(エチゾラム)とアモバン(ゾピクロン)は処方日数が30日分
限られました。
一方で難を逃れたのがルネスタ錠やった。ここまでは薬剤師のみなさんにとっては常識になっているやんね?
でもね、患者さんにとってはそうじゃない。

 

なんでそれだけしか出ないねん!と怒る人もいるでしょう。さぁ、困ったのは処方箋を書くドクターだ。
どうする?先生??

 

医者が考えそうな処方の書き方はこれや!

苦し紛れに書くであろうDrの処方を大予想!

合法的な逸脱処方パターン(理解できる範囲やなってやつ)編

例1)デパス錠0.5mg 1回1錠 1日1回 寝る前 90日分(総量90錠)

こんな処方の場合、1日1回しか飲んでいなかった患者さんなので対応はカンタン。
処方箋はこう変わるやろうね

デパス錠0.5mg 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分

いいですねぇ、初級編っぽい!!!うんうん、これはベーシックパターンやね。
投薬のときに、間違っても、「今回から1日3回に増えましたね!」キラーン☆
なんて言わんといてや?
「今回から処方は1日3回になってますけど、飲むのは1回ですよね?」って言うてね。頼むで。
ここは薬剤師としてピンと来ておきたいよ。

 

例2)デパス錠0.5mg 1回1錠 1日3回 毎食後 90日分(総量270錠)

この処方の場合はどうするだろう?

「処方量の総量を変えてくれるな!」と患者が言ったとしたなら、僕やったらどうするか?考えてみた。

予想処方①) デパス錠1mg 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分
デパス錠0.5mg 頓服 不眠時 1回1錠 30回分
そして、付箋を処方箋に貼り「デパス1mgは半錠にしてください」の指示を入れる

この処方の意図は保険を通す事や

 

カルテに書くならこうかなぁ。

【状態悪化のため、増量。また、不眠症状ありとの主訴有りのため、デパス錠0.5mgを頓服で出すこととした。】
デパス0.5mgを1日1回就寝前 30日分ってしないところがミソやねん。
しょうがなく低用量の方を出してますよ!頓服で。って理論的に処方したアピールができるでしょ?
しかもデパス錠0.5mgとしては総量が210錠とちょっとだけ少なくなっているんですわ。
これは簡単には保険切れないよ。保険者側も暇じゃないんだから。理論破たんしている処方じゃなかったらとりあえず、スルーしますわ。
これが頓服やなしに就寝前で処方するとね、

  • なら分4でええんとちゃうん?
  • 安易な増量はよろしくない

なぁんて突っ込みを入れられて保険を切られる隙が生まれるのよ。

それを避けたいからね。頭のイイ医師や医療秘書がいる病院ならこんな処方を出すと思うわ。

ちなみに、この考え方は在宅業務の処方提案なんかにも応用できると思う。理屈が通っている提案だし、患者さんには今まで通りに近い処方量が供給できる。病院は保険を切られない。

薬局としては病院や患者から信頼を得られる。まさにWin-Win 

けいしゅけ、ええこと考えるやろ?

 

予想処方②) デパス錠0.5mg 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分
デパス錠1mg 頓服 症状悪化時 1回1錠 30回分
そして、付箋を処方箋に貼り「デパス1mgは半錠にしてください」の指示を入れる

これはちょっと妥協しているパターンやね

 

通院回数は増えてまうけど、2回の通院で患者さんの手元に残るデパス錠0.5mgの量を結果として減らさないため(むしろチョット増やせる)の案。
処方量としては0.5mgのデパスの量として、90錠+60錠(デパス錠1mgを半分にしたもの)を合計して150錠分の処方になる。
元の処方量は総量としては270錠やったから、通院回数は1回増えてしまう。そやけど2回行けば、300錠分のデパス錠0.5mgが手に入るから、そこを妥協点にするってパターン。

これも真面目やし、けっこう考えている医師や医療秘書がいる病院ならありえる処方だと思うわ。

もちろん、在宅業務での処方提案の手段としてもアリ。半錠にする量が減る分、ラクやしね(笑)

 

予想処方③) デパス錠0.5mg 1回1錠 1日3回 毎食後 30日分

はいこれ。一番多そうなやつ。

合法的だけどなんも考えてないパターン

 

病院側が受付回数が増える分、儲かるってやつ

医療費増大につながるし、頭悪いなとしか思えないパターンやね。

それならデパスを切っていけるように処方を変えて行けよ、と薬剤師的には思ってしまう。

患者さんにとってメリットないやん、こんな処方。
乱用防止の見地に立てば、意味はあるのかも知れへん。でも真面目に飲んでいる患者で、90日分出すような大病院にかかっている患者にとっては迷惑千万でしかないだろ?ってヤツやな。 

そやけど、実際問題、この処方パターンが最も多いね。

 

 

医師の暴走処方パターン(理解できる範囲を超えちゃったよ☆てへ♬)編

 

例1)デパス錠0.5mg 1回1錠 1日1回 寝る前 90日分(総量90錠)

こんな処方の場合、1日1回しか飲んでいなかった患者さんなので対応はカンタン。

やのにっ!

実際に出ちゃったトンデモ処方はこうや

デパス錠0.5mg 1回1錠 1日1回 寝る前 30日分
デパス錠0.5mg 頓服 不眠時 1回2錠 30回分

いいですねぇ、アホっぽい!!!

考えてないのがバレバレなベーシックパターンやね。

投薬のときに、間違っても、「今回から頓服で寝られない時に1回2個飲んで下さいな。」シュピーン☆

なんて言うたらアカンで?

「今回から処方は頓服も出てますけど、飲むのは寝る前1回だけですよね?」って言うてちょうだい。お願い!

