スポンサーリンク

ベゲタミンは 2017 年 3 月末日で販売中止や!「飲む拘束衣」を脱ぐ時が来たで!

スポンサーリンク

「飲む拘束衣」と呼ばれるサイテーな薬、ベゲタミン。

やっと 2017 年 3 月で流通が終了です。

もはや薬剤師をやっていて見たことがない人はいないでしょう。
ベゲタミンA 配合錠(通称:赤玉☞錠剤が赤いからそう呼ばれる)
ベゲタミンB 配合錠(通称:白玉☞錠剤が白いからそう呼ばれる)
のことを。

ベゲタミンの配合とは?

バルビツール酸系の フェノバルビタール( フェノバール錠 / フェノバール散10%
フェノチアジン系抗精神病薬の成分 クロルプロマジン( コントミン錠
抗ヒスタミン作用と抗コリン作用のある プロメタジン ( ヒベルナ錠 / ピレチア錠
これら3剤の合剤がベゲタミンです。

・・・まぁ、キライな薬ですよ。ええ。

なんでかって?
「飲む拘束衣」だなんて異名を持つほどの強力な作用がある本剤ですが、
バルビタールってのはね、
依存性が強く・耐性が生じやすいので用量が増加傾向になる。
さらに安全域がせまく、用量が多すぎた場合の危険性が非常に高いという最低なモノなのですよ。
実際に乱用されたことが非常に問題となり、今回の販売中止につながったのです。
いやぁ、正解ですよ正解。さっさとなくしちゃえこんなもん!

そんなベゲタミンが2016年の年末2017年3月末日を以て出荷停止。この世からなくなっていきます。
いらなかったっす!あざっす!
ベゲタミンの販売中止について (⇐2016年6月に発表になった案内のPDFです)

そんなベゲタミンの販売中止の経緯と今後の代替薬などを今回は取り上げていきます。

ベゲタミンが販売中止になった理由~建前編~

まずはこれです。

まぁ、安い薬やし製薬会社的にもいらなかったのは間違いないのですが、

社会的な建前ってもんはどうなってるんやろか?調べてみたで。

ベゲタミンに対して日本精神神経学会からの販売中止要望があったため

「薬物乱用防止の観点からの販売中止」の要望が提起された結果なんやって。ホンマかどうか知らんけど。建前的にはそうやねん。

  1. 処方薬の乱用患者の乱用薬の上位にベゲタミンが挙がったこと
  2. 自殺者から検出される向精神薬の上位に挙がった

そういった事実から販売中止を求めてきたそうな。

ちなみにこの日本精神神経学会っていうのは精神科で最も大きな学会なんやってさ。

最も大きいってどんな程度よ?って思うでしょ?

どのくらいかっていうとね・・・

精神科医で入ってない人がいないレベル

・・・相当でけぇやんけ!! いや、驚きました。

なるほど、だから発言力もあるってわけやな。

そんな学会から、使うメリットより安全性の問題とかのデメリットの方が明らかに大きいわぃ!やめや!やめ!発売中止じゃぁ~!!

と声高に言われ続けたので、それを受けて塩野義製薬が「では、販売中止にします。」と、そうなったそうやわ。

ベゲタミン販売中止は建前はおいといて、良いことやと思うで僕は。

いやぁ、いい傾向ですよ。ほんまに。

最初に言ったとおりやけど、

ベゲタミンってのは安全性がめっちゃ低い薬剤やねん

なのに依存性が高いわ耐性が速攻で出るわで服用量は上がっていってしまう(中毒になる危険性UP!!)という危なっかしいものなのよ。

そりゃ販売中止が当たり前やわ。

ベゲタミンが販売中止になった理由~本音編(けいしゅけの持論)~

次にけいしゅけが思う、てか、きっとみんな思っている本音編に突入していくで!

ベゲタミンが安くて利益が上がらへんし、自殺原因など企業イメージ低下への懸念がある

ベゲタミンなんて古くて安く儲からない上に、

自殺原因に常時ランクインするねんで?

