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気温が下がると血圧が上がりますか?エビデンスってあるんですか?

寒いと血圧って上がるよね?

気温が下がると血圧が上がる。

経験的に ”事実として” 知っている気になっている事で、血圧を下げる薬を受け取る際にも

「冬になって寒くなりましたね。寒いと血圧上がりますよね。」

と言われることは日常によくみられる光景なのではないだろうか。

僕自身、薬剤師として「寒なりましたもんね。今回から同じ成分の薬なんですけど、1錠当たりの(含有)量が多いものになってますわ。」的な話をすることがある。

気温が下がれば血圧が上がる。

これはとーーーっても当たり前の話だ。当たり前であると多くの人が意識的・無意識的にかかわらず受け入れている現象だろう。

 

当たり前である、と思う事柄にこそ科学的な根拠を調べてみたくなる

ここで自分に対してぶつけてみた質問がコレである。

けいしゅけ

当たり前って言える根拠はなんですか?

「当たり前やん」の当たり前は経験則として知っていることである。勿論、そう感じることがそのまま真理であることは数多くあろう。

しかし科学的な根拠がもし存在するとしたら?

科学的な根拠を以て誰かに説明ができるのであれば、知りたい。少なくとも僕はその衝動に駆られてしまう。

そうした流れで今回は ”気温が下がれば血圧が上がる” 根拠を追ってみようと思う。

 

気温が下がれば血圧が上がる。エビデンスを示す論文はあるだろうか?

タコちゅけ

そうと決まれば、PubMed検索でちゅ!

ホーム画面からClinical Queries(臨床クエリ)へ進み、”blood pressure temperature”などとキーワードを打ち込んでみる。

検索結果のカテゴリー-Category-は「therapy」、検索範囲-Scope-は「Narrow」でいく。

検索結果が表示されればSystematic Reviwsの一覧をひとまず覗いてみる。全文フリーなら論文ラストの参考文献の山から更に目当てにしている論文にアクセスできる可能性だってある。そんな期待があるからだ。

 

けいしゅけ

Disk Union(CDショップ)を思い出すな・・・。

高校生の頃、洋楽のHip Hopにハマった僕は毎週のようにDisk Unionの洋楽Hip Hopコーナーに直行していた。Disk Unionの魅力は中古CDが毎週大量に刷新されることにある。

多くの音楽マニア(もちろん当時の僕も含まれる)が中古CDを大量に買い、時には大量に売る。新譜コーナーで僕に「買わへん?」って目で見つめてくるアーティスト達の顔ぶれははなかなか刷新されない(妄想が含まれている部分は見逃してやって欲しい)が、中古コーナーは違った。だからこそ毎週足を運ぶ気になった。

今週はお宝CDが見つかるかもしれへん。レア物をgetできたらHappyやし、見ぃひん訳にはいかへんわ。

本当にレア物が手に入る経験をたくさんしてきた僕にとって、この期待感が退屈な毎日にスパイスを与えてくれていた。

 

PubMed検索は同じワクワク感を僕に与えてくれる。このキーワードを打ち込んでDigging(採掘)したら掘り当てられるかも知れへん。

・・・あった。

 2017 Jan 1;575:276-286. doi: 10.1016/j.scitotenv.2016.10.019. Epub 2016 Oct 14.

Environmental ambient temperature and blood pressure in adults: A systematic review and meta-analysis.

(日本語訳:成人の環境温度と血圧:体系的なレビューとメタ分析)

PMID: 27750133  DOI: 10.1016/j.scitotenv.2016.10.019

”成人の環境温度と血圧:体系的なレビューとメタ分析”の結果と結論の要約

残念ながらアブストラクトしか見られないが、概ね満足な答えは手に入った。

結果:

23の研究のうち、14件がメタ分析に用いられた。

周囲温度(平均値、最大値、最小外気温および室内温度)とBP との間に、一貫した統計的に有意な逆相関が観察された。

屋外平均気温の1℃低下は、収縮期血圧(SBP)および拡張期血圧(DBP)の増加と関連していた。

収縮期血圧(SBP)を0.26mmHg(95%CI:0.18-0.33)、拡張期血圧(DBP)を0.13mmHg(95%CI:0.11-0.16)それぞれ増加させた。

