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ルコナック爪外用液®とクレナフィン爪外用液®を比較してみる

まいど!けいしゅけ(@keisyukeblog)です☆

今回のテーマは、爪白癬の外用治療薬やで。現在販売されている爪白癬を完治できる外用薬は2種類の商品があります。

  1. クレナフィン爪外用液10%
  2. ルコナック爪外用液5%

ちなみに、この2種類の爪白癬外用薬は同じようなもんやけれども、よく見ると違いがあるねん。それはね…。

ルコナック爪外用液5%

  • 完全治癒率は48週で14.9%
  • 爪白癬の原因菌T.rubrumへの治癒率は4.7%
  • 本剤の濃度を3~7.5%までの濃度で比較した結果、効果に変わりがない
  • 経口剤より優れた選択肢とは言えない

クレナフィン爪外用液10%

  • 完全治癒率は48週で17.8%
  • 爪白癬の原因菌T.rubrumにも効く
  • 経口剤よりも優れた選択肢とは言えない
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けいしゅけ

ざっくりと承認審査資料を眺めてみると、以上のような情報が手に入るねん。

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タコちゅけ

えっ!?完全治癒率ってそんなに低いんでちゅか!?

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けいしゅけ

48週間塗り続けた後、52週目で確認するともうちょい治癒率はよさそう、といった記述は見つかるものの…。

残念やけど、効果はどれくらいか?というと統計上はこうなっちゃうねん。

けれども、内服薬での治療が困難な場合には外用薬で治せるかも知れない!っていう選択肢が存在することに僕は意味があると思うわ。

ルコナック®とクレナフィン®、どちらにも良い部分がある

はじめてこの記事を書いたのが2年前。その頃はルコナック®が全く売れてませんでした。しかし、現在ではどちらも同じように処方されているなぁという印象を持ちます。

そして、以前はルコナック®をディスっていたのですが、正直言って今はどっちもエエねんでって思うようになっています。

どちらにも良いところがある

ルコナック®の良いところ

  • クレナフィン®より安い
  • 他の液体白癬治療薬と使い方が同じ
  • 内服薬が使えない場合は選択肢になる

クレナフィン®の良いところ

  • はけ状になっているため、爪に塗り易い
  • 原因菌に関係なく効果が期待できる
  • 内服薬が使えない場合は選択肢になる

ルコナック®とクレナフィン®どちらにも提案したい改善点

ちなみに、どちらの商品も改善して欲しいなぁって思う点があるねん。提案を書くとすれば…。

改善して欲しいところ

ルコナック®に改善して欲しい点

  • 爪に塗るのに、本体を押し当てる使い方では液体がドバっと出る
  • 容器に凸凹が欲しい(スベる)

クレナフィン® に改善して欲しい点

  • はけ状になっている先端が使っているうちに広がってくる
  • 液だれする(溶液に粘性が欲しい)
  • 容器が液に触れるうち、黄色く変色する

ルコナック爪外用液®もクレナフィン爪外用液®も完全治癒率は高くない

爪白癬になった患者さんが願う事は2つやろうと思う

  1. 爪白癬が治ること
  2. 内服薬で問題となる肝障害が出ないこと

今回の記事のタイトルのルコナック爪外用液5%とクレナフィン爪外用液10%はともに②の条件は満たしている。となれば、差が出るのは①の理由のところやんね??

ところが、外用の爪白癬治療薬は完全治癒率が20%未満なのだ…。

https://keisyuke-blogyakkyoku.xyz/wp-content/uploads/2018/03/takotyukenaku-e1520063379796.png
タコちゅけ

期待しているより治癒率が低いでちゅ!!!

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けいしゅけ

薬代も安くないから、悩ましい点よなぁ…。

MEMO : 2018年薬価改定時の価格
  • ルコナック爪外用液5%:3331.3円/1本
  • クレナフィン爪外用液10%:5712.02円/1本

今回の記事はここまでや☆

最後まで読んでくださってホンマおおきにっ!!お時間を使って読んでくださったことに心から感謝申し上げます!

https://keisyuke-blogyakkyoku.xyz/wp-content/uploads/2017/09/bf37bbdf12d601f6e34406f14b44fc70-e1506614627891.jpg
けいしゅけ

