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コレで腎機能を評価できる!3つの検査値と1つの式を勉強や

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前回は腎臓の働きを勉強し薬の代謝を理解できるようになろうってことで、腎臓の働きをメインに説明してみた。

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今日は腎機能が実際に低下しているのかどうなのか?を計算できるようになりたいと思うねん。

 

患者さんから手渡された血液検査の結果票。

そこに書かれたクレアチニンの数値やBUN,蛋白尿(+)や(-)

これらから患者さんの腎臓の状態がわかるんやけど、自分どない??

完璧にわかりますわ!って人、実は少ないんとちゃう??

新人さん、これを機に勉強しよう。

中堅以上の薬剤師さんでも自身がない人、これ読んでいってや!損させへんわ。

今回は検査値をみて腎機能を評価できるために必要な知識を提供するで☆

これと計算式が組み合わされば、いっちょ前や!!!

覚えるのは3つの検査値の項目の意味

その① クレアチニン

クレアチニンって何かわかる?

一言でいうと、アミノ酸の代謝物で、人体にとってはゴミや。

筋肉の運動でエネルギー源になるクレアチンっていうアミノ酸が使われると「ニ」が付いてクレアチニンになるねん。

これが腎臓でろ過されて出てくる。おしっこに出てくるのよ。

クレアチニンの数値は何を示すのか??

そうすっとわかるでしょ?

血液検査をしてクレアチニンの数値が高いってどーゆーことを意味するのかが!

腎臓が元気ならちゃんとろ過されておしっことして出ていくのだから血中にはクレアチニンが残るわけないやん?

一応言おうか、おしっこって血液が腎臓でろ過されたあとのモノやからね!身体の中の水分はほぼ血液や。

ポカリスエットのCMでも言うてるやろ?人間の体の70%は水分です!て。

ちなみに、胎児が90%、子供が70%、成人が60%、老人が50%が体の中の水分の比率と考えたらいいで。

さてさて、話を戻そう。

クレアチニンが血液中に多いってことは腎臓でクレアチニンをきっちりろ過できてないって事やねん。

つまり腎機能が落ちるとクレアチニンの数値は上がる

こう考えればいい。

基準値

男性で0.6mg/dl~1.1mg/dl

女性で0.4mg/dl~0.8mg/dl

⇒ 1.1mg/dlで異常と判断。1.5mg/dl~1.1mg/dlで中程度の腎不全を疑う

注意点

クレアチニンは腎機能が50%程度に低下するまで数値が上がってこない!!!

だから、これだけを頼りに腎機能を計測していると腎臓の保護のための治療が遅れてしまうねん。

なので、クレアチニンが正常でも、以下の2つの数値と最後に紹介する式から得られるeGFRが重要になるのよ。

その② BUN(尿素窒素)

続いては尿素窒素。

これって何??

これはね、生命活動維持のためにタンパク質がエネルギー源として使われた後のゴミなのさ。

具体的にはタンパク質が燃焼するとアンモニアが生じるねんけど、これは体にとって有害やから二酸化炭素とくっつけるという事を人間の体の中では行われてるねん。やるやん、人体。

もちろんゴミやから、腎臓でろ過されます。

BUN上昇は何を示す?

なのでBUN上昇は腎機能低下を示す。

でもそれだけやないねん、タンパク質を採り過ぎれば数値は上がる。燃えカスだからね。

他には大量の消化管出血や、脱水状態の時も数値が上がってくる。

基準値

基準値は8~21mg/dl

先ほども書いたけれど、脱水でも数値は上がるので夏場は上昇しやすい。

また、老人ほど上昇しやすい。

注意点

クレアチニンと同じく、BUNも腎機能が一定以上落ちない限り数値が上がらないのが問題。

つまり、クレアチニン、BUNともにそれらだけでは腎機能低下の推移はわからないんよ。

わかったときにはそこそこ腎臓がダメージを受けているってこと。

ちなみに、脱水に関してはHt(ヘマトクリット値)が敏感に反応するので参考にしておいてほしい。

ヘマトクリット値は全血液中に対する赤血球の容積の比率を示すから、血液が濃くなる(脱水が進む)のに比例して数値が上昇するので血液検査の結果にHtが載っているとありがたいねん。

基準値は男性で40~50%、女性で35~45%や。50%超えてたら脱水傾向と思えばいいよ。蛇足終わり。

その③ 尿タンパクの(+)or(-)と血中アルブミン濃度

尿タンパク。

タンパクって何や?