この増加は、心臓血管疾患に関連する状態を有する人々においてより大きかった。室内温度が1℃低下した場合にはSBPの0.38mmHg(0.18-0.58)増加と関連していたが、DBPへの影響は限られた研究のため推定されなかった。

気温 – 血圧関係に関するこれまでの研究は、気温およびBP測定値が十分に正確でなく、統計的方法を改善する必要がある。

けいしゅけ

最高気温35度の夏と、最高気温5度の冬を想定しよう。気温差は30度。

の論文結果を当てはめれば、収縮期血圧(SBP)を7.8mmHg、拡張期血圧(DBP)を3.9mmHg(95%CI:0.11-0.16)それぞれ増加させるって感じか。

あ、血圧計の表示で言い換えないとわかりにくいか。収縮期血圧=最高血圧、拡張期血圧=最低血圧を意味するで。

冬になりゃ最高血圧は約8mmHg上がり、最低血圧は約4mmHg上がると理解してもらえば良いです。

結論:

周囲温度が低いほど成人のBPが増加し、心血管疾患に関連する状態の人々は気温の低下による血圧上昇の影響をより受けやすい傾向がある。

屋内温度は屋外の気温よりも血圧に強い影響を及ぼしたようであった。

気温 -血圧関係をよく理解するために、個人的な気温の繰り返し暴露と歩行の血圧モニタリングを組み合わせた研究では、潜在的な非線形関係を調べるために改良された統計的方法を適用することが必要である。

 

周囲温度が低いほど成人の血圧(BP)は高くなります。

  • 心血管疾患に関連する状態の人々は、より感受性が高い。
  • 屋内温度は外気温よりもBPに対する影響が強い。
  • 今後の研究では、個人的な温度暴露と歩行中のBPモニタリングが必要である。
  • 統計的方法は、非線形温度 – 血圧関係に対して改善されるべきである。

 

その他に血圧が上がる要因はあるか?

寒い天候や天候の季節変化が血圧に影響を及ぼしますか?
Sheldon G. Sheps、MDの回答

血圧は一般的に冬には高く、夏には低くなります。

狭い静脈や動脈に血液を流すためにはより多くの圧力が必要となるため、血圧が高くなります。

 

寒さに加えて、血圧は、天気予報や暴風雨などの気象パターンの突然の変化によっても影響を受ける可能性があります。

あなたの体と血管は、寒さに反応するのと同じように、湿度、大気圧、雲量、風の急な変化に反応します。

これらの気象関連の血圧変動は、65歳以上の人でより一般的です。

 

他の季節性高血圧の原因には、体重増加および冬の体力低下が含まれる。

すでに高血圧がある場合は、季節の変化に合わせて血圧値を監視し、医師に相談してください。

あなたの医師は、血圧の薬の投与量を変更するか、別の投薬に切り替えることをお勧めします。医師と話をしなくても、薬を変更しないでください。

 

気象があなたの血圧にどう影響するかについて質問がある場合は、医師に相談してください。

Blood pressure: Is it affected by cold weather? – Mayo Clinicより引用

他には何かないか?

気温が高いと、血管が拡張するため、血圧が低下します。

特に、夏場は汗をかく量が増えて塩分と水分が体外に排出され、体内の血液量が減ることも血圧が低下する一因です。

一方、気温が低いと、自律神経の中でも交感神経の働きが活発になり、血管を収縮させ、血圧を上昇させることにより体温を維持しようとします。冬場は塩分の多い食事をとることが多く、体内に水分が貯まりやすいことや、運動量が減って体重が増加しやすいことも血圧が上昇しやすい原因となっています。

実際、北海道に住んでいる男性100名の冬場の血圧値は夏場に比べ、収縮期血圧で6mmHg、拡張期血圧で4mmHg高かったとの報告もあります。

大日本住友製薬HPより引用

どっちも論文原著についての情報がなく、その情報の出どころを教えろよと言いたくなる。

これは自分で探る必要がありそうや。

 

が、今日は眠い。ここから先は後日書き足していくことにしよう。。。

現在、記事の続きを作成中です。申し訳ありませんが、更新された際にはTwitterなどでお知らせいたします。

 

けいしゅけ

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