タミフル耐性インフルエンザウイルスにもタミフルは効くんやで!知ってた?

タミフル耐性でもタミフルは効きます

タミフル耐性インフルエンザウイルスにもタミフルは効くんやで!知ってた?

タミフル耐性インフルエンザウイルスにはタミフルは効かないのではないか?

タミフルによる異常行動が怖いからタミフルは飲みたくない!

いつまでそんな事いうてるねん!!

今回の記事では

  1. タミフル耐性インフルエンザウイルスにもタミフルは効く
  2. タミフルが異常行動を起こすという科学的根拠は今現在ない➡飲もうよ、タミフル

という事を主張し根拠を示していくで☆

タミフル耐性ウイルスにタミフルが効く根拠➡2010年の論文

[aside type=”normal”]注目すべき根拠はコレや!🎵

「Watanabe A et al. Clin Infec Dis 2010; 51: 1167-1175」という論文がある事を知ってほしい。

内容としては以下の通りで、

タミフル耐性ウイルスにタミフルを使った経験があるのか?に答えた論文や

タミフル耐性ウイルスにタミフルが使用された経験はあります
Watanabeらの実施したラニナミビル(イナビル®という商品名)とオセルタミビル(タミフル®)の無作為二重盲検比較試験では、996名の被験者中643名がタミフル耐性ウイルスに感染していました。
有効性に関する主要評価項目であるインフルエンザ罹病時間は、ラニナミビル(イナビル®)投与とオセルタミビル(タミフル)投与の間で統計学的な有意差を認めませんでした。

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非常に明快な回答が出ているやないか!

少なくとも、今現在までに僕たち人類が遭遇したタミフル耐性ウイルスに対して、

タミフルが効かなかったことはない!

「せやから今後もずっとタミフル耐性ウイルスなんて怖くないわ、わはははは!」楽観視している訳とちゃうで。そういう主張ではないのでそこは勘違いしないでほしい。

あくまで、これまで経験したタミフル耐性インフルエンザウイルスに対してタミフルは有効だったという事実があるということや。少なくとも、今手元に処方されているタミフルはかなりの確率でたとえ耐性ウイルスだろうが効いてくれるのだ、ということを主張したい。

 

タミフル耐性ウイルスになぜ効くのか?

これも論文から根拠を示す

抗インフルエンザウイルス薬の特徴と使い分け
渡辺 彰1
1東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門
発行日/Published Date: 2014/10/20 

この論文にも書かれているのやけど、

ときどき出現するオセルタミビル耐性ウイルスは,耐性の程度が低く,問題は小さい。

これがポイントやねん。

タミフル耐性ウイルス➡100%タミフルが効かない!という印象を持つけれど、実は耐性があると言っても効きにくい程度である。

っちゅうことやね。

 

なので、現状において、タミフルはやはり「インフルエンザウイルスに有効」という事に変わりなし。と考えるのが妥当と思われるわ。

 

今までに出現したタミフル耐性ウイルスについて時系列でまとめる

2017年までに実際どのくらいタミフル耐性ウイルスが出現してきたのか?

これをまとめておきたい。

2008/2009シーズンの流行インフルエンザの98%がタミフル耐性だった

(参考文献:http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/348/pr3483.html)

2008/2009シーズンにおいて地域的には本州を中心に18の道府県で耐性ウイルスが検出され、各地におけるA/H1N1分離株のほぼ100%がオセルタミビル(タミフル)耐性であったという歴史があるねん。100%て!!

そして解析の結果、分離した13株のA/H1N1オセルタミビル(タミフル)耐性ウイルスは、すべて感受性株に比べて、400倍以上も高いIC50値を示し、オセルタミビルに強い耐性であることが確認された。一方、これらのオセルタミビル耐性株は、すべてザナミビルに対しては感受性を保持していた。

そやけど、病院でインフルエンザの迅速キットで検査したとき、A型インフルエンザか、B型インフルエンザなのかは判定できても、それがタミフル耐性ウイルスかどうかまでは判定できないねん。

なので、実際にはこのシーズン、耐性を持つウイルスに対してもタミフルは投与されていたって事やね。

IC50値ってなんや?

50%阻害濃度(50%そがいのうど、IC50)または半数阻害濃度とは、

化合物の生物学的または生化学的阻害作用の有効度を示す値である。

どの濃度で、その薬物(毒など)が標的としている物の半数(50%)の働きを阻害できるかを示す。

この時発売されていた抗インフルエンザ薬としてはオセルタミビル(タミフル)とザナミビル(リレンザ)があった。

リレンザに対しては耐性はなかったこともわかっている。

2009/2010シーズンはタミフル耐性ウイルス出現率は1.13%だった

(参考文献:http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/348/pr3483.html)

1年違うとこんなに違うのか!という印象やね。この年の耐性ウイルス発生率はたったの1.13%。

A/H1N1pdm分離株6089株について解析を行った結果、69株しかオセルタミビル(タミフル)耐性株は検出されなかってん。さらに、検出された69株のオセルタミビル(タミフル)耐性株のうち7株はオセルタミビル耐性株と感受性株の混合配列(H275H/Y)をもっていたんや。年によってこれだけ違うという事がわかっていただけると思う。

さらに、この年の変異ウイルスのIC50値は平均で350倍高い数値になっていた。耐性の強さも変わってたって事や。

2010/2011シーズンの変異率は2%、2011/2012シーズンは1.4%、2012/2013シーズンは1.9%だった

(参考文献:http://idsc.nih.go.jp/iasr/32/381/tpc381-j.html/http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/348/pr3483.html/http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-iasrtpc/4100-tpc405-j.html)

引き続きこの3年間も耐性株はほとんど存在しなかったことがわかるね。

これから言えるのは、

タミフルを処方しすぎるから耐性株が増えることはない!

