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小腸上皮細胞のトランスポーターを知り,相互作用を予測しよう

小腸に発現しているトランポーターまとめ
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まいど!実臨床で使える薬物動態学の知識を付けようと勉強中のけいしゅけ(@keisyukeblog)です☆

薬学生の頃に勉強していたのに,いつの間にか忘れ去っていたトランスポーター。けれども,薬剤師として日々勉強をしてきたときに「あ,基礎薬学からやり直さへんかったら相互作用が予測できひんわ💦」となり再び勉強を始めることに。

この記事では,小腸上皮細胞に発現しているトランスポーターの話をしていくで🔥

しかし,なぜにトランスポーターの記事など書くのか?僕の場合,恥ずかしながら次のような思いをしたからなのです。

それはね…お薬を飲むじゃろ⇒胃で溶けるじゃろ⇒腸で吸収されるじゃろ⇒効くじゃろ!!

って単純に考えてたら,薬⇔薬 / 食べ物の間で起こる相互作用のしくみが理解できひんかったからや!無論,相互作用の予測なんかできるわけもなく…。ワタクシ,反省しております。そして,悔しさで自分に腹が立ちました。

なので学び直すことで,クモの巣が張ってもぉた海馬を叩き起こしたってん!

するとですな,思い出しましたわ。実際のところは,小腸ではザックリと次の3つのことが起こってるねんよね☆

  1. 腸管側から小腸細胞を経て,血液中に薬を取り込む(吸収する)・・・これが海馬(冬眠中)が思い浮かべたヤツ
  2. 小腸から吸収された薬を,小腸へ押し返す/血液中から小腸細胞に排出された薬を腸管へ吐き出す(排出する)・・・防御機構的な動きが起こってるのであーる!ココ大事やで☆ by 海馬(開眼モード)
  3. 肝臓だけやなしに,小腸でも実は薬って代謝されてる・・・ココも大事やわ☆ by 海馬(開眼モード)

SouNanDesu!②と③が起こってるのですっ!!脳の海馬がバッチーンと目ぇ覚ましましたオハヨウゴザイマス!

んじゃ,小腸細胞を介して薬が体の中へ出たり入ったりするメカニズムとして何を知る必要があるんやろか?

もうおわかりですね?

トランスポーターやがな。

てなわけで,トランスポーターの種類とか働きをちょっくら調べる旅に一緒にでかけましょー!

この記事で伝えたいこと
  • 小腸を拡大した図で徹底理解!!トランスポーターが発現しているという刷子縁膜とやらはどこにある?・・・小学校から知ってた微絨毛を再認識やっ!
  • 【苦手克服】小腸上皮細胞の刷子縁膜側と,血液循環系側に発現しているトランスポーターを徹底図解!
けいしゅけ

雑誌の見出しっぽく書いてみたで☆

タコちゅけ

見出しが軽い感じでしゅね。あの,内容ってきちんとしてまちゅか?

けいしゅけ

もちろんやっ!!

*この記事を記すにあたって参考にした資料は以下の3つの書籍です

目次

小腸上皮細胞トランスポーターを極めたる|小腸の拡大図があれば,小腸上皮細胞や刷子縁膜はスグ理解できまっせ!

小腸上皮細胞の管腔側に発現している膜が刷子縁膜であり,血液循環系側に発現している膜は測定膜と言う…。

けいしゅけ

…眠いな。なんやねんこの説明文は💢 こんなもん,文字だけで覚えようとしても全く頭に入って来ぉへんわっ!!
自分で書いてみたものの,ナニイッテルノ??って感じやもんね (~_~;)

タコちゅけ

先生っ!?

けいしゅけ

な,なんやっ!?
藪からStickにっ!?

タコちゅけ

(ルー大柴さんでちゅね💦💦クソツマンネェ)
Twitterでいつもお世話になっている油沼さん(@minddive_9)に描いていただきましたぁっ!!

ドドーンっ!!

小腸上皮細胞と刷子縁膜
小腸を拡大すると,小腸上皮細胞と刷子縁膜が見えてくるでっ!!
けいしゅけ

完璧やんけぇぇぇっっっ!!!

刷子縁膜を小腸からイメージしよう

小腸を拡大した図で徹底解説してみました。一目瞭然ですわな。

そうやねん,小学校から知ってた微絨毛。これを作っている細胞が小腸上皮細胞であり,その細胞表面の膜が刷子縁膜っちゅうことや。

けいしゅけ

まず,ここまではオッケー??

