後発品置換率を65%・75%まで効率的に上げる3つの策を紹介や!

効率的に後発品置き換え率を上げる3つの策






2016年の改定から後発品体制加算1をとるには置換率が65%、後発品耐性加算2を取るためには75%を3か月平均で超える必要が出てきているのはもはや常識になっている今日この頃。少なくとも65%を超えるためにも薬局で働く皆さんは懸命に声掛けをなさっていますよね?

その中でもメトグルコやワイドシリン細粒はジェネリックに変更すると、処方量の多さから後発品置換率を大きく押し上げてくれていました

しかし問題が起こった。薬価改定により、先発品と後発品の薬価が同価格となり、後発品置換率の計算式の分母及び分子からメトグルコやワイドシリンおよびそのジェネリック医薬品が除外されるようになってしもたのだ。そのため4月以降、これらをジェネリックに変更することによる後発品置換率上昇は不可能になったのだ。

これに悩む管理薬剤師の先生は多いのでは?そこで、けいしゅけが解決策を考えましたでっ!!3つの策を提案しますですっ!!

実際にけいしゅけが薬局で実践した取組やから、効果はあると言い切ります!ちなみに、けいしゅけの薬局の後発品置換率は70%を超えていますわ。さて、これを達成するための作戦とは?数字で論理的に考えられた作戦を公開していきます!

併せてお読みください↓
後発品置き換え率を今後自動的に上げるには?ジェネリック医薬品の承認に物申す!

① 後発品置換率の計算から除外されている品目を知り、無駄な変更を控える(労力削減)

これについては厚生労働省が発表しているのでそちらを参照されたい。

実は下記に記した商品は後発品置換え率の計算から除外されているので、いくら変更していても後発品置換率の数値はあがらへんねん。

なので、労力を削減する意味でも、後発品置換率の計算から除外されているものを知っておこう。

引用部分を示します

イソソルビド 70%30g1個   メニレット70%ゼリー30g 三和化学研究所
イソソルビド 70%30mL1包   イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」 セオリアファーマ
ジメモルファンリン酸塩 10mg1錠   ジメモルファンリン酸塩錠10mg「TCK」 辰巳化学
テオフィリン 100mg1錠   テオロング錠100mg エーザイ
テオフィリン 200mg1錠   テオロング錠200mg エーザイ
テオフィリン 100mg1カプセル   スロービッドカプセル100mg サンド
テオフィリン 200mg1カプセル   スロービッドカプセル200mg サンド
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「DSEP」 第一三共エスファ
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「JG」 日本ジェネリック
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TCK」 辰巳化学
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TE」 トーアエイヨー
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「三和」 三和化学研究所
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「トーワ」 東和薬品
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「日医工」 日医工
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「ニプロ」 ニプロ
メトホルミン塩酸塩 250mg1錠 メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「ファイザー」 ファイザー
ケトチフェンフマル酸塩 0.02%1mL   ジキリオンシロップ0.02% 日医工
アモキシシリン水和物 250mg1カプセル アモリンカプセル250 武田薬品工業

引用元☞ http://www.mhlw.go.jp/topics/2016/04/tp20160401-01.html

引用を終了します。

やはり目を引くのはメトホルミン製剤。圧倒的に処方量が多いのはこれだ!

これが最もインパクトのあるものやったんとちゃうかな。

後発品の薬価が先発品のそれと同じか、それ以上になったため、後発品の置換率計算から除外されてしもてん。

なので、

メトグルコをジェネリックに変更しても後発品置換え率は上がりません。

悲しいぜ、全く。

ちなみに他にはどんな商品が、どんな理由で後発品置換率計算式から除外されるのか?

少し詳しく載せていこうと思う。
後発医薬品の数量ベース置換率に関する区分とは
1:後発医薬品がない先発医薬品
2:後発医薬品がある先発医薬品
3:後発医薬品
☆:先発医薬品の中で”後発医薬品の薬価≧先発医薬品の薬価”となる薬
★:後発医薬品の中で”後発医薬品の薬価≧先発医薬品の薬価”となる薬
空欄:基礎的医薬品(もはや基礎的な薬であり、先発品だ後発品だといった枠を超えたもの。化石医薬品)
☞この青字が後発品置換率の計算から除外されるものだ。
後発医薬品の数量ベース置換率(%)=【3】/(【2】+【3】)×100で計算

ちなみに先ほどの引用部分の薬品軍は★のものでした。
☆の中にあるもので有名どころは以下の通り
・イソバイドシロップ70%分包20mL
・パセトシンカプセル125
・バソレーターテープ27mg
・ミニトロテープ27mg
・メトグルコ錠250mg

ただし、計算からの除外品となっても後発品に変えることで薬価差益で儲けることはできるので注意

①を読んで後発品への置換を単純にやめるのは経営的に賢くないのでやめておくことをオススメしたい。

なぜなら、メトグルコは20%オフくらいな納入価やけど、後発品は70%オフなんていうのもあります。

よって置換率は上がらへんねんけど、薬価差益は得られるので全く置き換えることをやめるのはナンセンスです。余力があるなら変更していくという方向性は間違ってないねん。

これは大事なことなので覚えておきたいですね。

この場合、処方量が多いものに絞って置換を進めるのが効率的

薬価差益が出るといっても、処方量が少なければ意味がない。それはただの労力の無駄や。

例えばバソレーターテープなんかは薬価差益がジェネリックが多かったとしても処方量全体で大した量が出ないので、後発品を置くだけスペースの無駄と在庫量管理の労力ロスが出ます。

なので処方量が少なく、置換率の計算から除外されたものはジェネリックを置かないようにするのが正解!