ここは薬剤師としてピンと来ておきたいところやなぁ。

 

例2)デパス錠0.5mg 1回1錠1日3回 毎食後 90日分(総量270錠)

この処方の場合はどうするだろう?

 

暴走しちゃった医師の処方は止まらない!!!止められなぁぁぁい!!!!

 

処方例) デパス錠0.5mg 6錠 1日3回 毎食後 30日分
デパス錠0.5mg 頓服 不眠時1回3錠 30回分

これね、実際にあったので笑えるけど、現実問題としては笑えない処方やで

安易な倍量処方+安易な3倍量の頓服処方=ただのアホ処方

暴走、迷走、錯綜・・・なんと形容していいのやら。

 

こんな処方からは疑義照会をガンガンするしか身を守れない!

薬剤師の誇りにかけてこういう処方には真っ向から立ち向かおうや。

 

こういう処方に対する提案はただ一つ。絶対に遠慮しないこと

先ほどの冗談やろ?って処方ですが、大真面目に来てしまっています。

1回3錠の頓服など、どうやって保険を通す気なんやろうか?ってか、保険切られてまえ!!と思うわ。

安易な倍量処方は保険者が見逃すと思っているのでしょうか?・・・見逃すかも(´・ω・`)

 

薬局側は絶対にやりましょう、疑義照会。

とにかく、薬局側としては、アリエナイ処方だとして疑義照会したものの、医師判断により、お渡しすることになっちゃいました。って既成事実を作るべきやで。

もちろん、薬歴にも目立つように注意事項を記入する。

さらに、患者さんには

「わかっていらっしゃると思いますが、この度、このお薬は1回の処方箋で30日分までしか出せなくなったのです。そのため、無理くりこういう飲み方が書かれていますが、実際の飲み方は以前と変わりません。」

と言って薬袋の用法・用量は手書きで書き直すくらいやっておいた方がいいです。

うっかりこの説明を忘れられて、頓服で1回3錠飲まれてごらんなさいよ?転倒のリスクはめちゃデカイでぇ。

それに、「手持ちの薬の量が足りなくなったぞ!!!」って電話がかかってきちゃう確率が高まってまうねん。

薬局としてはきっちりとした対応をしていこね☆

 

まとめ

そんなわけで、デパスに的を絞ってお送りしました。トンデモ処方は絶対に出ます。

ってか、出てます(笑)

  1. 薬局として、そんな処方が続いて出ないように疑義照会を通じて医師に処方提案をする
  2. もし押し通されたら、患者さんが間違った飲み方をしないように、飲み方を書き記す
  3. 疑義照会の結果を薬歴にわかりやすいように、かつ、目立つように記す

こういった基本的なことをキッチリする事が大事になりそうやね。

うーん、思いやられるわ・・・。

新人さんや実務になれない薬剤師を擁する薬局の管理薬剤師さんは、このあたりしっかりと薬局内で対応策を共有化しておくことをオススメするわ!!!わかってくれるやろ?って油断は禁物やで!

あと、事前に医師に処方の出し方どうするの?って聞いておくのも大事やと思う☆

そこでトンデモ処方を考えてらっしゃるようなら、うまぁーく、合法的な用法・用量の処方の出し方を提案したらええねん。

ちなみに、ベゲタミンが2017年3月31日でなくなりますが、代替薬品が商品としてあるのでそのあたりも処方提案でぶっ潰していきましょうよ。バルビタール撲滅キャンペーンや!!

薬剤師、役に立つチャンスですぞぉぉぉぉ!!!!!

おわり。

けいしゅけ

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6 Comments

豆おじさん

すごく分かりやすかったです!分かりやすい説明ありがとうございます!

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けいしゅけ けいしゅけ

豆おじさん 様
コメントありがとうございます!
そう言っていただけると本当にうれしいです!
少しずつですが、お役に立てるような記事を書いてまいりますので、
よろしくお願いいたします!

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まな

一月にデパスを20日出してもらって20日後に30日分はできますか?
つまり、1ヶ月に二回薬をもらえますか?

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けいしゅけ けいしゅけ

まな 様
コメントありがとうございます!
結論から申し上げますと、「可能」です。
20日分の処方をもらい、1週間以内に30日分の処方が欲しい!
などといった場合は、乱用などが疑われるでしょうから処方を受けることは厳しいかもしれません。
しかし、まな 様のコメントにいただいたような場合であれば、投与期間通りに服用されていることが客観的に見ても明らかですから、
同じ月の別の日に新たに受診し処方箋を書いてもらう事はできますよ

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うりぽむ

初めまして。
デパスを飲んで10数年、その後減薬をして心療内科でデパスを切られたものの、依存は変わらず、内科にて0.5ミリを頓服で20錠/月に処方してもらっています。
レキソタンに移行したものの頼りなく、やはりデパスに頼りたくなることが多いのですが、月20錠では正直足りません。
なのでまた別の病院にかかってデパスを処方してもらっても保険的には問題ないでしょうか。
まとまりのない文章で申し訳有りません。よろしくお願いいたします。

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けいしゅけ けいしゅけ

うりぽむ 様
コメントありがとうございます。
今回のコメントだけではどういったときに服用されているのかなどがわからないので的確なアドバイスはし兼ねるのですが、
複数の医療機関から同じ薬をもらうことはそれぞれの病院の医師が うりぼむ 様の状態を把握しにくくしてしまうのでオススメできません。
保健云々よりも、うりぼむ 様の体調面が安定されるのが最も大事なことだと思われます。
答えになっているか分かりませんが、まずは頓服でデパスを処方されておられる医師に現状を正直にお話しされることから始めてはいかがでしょうか?

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