いらんやろそんな商品。

企業イメージ低下を避けるために決まってるやん!!!

ベゲタミンって何歳か知ってる?60歳やで!

先ほど古いって言うたけど、発売開始がいつか知ってる?

1957年やで?!・・・60歳やん!

還暦や、加齢臭が漂う頃合いやんか!

赤玉?白玉?呼び名もなんか古いよ!

老兵、ベゲタミンは薬価がムッチャ安い!!

加齢臭が漂うこの薬、薬価はどれくらいかって話に移るで!

めちゃ安いねん

ベゲタミンの薬価

ベゲタミンA配合錠 7.6 円/ 1 錠
ベゲタミンB配合錠 6.1 円/ 1 錠

・・・儲かんねぇよ!

2016 年過量服用の原因薬物ランキング 5 位という不名誉

(参考文献:過量服薬入院患者における原因薬剤と臨床経過に関する研究について)

これが決定的やね。未だにランキング上位に入り続けている。

過量服薬の主要な原因薬剤

過量服薬の主要な原因薬剤 by けいしゅけのブログ薬局情報館

ICU入室遷延というのは、そのまんまの意味で、ICUに4日以上いることを指すねん。

これはね、過量服用でICUに入ったものの、経過がめっちゃ悪い

ってことを表してるねん。

同じように、ベゲタミンを構成する成分のクロルプロマジンの過量服用によるICU入室遷延も他の薬に比べて高いやろ?

どんだけ最低な薬かって事がわかるね。

2010 年のデータによると、 843 件の薬物中毒死の中で 329 件が ベゲタミン 関連やった

(参考:薬物中毒死 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/s10-3.pdf)

このデータによれば、東京 23 区内の不審死の行政・司法解剖を担当する東京都医務監察院で、 2010 年に 14396 件の検体、 2938 人の行政解剖が行われているねん。

その結果、 843 件の医薬品が検出されているねん。

内訳はというと・・・覚せい剤などの違法薬物ってたったの31件やった。

さらに、 843 件の内訳で注目するべきは、 329 件がベゲタミン関連成分やってん!

  • フェノバルビタールが 136 件
  • 塩酸クロルプロマジンが 85 件
  • 塩酸プロメタジンが 108 件

ため息が出るわ。

そう、今回の販売中止は当たり前なんよ。

学会が販売中止を叫ぶのは企業にとって販売中止の社会的な理由が立ったからに過ぎへんのや。

ホンマにこれが理由ならもっと早くに販売中止になってなおかしいやろ(怒)って思うわ。

つーか、販売中止にすんの遅いわアホ!!

ま、薬剤師として、安全でないし治療上でも他にいくらでもいい薬がある現在において、
ベゲタミンなんていらへんから消えてくれてせいせいするわ。

ちなみに、ベゲタミンがなくなったら今飲んでる人はどうなる?

依存性が高いだけに、現在処方されている方にとってはこれは心配やろうから載せようと思う。

いつかはベゲタミン関連の成分を断ち切っていくのがいいんやけど、すぐには難しいやろうからね。

残念ながら組み合わせてある3成分とも薬が単独で存在している・・・

冒頭にも挙げたけれど、ベゲタミン配合錠は

  • バルビツール酸系のフェノバルビタール
  • フェノチアジン系抗精神病薬の成分クロルプロマジン
  • 抗ヒスタミン作用と抗コリン作用のあるプロメタジン

の3成分が配合されてる。

それぞれに薬剤として

  • フェノバルビタール(フェノバール錠/フェノバール散10%)
  • クロルプロマジン(コントミン錠)
  • プロメタジン (ヒベルナ錠/ピレチア錠)

が存在しちゃってるわけや。
せやから、これらを組み合わせることでベゲタミンが去った後も、現在ベゲタミンを服用中の患者さんが減薬☞処方中止に向けて調整するために使っていけるようになっている。

減薬☞処方中止に限って使ってくれ!

