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注射剤の注射方法,薬物動態的に必要な情報まとめ



まずは全体像を☆


皮内注射 | 皮下注射 | 筋肉内注射 | 静脈内注射 | |
略語 | i.c. | s.c. | i.m. | i.v. |
注射部位 | 真皮 | 皮下組織 | 筋肉組織 | 静脈 |
注入できる 薬液量 | 0.1~0.2mL | 数mL | 数mL | 容量制限なし |
薬物動態的な特徴 | 皮内で局所反応を見る目的で利用される。全身循環血流への吸収は殆どない。 | 薬剤は緩徐に吸収される。 毛細血管の血流が吸収速度に影響する➡血管収縮剤併用で吸収が遅延 | 皮下注射より吸収が早い 筋肉中には神経や動脈が通っているため投与の際の損傷リスクがある | 容量の制限がなく,効果発現も早い。 通例,100 mL 以上の静脈内投与注射剤を輸液という。 50 mL を超える場合には点滴静脈内投与。 |
例 | ツベルクリン反応 アレルゲンテストなど | ワクチンやインスリン製剤,GLP-1アナログ製剤など | エピペン®などのアドレナリン自己注射など | ボンビバ®ワンショット静注,ソリタ®など輸液用電解質液(維持液) |
- 薬剤学, 73 (3), 185-186 (2013)
- 輸液製剤協議会HP
注射剤とは?
注射剤の定義
注射剤は,皮下,筋肉内又は血管などの体内組織・器官に直接投与する,通例,溶液,懸濁液若しくは乳濁液,又は用時溶解若しくは用時懸濁して用いる固形の無菌製剤である.
第十七改正日本薬局方 電子版より引用
本剤には,輸液剤,埋め込み注射剤及び持続性注射剤が含まれる.



注射剤とは?
はじめの一歩を噛みしめてみまちゅ。



うん,最初の図解を見ながら注射剤の定義を読むと「ふむふむ」ってなるわ☆
注射剤における注射方法の代表4例|皮内注射・皮下注射・筋肉内注射・静脈内注射


あらためて図解を掲載します。図のイメージを頭に浮かべながら続く解説をお読みいただければと思います。
皮内注射とは
皮内注射(intracutaneous injection):表皮と真皮の間に薬液を投与する.ツベルクリン反応など検査で用いられる.投与量は 0.1~0.2 mL と少量である.
薬剤学, 73 (3), 185-186 (2013)
- ツベルクリン反応
- アレルゲンテスト
皮内注射の長所
検査として用いられた件数が非常に多く,筋肉内注射や静脈内投与に比べると遥かに薬剤の全身循環暴露量が少ない。こうしたことから安全性は比較的高いといえる。
皮内注射の短所
治療目的の皮内注射が少ない。
皮下注射とは
数層の皮膚組織を通して比較的粗構造の皮下組織へ注入する。注射部位は主に前腕,上腕,大腿部,臀部であり,投与された薬物は毛細血管へ拡散,または濾過によって血管膜を透過する。この際,毛細血管の壁は,脂質-細孔障壁として働くため,薬物は脂溶性 の差によって吸収速度が変化するなどの特徴がある。
耳 展 45: 5; 381~384, 2002
皮下注射(subcutaneous injection):皮下組織に薬液を投与する.針は皮膚に対して斜めに刺す.数 mL まで投与できる.有効成分は比較的緩徐に吸収される.吸収は毛細血管の血流に影響されるため,血管収縮薬と併用すると吸収が遅延する.
薬剤学, 73 (3), 185-186 (2013)
- ワクチン
- インスリン製剤
- GLP-1アナログ製剤
皮下注射の長所
一般的に吸収がゆっくりであり、効果の持続時間が長い。
自己注射可能であり,自宅で使うことができる製剤がある。
皮下注射の短所
自己管理になる場合,注射針のセッティング方法や投与方法に一定以上の理解力が必要になる。
ワクチンはともかく,治療薬に関しては良好なアドヒアランス維持が難しい場合がある。
筋肉内注射とは
筋肉内注射(intramuscular injection):筋肉中に薬液を投与する.針は皮膚に対し垂直に近い角度で刺す.数 mL まで投与できる.一般に皮下注射より有効成分の吸収は早い.筋肉が未発達な小児への筋肉注射は大腿四頭筋拘縮症の原因の一つといわれ注意が必要である.また,筋肉内には神経や動脈が走っているので投与の際は損傷を避ける.
薬剤学, 73 (3), 185-186 (2013)
- エピペン®などのアドレナリン自己注射
- 免疫グロブリン製剤
- ホルモン製剤
- ステロイド製剤 などなど



筋注製剤は幅広い薬効のものが市場に出回ってるで!
筋肉内注射の長所
皮下注射に比べて吸収が早く,効果発現が速やかであること。また,多くの製剤が販売されており選択肢が多いこと。
筋肉内注射の短所
筋肉中の神経や血管への損傷リスクが存在していること。
静脈内注射とは
静脈内注射(intravenous injection):薬液を直接静脈内に投与する.容量の制限がなく,効果の発現も早い.100 mL 以上で水分,栄養素の 投与などを目的とするものは一般に輸液と呼ばれている.少量を一度に投与する場合には注射 器を用いるが,50 mL を超える場合には点滴で投与する.輸液ポンプを使って長時間一定速度で投与する方法もある.一般的には末梢の静脈に投与するが,高カロリー液は鎖骨下静脈,内頸静脈等の中心静脈に投与する.
薬剤学, 73 (3), 185-186 (2013)
- ボンビバ®ワンショット静注
- ソリタ®など輸液用電解質液(維持液)
- その他多くの製剤が存在する
静脈内注射の長所
薬学的に見れば,ともかく血中に薬剤をダイレクトに届けることができるため効果の予想がし易いことがあげられます。
静脈内注射の短所
血液中に直接投与するため,感染症に注意が必要になることが挙げられます。
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今回の記事はここまでや☆
最後まで読んでくださってホンマおおきにっ!!お時間を使って読んでくださったことに心から感謝申し上げます!
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