てことやわ。

ウイルスは自ら変異していくので、それによって偶然に耐性を獲得すると考えるのが自然って事や。

2013/2014シーズンついに流行る!北海道で28%、全国では4.2%に耐性株

(参考文献:http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/592-idsc/iasr-topic/5144-tpc417-j.html)

これは2009/10シーズンに流行したA(H1)pdm09亜型ウイルスと同様のものやってん。

やはり問題はこの「A(H1)pdm09亜型ウイルス」のようやな。

ちなみにこの年の札幌市で検出された耐性ウイルスについても、オセルタミビルとペラミビルに対する感受性は500倍以上低下していたねん。そして、やはりザナミビルとラニナミビルに対する感受性は低下していなかった。

2014/15および2015/16シーズンは耐性ウイルスほぼゼロ

(参考文献:http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-iasrtpc/6076-tpc429-j.html/http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-iasrtpc/6871-441t.html)

この2年間も変異株はほぼみられなかった。

耐性株というのはいつ起こるかわからないという事がわかると思う。

そやから、タミフルが効かない!というのは結果論でしか語れない。

てことやね。

 

どうだろうか、ここまでシーズンごとのタミフル耐性株に関する情報をまとめてみた。

タミフル耐性ウイルスが流行ることは少ないことがわかるね。

なので、タミフルが処方された場合、ひとまず信頼して服用してイイのではないかとけいしゅけは思うわ。

 

タミフルで異常行動が起こる科学的根拠なし➡ひとまず飲もう!

今回の記事で関連する主張として、タミフルの異常行動に対して過敏になりすぎてへんか?

ってことについて書いていくわ。

まず、みんなマスコミに踊らされ過ぎ。

異常行動に対する事ばかり報道するマスコミもアホやけどね。

 

タミフル服用の有無による異常行動発現の統計的有意差はない

もはや結論は出ているのよ。平成21年(2009年)6月厚生労働省が開催した安全対策調査会で。

タミフル服用の有無による統計的な有意差はなく、異常行動はインフルエンザ自体に伴い発現する場合があることが示されてるねんよ。

ただし!!!タミフルと異常行動の関連性を否定する明確な結論には至らなかった。

これも事実。

そやから、今も10歳代への処方制限は引き続き実施されることが適当であると判断されてるってわけ。

仮に処方される場合には決まり文句として「異常行動が起こるかもしれないので様子を保護者がみてくださいね」

と薬剤師が説明するわけや。

高熱出してる子供から目を離すな、なんて言うこと自体ナンセンス。

目を離さないなんて当たり前じゃ!

と僕は思うけどね。

 

熱性けいれんについての記事も書いたけど、高熱が出ている状態っていうのは脳に異常が起こる確率が上がるってことをもっと知ってもらいたいもんやわ。
そやから、子どもが高熱を出したら目を離さないなんて当たり前。
インフルエンザに限ったことちゃうっちゅうねん!!
こう思うわけや。

まとめ

タミフルは現状においてやはりインフルエンザに対する治療薬として有効打であることは変わりない。タミフル耐性株の出現は数年に1度であるのがこれまでの流れであることもその根拠になる。かと言って耐性株は存在した事実があるので新規内服薬が出ることは望まれると言えるよね。

次に、インフルエンザに限らず、成人に比べて脳や内臓が未発達の子供が高熱を出した場合は目を離さないなんてことは当たり前すぎるという話をした。ホンマ、当たり前やと思うで?

最後に、タミフルによる異常行動の因果関係は完全に否定はされてないけれど、少なくともタミフルを飲んだからといって異常行動が起こる確率が増すという事はないという事実を知っておくべきや。

[aside type=”normal”] 誤解のないように補足説明するで🎵

今回の記事ではタミフル耐性ウイルスに対してもタミフルは効かないわけではないことを主張しました。

しかし、耐性ウイルスに対してあえてタミフルを使う必要はないわ。

むしろ、耐性のないイナビルやリレンザを投与するべきだと思う。

ジレンマを感じるのは、タミフル耐性ウイルスであるのかどうかは迅速キットなどが存在せず、医療機関ですぐにわからないということ。なのでイナビルの処方量はスゴく伸びている。

でもね、イナビルやリレンザは吸入にある程度の肺活量が必要で、小児やお年寄り、もともと気管支ぜんそくがある患者さんは吸入が完璧にできないことが多いねん。きちんと吸入できなければ効果は出ない。

なので、そういった患者さんに対しては耐性をもつウイルスだったとしてもタミフルを処方するという選択肢もあるのではないか?と思ったのでこの記事を書いた。

最も望ましいのは内服薬で耐性がない新しい薬が出てくることだろうね。

実際にはアビガン(ファビピラビル)というRNAポリメラーゼ阻害薬というタミフルなどの既存薬とは全く違う効き方をする抗インフルエンザ薬が存在してはいるねん。せやけど、この薬は世界的に抗インフルエンザ薬に耐性を持ち、かつ、強毒性のインフルエンザウイルスが大流行したときのための人類の切り札として保存されているねん。

ちなみにこの薬はエボラ出血熱にも効くかも!?って事で有名になった薬やで☆

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今回の記事ではこういったことを書いてきました。

インフルエンザウイルスは変異します。なので今回の記事がいつまで通用するかはわからないけれど、状況が変わった時には記事を更新しようと思う。

 

けいしゅけ

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