Giusti and Hayton法 って何ですか?
腎機能が低下した患者さんにおいては,尿中活性体排泄率が高い薬物ほど,体から外に出て行きにくくなります。腎機能が正常な場合と同じ量・同じ服用間隔で服用するのは血中濃度が上昇してしまう事は想像に容易いでしょう。それを計算によって投与量や投与間隔を算出するのが Giusti and Hayton法1 です。
投与補正係数 G = 1 – 尿中排泄率 × ( 1 – 患者の個別eGFR / 100 )・・・式1
式1は,投与量を補正するための計数を G を求めるものです。 G < 1 となっている場合に常用量に G を掛けることで投与量の減量計算ができ(式2),投与間隔(時間τ)を G で割ることによって通常の投与間隔を延長計算することが可能(式3)になります。
常用量 × 投与補正係数 G = 補正後の投与量 ・・・式2
投与間隔 τ ÷ 投与補正係数 G = 補正後の投与間隔・・・式3
ただし,尿中排泄率を用いるにあたり,尿中に排泄される薬物(未変化体や代謝物)が活性を持つものであることをインタビューフォームなどでしっかりと確認しておかねば頓珍漢な減量計算となってしまうので注意が必要です。また,腎以外のクリアランスが低下している場合も考慮する必要があります2。

Giusti and Hayton法 は,投与量・投与間隔をカンタンに算出できるものの,運用は慣れていないと案外むずかしいかも知れへんね。とはいえ,是非とも処方監査の手札の1枚として使いこなせるようになっておきたいッ!
- Giusti DL, Hayton WL. Dosage Regimen Adjustments in Renal Impairment. Drug Intelligence & Clinical Pharmacy. 1973;7(9):382-387. doi:10.1177/106002807300700902
- 腎不全と薬の使い方 じほう
けいしゅけイオシ勉強サイト
今回の記事はここまでや☆
最後まで読んでくださってホンマおおきにっ!!お時間を使って読んでくださったことに心から感謝申し上げます!
\最新記事をメールでお知らせするで/



この記事の感想をコメントしていただけるとメッチャうれしいです!!
ご意見&ご質問も遠慮なく書いてください☆皆さんとの対話を楽しみにしています☆
下のボタンを押すとコメント記入欄へジャンプできますよ~!!



ウチのけいしゅけはSNSもやってまちゅ!良ければフォローしてやってくださいでしゅ💛
Twitterでけいしゅけをフォロー
けいしゅけFacebookにいいね!
記事の感想など,ひとこと頂けますか?
コメント一覧 (1件)
簡潔にわかりやすく教えて頂けてとてもありがたく思っています。どうぞよろしくお願いいたします。