もちろんたんぱく質の事や。役割は身体の活動に必要なものであること。

ざっくりすぎるからもうちょい説明すると、栄養素を運んだり、免疫機能をつかさどったり、ありとあらゆる生命活動にはタンパク質が絡んでる。

そのタンパク質なので、体から出ていくことはまず有り得ない。

おしっこに出すわけがない!

でも、出たとする・・・そら腎臓が弱ってるか、膀胱か尿細管が傷してるかやねん。

なので尿タンパクが陽性(+)ってことは腎機能に異常を疑うことになる。

ちなみに血液検査で血中アルブミンを調べてもタンパクが出て行っているかどうかは予想できる。

アルブミンってのは総蛋白の70%近くを占めるタンパク質なので、この数値が下がるという事は明らかに体の中で必要なたんぱく質が外に出てっていることがわかるのだ。

どうして尿たんぱくの陽性、血中アルブミン濃度を調べるのが大事なのか?

後述するけど、eGFR(推算糸球体ろ過量)の低下は血中アルブミン濃度が下がっているほど加速するねん。

尿にタンパクが出ていくという事は腎臓の糸球体(血液をろ過するところ)がダメージを受けている証拠やからね。

糸球体がダメになってりゃ当然、ろ過量も落ちるに決まってるわな。

逆を言えば、腎機能が落ちている患者が尿タンパク(+)であれば、これから未来、腎機能が落ちていく速度が速いことが予測できるねん。

たんぱく尿は腎機能の今後の低下速度を示すのだ!!!

 

あとはたった一つの計算式や

eGFRの計算をすれば答えが出る

でました、eGFR(推算糸球体ろ過量:単位はml/分)。

これが何を示すのかをまず知ろうよ。

腎臓の中にある糸球体があとどのくらい老廃物をろ過できる能力があるか?を数値化したもの。すなわち腎機能そのもの。

eGFRの数値≒腎機能の割合と考えればいい

つまり、eGFRが50ml/分の場合、腎機能は元気な腎臓(腎機能100%としよう)の50%の能力まで落ちていることを意味するねん。

つまり、eGFRが計算できれば腎機能はわかる!計算式と腎不全の病気を示そう。

糖尿病性腎症病期分類とCKD重症度分類との関係↓↓↓

糖尿病性腎症病期分類とCKD重症度分類との関係

糖尿病性腎症病期分類(2014)↓↓↓

糖尿病性腎症病期分類(2014)

あとは計算式だ

これに関してはke!sanサイトが優れている。リンクを貼っておく。

一応、エクセルで計算できるようにしたい!という方のために計算式を貼っておく。

男性eGFR(ml/min/1.73m2) = 194 × [年齢]^-0.287 × [CRE]^-1.094
女性eGFR(ml/min/1.73m2) = 男性eGFR × 0.739

eGFR=194*(Cr^-1.094)*(年齢^-0.287)*(1-性別*0.261)
※男性=0、女性=1

ちなみにけいしゅけの自作のエクセルの画面はこんな感じ↓↓↓

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クレアチニン値、年齢(歳)、身長(cm)、体重(kg)から体表面積を求められるようになっており、

そこから体表面積に合わせた補正eGFRが求められるようになっている。

体表面積は

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アップにするとこのような計算式を用いている。

男性ならば、体重(セルE2)と身長(セルD2)がわかれば自動で計算される仕組みだ。

そして補正eGFRは

男性:194*(B2^-1.094)*(C2^-0.287)*(1-0*0.261)*G2/1.73

女性:194*(B3^-1.094)*(C3^-0.287)*(1-1*0.261)*G3/1.73

を式として入れてある。

Bのセルはクレアチニンの数値を入れる

Cのセルには年齢を

Gのセルは体表面積のことで、先ほどの式から計算されているので、

このエクセルの場合、クレアチニン、年齢、身長、体重を入れれば体表面積も補正eGFRも求められる。

ちなみに、Androidスマホアプリでは「薬剤師の臨床検査地計算機」というものがあり、

数値を入れればeGFRが求められる優れものなので使うべしやで!

 

まとめ

どうだった?

患者さんから手渡された血液検査の結果票。

そこに書かれたクレアチニンの数値やBUN,蛋白尿(+)や(-)

これらから患者さんの腎臓の状態がわかるんやけど、これで計算もできるし、血液検査の結果も読み取れるようになったよね?

これによって患者さんにできるアドバイスや、今飲んでいる薬の重要さを今まで以上に根拠をもって説明できるはずやわ。

これを読んでくれてはる皆さんにとってこの記事が何かしらお役に立つツールになることを願っています☆

けいしゅけでした。

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