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タコちゅけ

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11 COMMENTS

名無しだウェーイ

はじめまして。
ルコナックとクレナフィンについて個人的に調べている者です。
しかし、素人には限界があり、気になるところが分からないという状態です。
Twitterで検索し、このブログにたどり着きました。
ぜひけいしゅけさんのお力をお貸しください。

質問はずばり、「クレナフィン(エフィナコナゾール)はガンジタ属やマラセチア属にも効くのでしょうか?」です。

どれだけ調べても、クレナフィンは皮膚糸状菌(トリコフィトン属)に効くだけしか分かりません。それに対して、ルコナックはトリコフィトン属、ガンジタ属、マラセチア属に効くと書いてあります。
本元をたどれば、効くはずであるだとか分かると思いますが、如何せんど素人であるため、なにも分かりません。泣
もしけいしゅけさんの知識内で分かるようなら教えてください。
ぜひよろしくお願いします。

返信する
けいしゅけ(神田佳典) けいしゅけ

名無しだウェーイ様
当ブログをお読みいただきありがとうございます。
なるほど。
ご質問に対する答えですが、実はルコナック爪概外用液も適応上はトリコフィトン属に効くとなっています。
クレナフィンのインタビューフォームによれば、カンジダ属に対しての効果もあると言えそうだと読み取れます。
マラセチア属に関してはデータが存在していないため不明だとしか答えられないというのが、けいしゅけの回答となります。

返信する
たかんぼう

国から医薬品としての承認を受けるためには治験と呼ばれる臨床試験が行われます。医薬品の添付文書に記載されている効能・効果の適応症は、治験の対象となって効果が確認された疾患です。さらに医薬品と認めるかどうかは安全性も考慮されます。
クレナフィンもルコナックも、白癬菌のうちトリコフィトン属が原因となった爪白癬を治験の対象としたということになります。実際、日本人でもそうですが、爪白癬患者の80-90%が、Trichophyton rubrum(トリコフィトン・ルブルム)が原因です。残りの大半はTrichophyton mentagrophytes(トリコフィトン・メ ンタグロフィテス)です。カンジダ等の他の真菌による爪白癬患者がほとんどいないので、そういう爪白癬に実際に効くかどうか、1日1回の塗布で効くかが確認されていません。
ルコナックの添付文書によると、「原因菌種別の塗布開始48 週時の治癒率は、Trichophyton rubrum で、本剤群4.7%(7/148 例)、基剤群1.3%(1/76 例)、Trichophyton mentagrophytes で、本剤群47.8%(22/46 例)、基剤群17.4%(4/23 例)であった注)。」とあります。ルコナックのルブルムに対する効果はありますが、微妙ですね。
つまり、病気に効果があるかどうかは、実際に臨床試験(治験)を行って初めて判断できるといえます。

返信する
けいしゅけ(神田佳典) けいしゅけ

たかんぼう様
詳しい解説ありがとうございます!
おっしゃる通り、確実な効能効果は臨床試験をしないとわからないものですね☆
製薬会社にはぜひとも治験を行ってほしいものですわ

返信する
皮膚科

クレナフィンの刷毛は安物なためか、すぐ開いてしまって使いにくいと、患者さんに私が文句を言われます。最近はクレナフィンは処方していません。

返信する
けいしゅけ(神田佳典) けいしゅけ

先生コメントありがとうございます。
確かにクレナフィン、「はけが開く」「液だれがする」といった声を患者さんから聞きます。
また、僕自身がクレナフィンに関して課題が残ると考えることとして、連続使用期間として1年間しか保険が通らず、1年間(52週間)での足爪白癬の治療奏効率は30%程度にとどまること(PMID: 26429609 DOI: 10.7547/14-088)が挙げられます。
デバイスの改良と、保険適応機関の延長、そして薬価が下がり患者負担金額が軽くなれば、エフィコナゾール外用液は爪白癬治療に有効な一手になろうかと思われます。

返信する
ヒヤシンス

はじめまして。
最近ルコナックを使い始めた者なのですが、「ルコナックは濃度が薄いのか浸透力が足りず…」という記事内容を見てショックを受けております;

それで教えていただきたいのですが、この「濃度が薄い、浸透力が足りず」というのは、数値として出ているのでしょうか?

