先日お伝えした,関連記事:デパスとアモバンが向精神薬になる件についての続報。
なんと,エスゾピクロン:ルネスタ錠は向精神薬にならないとの事なのだ。
これについて記述していきたいと思う。
マジか!?ルネスタは向精神薬にならない!
乱用が問題となって向精神薬に指定が決まったのにアモバン(ゾピクロン)の鏡像異性体が指定されないと,あるリスクが高まる
そう,アモバン(ゾピクロン)が処方されていた対象者の何割かがルネスタ(エスゾピクロン)に流出する。
これの何が問題かと言うと,医療費の増大だ。
ルネスタ錠1mgが51.9円/錠
ルネスタ錠2mgが80.9円/錠
ルネスタ錠3mgが102.7円/錠
となっている。
対してアモバンの薬価はどうだろうか?
アモバン錠7.5mgが21.9円/錠☞ジェネリックは6.1~7.9円/錠
アモバン錠10mgが26円/錠☞ジェネリックは7.1~9.6円/錠
となっているのだ。
乱用されている,つまり依存性がある患者なら高くてもルネスタを欲しがるのでは?
わたしはそう警鐘を鳴らしたい。
乱用防止として今回の向精神薬への指定は,類似するルネスタ,リスミーなども含めなければ無意味だと。
ルネスタやリスミーに逃げる人が出てくるのは明白だ。
そして,先に述べた通り,仮にアモバン(もしくはジェネリックのゾピクロン錠)からルネスタに移行した場合,薬価が大幅に上がってしまう。
医療費削減を掲げる厚労省の方向性と逆行しているではないか。
もはや明日から9月。
正式発表は1日でも後伸ばしにして,ルネスタやリスミーも追加品目として向精神薬に入れるべきだ。
社会的にも,経済的にもそれが正しい判断だと言いたい。
結論として10月14日からの向精神薬指定にルネスタ入らず
理由の憶測,「ルネスタが米国で向精神薬指定されていない」からの声
そんなんしらん。と言いたい。日本は医療爆発が間違いなく,ひっ迫している状態だ。
光学異性体であるルネスタは向精神薬に指定するべきだったよね。結局同じなんだから,ゾピクロンと。
乱用する奴はルネスタを今度は乱用するに決まっている。乱用リスクは下げられないうえに医療費増大となっては目も当てられない。
今回のゾピクロン(アモバン),エチゾラム(デパス)の向精神薬指定は中途半端だったと言えそうだ。

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