 

② 後発品のある先発品の処方量を多い順にリストアップせよ!

それでは後発品置換え率を効率的に上げていく3つの策のうちの2番目。これが本丸や。

この方法が最も効果が出るのでぜひ実践してほしい。

処方量順に内服薬・外用薬それぞれにリストを出す。

リストアップができたら、①の後発品置換率の計算からの除外品目については黒マジックで消していくねん。

すると、後発品置換率に影響を与えることができる薬品の処方量の多い順のリストが完成する。

ここでパレートの法則を応用して上位20%の品目を重点的にジェネリックに変更する!!

パレートの法則って、80:20の法則とも呼ばれるんやけど、これによると処方量の80%を占める薬品の種類は全体の20%やねん。

たとえば、1000品目の薬品がリストアップされていて、月間10万個処方されていたとしようや。

すると、月間10万の処方のうち、8万個の処方量が出ている品目は、1000品目のうち20%の200品目になるねん。

これ、あなたの薬局でも実験してみてください。だいたい合ってますから。

けいしゅけの薬局ではこれによって上位20%の品目をピックアップして、重点的に変更していったのよ。

これだけで、5%~10%置換率は上がったわ。(もともと55%だった置換率が65%になった)

難関は外用薬と小児のシロップ。モーラステープやヒルドイド、アンテベート、ムコダインシロップをいかに後発品に置き換えられるか?が後発品置換率75%達成のカギになる

これが次に大事なポイントであり、メッチャ難しい点やねん。

なぜなら、みんなが変えたくないって思うくらい有名品やから。

後発品が先発品よりもいいところがあることをプレゼンできるようにする必要がある

ジェネリックメーカーから卸を通じてサンプル製剤を集めましょう。

モーラスのジェネリックはメーカー選びがうまくいくと、置換率を大きく伸ばせるで!

ちなみにオススメはモーラステープがタッチロンテープ。モーラステープLがパテルテープ。とくにパテルテープは外袋もしっかりとした作りで非常に良い!一方でケトプロフェンテープ40mg「日医工」はめっちゃ安物っぽいので避けることをオススメするわ。

ヒルドイドソフト軟膏はミツロウを使っているので、毛穴を覆ってしまいトラブルのもとになることがある。ここを説明するのが攻略ポイント。ミツロウを使っていないジェネリックは毛穴を詰めることによる炎症を起こすことがない!と説明すると意外にもアッサリ変更できるし、実際に使っていただくと・・・人気があるねん。うまく説明すれば変更は意外とたやすいので、果敢にアタックしていこう。

アンテベートのジェネリックは10gチューブがあるかないかで判断するのが良い。

5gチューブしかないメーカーが多いのが難点やねん。

ムコダインシロップはジェネリックにすることで味がよくなることを強調しよう!

実はムコダインシロップ、なめてみると何となく薬くさくてあんまりおいしくないねん。知ってた?

一方で、カルボシステインシロップ小児用5%「テバ」は味が先発品よりも甘くてクスリ臭くない。

これを説明すると一気にジェネリックに変更することができた。オススメやで!

 

ここまでで、後発品変更率を、けいしゅけの薬局は70%まで上げることに成功している。

 

③ 門前のドクターに処方箋記載を後発品にしてもらう協力を求めるために訪問しまくれ

後発品置換率を上げることは薬局の生き残りをかけた闘いや。最終的には処方元のドクターに頼み込みに行くことが最も変更率を上げる決定打になるのは言うまでもない。

だって、処方箋に書かれている薬がすでにジェネリックだったら、先生の書いたとおりに薬を出してくださいっていう患者さんにも自動的にジェネリックで調剤できるようになるねんもん。

後発品置換率を伸ばすには、患者さんへの声掛け以上に処方箋の記載がそもそもジェネリックであることの方がよっぽど効率的に数値を伸ばせるわ。

理由は簡単、患者(特に高齢者)はドクターの書いた処方に最も安心するから

そのため、処方箋の記載を後発品にしてもらえるように、ドクターへの訪問は毎月のように行いましょう。

 

この3ステップを繰り返し、地道に努力していけば結果は自然と出る

夏場と冬場では処方される薬が変わるので、季節ごとに処方量ランキングをチェックすることを忘れないようにしてほしい!

先が読めるのならば、冬の前には門前のドクターに、保湿剤のヒルドイドローションやうがい薬の処方をジェネリックで書いてもらうようにお願いするのも一つの策と言える。

以上にて後発品置換率を効率的に上げる策の紹介はここで終了や。

僕の作戦は非常にロジカルかつ、ドクターに対しては人情に訴えるというものです。

つまり、どちらも利用するのが効果的なのです。

明日からできることですから、是非チャレンジして下さい。

けいしゅけ
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