また、クレナフィンが1年で保険適用を外されると書かれてますが、ルコナックも同じくでしょうか? 1年なんて、爪水虫の治療としては短いくらいだと思うのに、1年で保険通らなくなるなんて困ります…

2年前の記事にコメントするのはためらったのですが、他にこういうサイトが見当たらず、質問させていただきました。
お手数ですが、ご回答のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

返信する
けいしゅけ(神田佳典) けいしゅけ(神田佳典)

ヒヤシンス様
コメントありがとうございます!
厚生労働省が出しているルコナック®の承認審査資料をみると、効果についてなかなか厳しいことが書かれています。
まず、臨床試験の論文について。
1日1回爪に塗ることを48週間続けた結果を評価した臨床試験の結果によると爪白癬の完全治癒率は、プラセボ溶液群(5.1%、5/99)に対してルコナック®群(14.9%、29/194被験者)となり効果があることは示されています。
しかし、爪白癬の原因菌は2種類あり(T.mentagrophytesT.rubrum)、70~80%はT.rubrumを原因菌としています。
ただ、ルコナック®によるそれぞれの菌への治癒率はそれぞれ、47.8%(22/47例)および4.7%(7/148例)であり、「経口剤に取って代わるものとは評価できない」とまで書かれています
濃度について:3%から7.5%までの濃度で比較した結果、効果に変わりがないと書かれていますので本文の表現は私の記載に誤りがあります。こちらは訂正いたします。申し訳ありませんでした。
保険適応機関について:臨床試験が48週間の結果で評価されている事から、漫然と長期に使用しないよう記載されています(長くても保険適応期間は1年と考えられます)

次に、クレナフィン®について厚生労働省が出している承認審査資料をみてみます。
効果:1日1回爪に塗ることを48週間続けた結果を評価した臨床試験の結果(日本人を含む国際共同試験)によると爪白癬の完全治癒率は、プラセボ溶液群(3.3%、5/214)に対してクレナフィン®群(17.8%、117/656被験者)となり効果があることは示されています。
別の臨床試験の結果(海外の患者さんを対象にした試験)によると爪白癬の完全治癒率は、プラセボ溶液群(5.5%、11/201)に対してクレナフィン®群(15.2%、88/580被験者)となり効果があることは示されています。
気になるT.mentagrophytesT.rubrumに対してどうなのか?について、クレナフィン®はどちらに対しても同じように効果があったとされています。
ただし、保険適応期間はルコナック®と同様です。

以上を踏まえて改めて考えると、ルコナック®であれクレナフィン®であれ、選択肢としてダメではないと思われます。
一方で、治療効果についてはそもそも、完全治癒率が高いわけではないため、長く塗れば確実に治ると言うわけでは無さそうな気も…。この点について、非常にモヤモヤしますね。

適切な回答になっているかどうかわかりませんが、以上を回答としたいと考えます。もしも何か気になることがあれば、答えさせていただきます。よろしくお願い致します。

返信する
ヒヤシンス

丁寧なご回答ありがとうございます!しかもこんなに速くお返事いただけるとは。

濃度については誤りとのこと、了解いたしました。
ルコナックの保険適応機関も1年とのことで、つらいですね…
1年じゃ爪が全部生え変わらない人だっているでしょうし、爪白癬の治りにくさは誰もが知ってることなのに。
それに、完全治癒率が14.9%しかないのも驚きました。ちょっと心が折れそうです(;´∀`)
飲み薬は副作用がきついから飲みたくないしなぁ…うーん、悩む。

有益な情報ありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。

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セレキノン

はじめまして。
昔爪白癬で内服薬で一度完治しました。
今また爪白癬になっていて、内服でお願いしてもいい返事がなく
処方されているクレナフィンを使用してますが、付け忘れ等々
他にも踵にも水虫があるようでこれも塗り薬ですが、
医師としては、内服は嫌う傾向なのでしょうか?

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けいしゅけ(神田佳典) けいしゅけ(神田佳典)

セレキノン様
コメントありがとうございます。
内服薬については、他の薬との飲み合わせと肝機能を注意する必要があります。
詳しい情報がわかりませんので、内服薬が処方されれも良いかもしれないとは言えませんが、処方される医師と内服薬ではなぜダメなのか?について話し合うと良いのかもしれません。
少なくとも、セレキノン様の要望に対して回答があれば今の処方に納得できると思います。

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