タコちゅけ

油沼さん(@minddive_9)のお陰ですぅ~っと頭に入ったでちゅ☆
おおきに💛油沼さん🎵

けいしゅけ

ホンマにありがとうございますっ!!

小腸上皮細胞トランスポーターを極めたる|小腸に発現しているトランスポーターを徹底図解するっ!!まずは図で見てみよう☆

タコちゅけ

ところで先生,刷子縁膜はクッキリハッキリしたんでちゅけど,肝心なお薬が消化管側からどうやって吸収されたり排出されるのか?血管側に移行するのか?
そういった動態が全く見えてこないでしゅ!!

けいしゅけ

ふむ。正しくここからが本番や。
トランスポーターの名前と働き,発現している場所をまとめたで!!
括目せよっ!!!

どっかーん!!

小腸に発現しているトランポーターまとめ
小腸に発現しているトランポーターまとめ
けいしゅけ

どやっ💛

タコちゅけ

多い…全然わかる気がしないでちゅ。

けいしゅけ

そこはちゃんと補足説明するから任せんしゃい!!
ひとまず,これだけ多くのトランスポーターが発現している事と,矢印の方向を良く見てね🎵
それと,真ん中に大きく描いたCYPに注目や。ええかタコちゅけ,薬が代謝されるんは肝臓が最初と思うんはちょいと違いますねや☆
じ・つ・は!小腸上皮細胞でも代謝されておます~!!

タコちゅけ

さら~っと大事な話してまちゅね先生💦
代謝が小腸でも行われている・・・あ,そうか!グレープフルーツジュースと薬を一緒に飲むとダメな理由をおしえます!オレンジジュースもダメな場合も教えます!!の記事でお話しされてたのを忘れてたでしゅ!!ここで繋がるなんてっ!!

けいしゅけ

勉強って,気が付くと前に学んだ知識とつながる瞬間がたまらへんよねぇ。どぅふっ💛

タコちゅけ

きもちわるい!

小腸上皮細胞トランスポーターを極めたる|小腸に発現しているトランスポーターについて働きや基質(何を運ぶか?)をザックリ知ろう☆

さて,小腸上皮細胞に発現しているトランスポーターの概略図を見たところで,各々のトランスポーターについてまとめて行きまっせ☆

けいしゅけ

ほな書くで…ふぅ~

けいしゅけ

うりゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

タコちゅけ

せ,先生が燃え上がっているぅっっ!!!

