先日の投稿:マーデュオックス軟膏(尋常性乾癬治療剤)。販売開始から1か月。処方数0。
これにても触れましたが,やはりこの製剤は高すぎる!という話。
初処方が初クレームとなる始末
最低な結果です。実話ですよ?作り話ではありません。
なぜそんなクレームになったか話していきましょう。。。
3割負担患者に出たマーデュオックス軟膏20gの処方。会計はなんと
2000円くらいでした。もう1剤内服で眠剤が30日分出ていましたが。
231円/gの薬価がついているマーデュオックス軟膏。
20g出れば4620円となります。
3割負担なら薬材料だけで1360円。
調剤基本料や基準調剤加算,調剤料がそれぞれ加算されるので,
そりゃ2000円くらいにはなるよね?
仮にアンテベート軟膏+オキサロール軟膏20gずつのミックスだったらいくらだったのか?
アンテベート軟膏0.05% ⇒ 28.7円/g
オキサロール軟膏25μg/g ⇒ 115.5円/g
なので,20gずつ処方された場合には,2884円になります。
計量混合加算が80点⇒800円かかるので足すと3684円です。
3割負担だと1100円ですね。
260円も安い。合計40gもらえるのに。
そりゃ患者さん納得しないよね?
ちなみにアンテベート軟膏もオキサロール軟膏もジェネリックがあるから,
ジェネリックの薬価が先発品の70%とすると,
薬材料は2884×0.7=2018.8円です。
計量混合加算を合わせるとおよそ2820円。
だから3割負担であれば850円です。
差額は510円にまで膨らんだぞ!
提案:患者さんからクレームが来たら混合軟膏の疑義照会をする
いや,これ以外ありえないでしょ?
なんならジェネリックにしてあげようよ。
マーデュオックス軟膏(尋常性乾癬治療剤)。販売開始から1か月。処方数0。
でも述べてますが,マーデュオックスって特別に優れた基材を使ってるわけではないです。
なので,承認上書かれている1日1回の塗布でOKってのは,エビデンスがありません。
逆説的に言えば,実際に1日1回で乾癬に効くのならば,混合軟膏(アンテベート+オキサロール)
を1日1回で塗りゃいいんだって!
そしたら倍の質量の軟膏は手に入るは,安いわ。
薬局は計量混合加算が手に入る。
誰も損をしません。
オキサロール軟膏で調剤するならマルホだって損はしてません。
なので結論!マーデュオックス軟膏が出たら疑義照会して混合軟膏にすべし!!!
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最後まで読んでくださってホンマおおきにっ!!お時間を使って読んでくださったことに心から感謝申し上げます!
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[…] マーデュオックス軟膏についての記事(マーデュオックス軟膏、初処方が出るも「高い!」と即クレーム!と、マーデュオックス軟膏販売開始から1カ月経つも処方ゼロ)を書いたのが […]