それは僕の魂の叫びや。

てかさぁ、この3剤も販売中止にする経過措置期間を決めろよ!

って思わへん?

組み合わせたら大丈夫やん!ほんじゃ今まで通り飲んで行こかって、

アホで外道でどうしようもない精神科ドクターなら処方するやん!

抜け道あったら蛇の道は蛇。

出す処方医はいるだろうし、求める患者もいるねんて。残念ながら。

おまけ①ベゲタミンAとBの違いって何ですか?

いや、今更それ聞くのかよ!?とキレたくなりますが、
ここまで書いてきたからには一応、載せておきます。

ベゲタミンA配合錠(赤だーまー)
フェノバルビタール40mg
クロルプロマジン25mg
●プロメタジン 12.5mg

ベゲタミンB配合錠(白だーまー)
フェノバルビタール30mg
クロルプロマジン12.5mg
●プロメタジン 12.5mg

そんな内訳になってます。
だから、ベゲタミンが去った後には、
フェノバール錠30mgかフェノバール散10%
コントミン錠25mgと12.5mg
ヒベルナ/ピレチア錠25mgと5mg
このあたりの薬の在庫は必要やで?いらんけど。ホンマにいらんけどな。

それらを使っていく場合、薬剤師としては提案を声を大にしていこうよ

とりあえず、これらを併せながら服用させる例をみかけたら、
まずフェノバールを断ち切っていく方向に声をあげていきたいよね。
なぜか?
安全性が低い究極の悪はコイツやからさ!!!
バルビツール酸系の薬はホンマに依存性が高くて、耐性ができやすく、安全域が狭い。
これ、薬学部の薬理の授業でやったでしょ?
覚えてる?
覚えてない?⇒勉強してくれーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

いうことで、フェノバール根絶を目指そうや。
医者に嫌われたっていい
患者さんにすがられたって振り切る
とにかく、フェノバールは長期間飲んでいる場合、たぶん、耐性が生じていて効いてない。
あるのは精神依存だけ。だから、切ってよし。それが患者さんにとっても将来的なメリットになるんだから。
薬剤師のみなさん、頑張ろっぜぃ☆

悲報、ベゲタミンの経過措置期限はまだ決まってない!

これが最低なことに、

まだ決まってない。

決まったら書こうと思う!!

経過措置期限が来ない限りは、処方はデキるし、薬局は在庫があれば調剤デキるねん。

ここまで力説してきたのに、まだ調剤する機会は終わりが見えてないとはな・・・

まとめ

ベゲタミンは加齢臭がするほどに古くなった薬で、
3つの成分を含むものだった。
それら3成分は相乗効果があり、たしかに難治性不眠症に切り札的に使われてきた。
だがしかし。
依存性が高く、耐性がすぐに出る。そして乱用に使われる・・・。
加齢臭がするほど古いため、安売りされるようになっているベゲちゃん。
日本の精神科学会でも最もおおきな組織、日本精神神経学会からも販売中止を求められるようになり、
それを建前に、儲からないベゲちゃんは販売中止をついに塩野義製薬から発表されるのであった。
しかし、これで安全な日々が訪れるかと思いきや、
これら3成分はそれぞれ1成分ずつ販売されていることを世は知ることになる。
加齢臭3兄弟の対等である。
魏・呉・蜀の・・・これは違った。これ三国志だ。いかんいかん軌道修正。
☞これら3兄弟はどう使われていくのか?
その使い方を是正するのは薬剤師の役目なのではないか?
本ブログはそう主張してこの投稿を終了することになるのであった。

ベゲタミン・加齢臭・A配合錠
ベゲタミン・加齢臭・B配合錠
お疲れ様でした。さようなら

経過措置、早よ決まれ!!

スポンサーリンク

1 個のコメント

  • けいしゅけはアナタのコメントを待ってます!書いてもらうと喜びます☆質問も大歓迎!真摯にお答えいたします!