けいしゅけ

でけたわ。若干ザックリし過ぎているけど,エエことにするわ。ちょっと日を置いて書き足していくことにしますわ。

ざっくり☆小腸上皮細胞におけるトランスポーターまとめ

スクロールできます
トランスポーターの名称トランスポーターの基質と特徴トランスポーターを阻害するもの
刷子縁膜側P-gp (P-glycoprotein)
P糖タンパク質
・中性の基質や,塩基性の基質(CYP2D6の基質)を広くに認識する ・CYP3A4の多くの基質がP-gpの基質である
・アリスキレンン・コルヒチン・ジゴキシン・ダビガトラン・イマチニブ・エベロリムス・フェキソフェナジン・シタグリプチン・サキサグリプチン・トルバプタン など
【阻害薬】 ・アジスロマイシン・アミオダロン・イトラコナゾール・エリスロマイシン・カプトプリル・カルベジロール・キニジン・ケトコナゾール・シクロスポリン・ベラパミルなど
【誘導薬】
・カルバマゼピン・フェニトイン・リファンピシン・セントジョーンズワートなど
MRP2
(Multidrug resistance-associated proteins 2)多剤耐性関連
タンパク質2
・グルタチオン抱合体 ・グルクロン酸抱合体
・プラバスタチン,メトトレキサートなど広範な有機アニオン系化合物
・シメプレビル(ソブリアード®) ・シクロスポリン
・グリベンクラミド など
BCRP
(Breast cancer resistance protein)乳がん耐性
タンパク質
・消化管・腎尿細管上皮細胞の管腔側膜,肝細胞の胆管側膜,BBBに存在する ・消化管上皮細胞においては尿酸の消化管排泄を促進する
・電荷に限らず様々な基質を認識する
例:分子標的治療薬,スタチン薬,メトトレキサート,活性化第Ⅹ因子阻害薬,抗HCV薬,SGLT2阻害薬など
・アゾール系薬 ・HIVプロテアーゼ阻害薬
・分子標的治療薬
・抗HCV薬
OATPs
(Organic anion transporting polypeptides)⇒OATP2B1(小腸上皮細胞においてはコチラがメイン)
・陰イオン性高脂肪溶性薬剤(抱合体を含む) ・フェキソフェナジン・甲状腺ホルモン・ジゴキシン・胆汁酸・アルドステロン・アンドロゲン・エストロゲンなど
・消化管上皮細胞において管腔側膜で吸収促進する
果実ジュースによって強く阻害される。
PEPT1
(Peptide transporter1)
ペプチド類似薬物 ・スルピリド・バラシクロビル・β-ラクタム系抗菌薬・ACE阻害薬・ウベニメクス・プロチレリン
ASBT
(Apical sodium-dependent bile acid transporter)胆汁酸トランスポーター
・胆汁酸
OCTNs
(organic cation transporters)カルニチン有機カチオン
トランスポーター
・カルニチン・スルピリド・キニジン・ベラパミル ☆カルニチンの腎尿細管再吸収促進,腎尿細管上皮細胞の管腔側膜:尿細管分泌促進,消化管上皮細胞の管腔側膜:吸収促進 を担っている
側底膜側MRP3
(Multidrug resistance-associated proteins 3)多剤耐性関連
タンパク質3
・胆汁酸 ・グルクロン酸抱合体
・グルタチオン抱合体
・硫酸抱合体
・陰イオン性高脂肪溶性薬剤(抱合体を含む)
・抗菌薬,抗ウイルス薬,抗てんかん薬
OATPs
(Organic anion transporting polypeptides)⇒OATP2B1(小腸上皮細胞においてはコチラがメイン)
・陰イオン性高脂肪溶性薬剤(抱合体を含む) ・フェキソフェナジン・甲状腺ホルモン・ジゴキシン・胆汁酸・アルドステロン・アンドロゲン・エストロゲンなど
・消化管上皮細胞において管腔側膜で吸収促進する
果実ジュースによって強く阻害される
OCT1
(Organic cation transporter 1)有機カチオントランスポーター
・肝臓におけるチアミン輸送体としての働きが主 ・有機カチオン性薬剤の血液側から肝細胞への取り込みを媒介する
OST
(Organic solute transporter)
・胆汁酸やステロイド抱合体
タコちゅけ

こ,こんなに書いてたんでちゅか!?
…って覚えられないでしゅよ(´;ω;`)

けいしゅけ

タコちゅけ。大事なんはね,細かい分類と言うよりもこういった基質に当てはまる処方が出ている患者さんの副作用モニタリングやで。
単純にトランスポーターと基質を丸覚えするんやったら学生時代と変わらへん。覚えることは無い。プリントアウトしていつでも見られるようにしとけばええねん。

小腸上皮細胞トランスポーターを極めたる|まとめ☆

どないやったでしょうか?

小腸をクローズアップしていき,図解しました。そして,小腸上皮細胞を拡大してトランスポーターがたくさん発現していることを図で示してみたで☆

さらに,それぞれのトランスポーターの働きや基質をざっくりとまとめました。

大事なのは,それぞれのトランスポーターが薬物を体の中に入れようとするのか,逆に外に出そうとするのか?という動きをイメージする事やと思います。まずはどちらの方向に動くのか?に注目したうえで,基質薬や阻害要因を確認してみると相互作用の予想ができるのかもしれません。

もちろん,これは基礎薬学知識であり実際の薬の効果発現とは因果関係をハッキリさせるものではないのです。ただ,薬物動態学的視点で患者さんの副作用モニタリングをするって,薬剤師にしかできひん事なんちゃうかなぁと思うんです。

もしも少しでもお役に立てるような記事になっていれば幸いです。

僕自身まだまだ勉強が足りず,専門的に学んでおられる方にとっては物足りなかったり,説明不足な点が多々あろうかと思います。もしお気づきの点があれば,コメント欄よりご指摘くださいませ。


けいしゅけイチオシ勉強サイト


今回の記事はここまでや☆

最後まで読んでくださってホンマおおきにっ!!お時間を使って読んでくださったことに心から感謝申し上げます!

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小腸に発現しているトランポーターまとめ

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