まいど!けいしゅけ(@keisyukeblog)です☆
ニキビ って身近にあって,ホンマにさっさと治したいもの。特に 鼻 って顔の中心にあるから ニキビ ができるとどうしても目立ってしまう。人によっては 背中 にニキビが。
なんでこんなところにできるねん!憎き ニキビ よ。
んんん・・・1日でも早くコイツを倒したい!
1日も早く ニキビ を治す為にも1番 効く とされている 薬 。つまり エビデンス ( 科学的根拠 )があって治療において使用することを強く推奨されるものガッチリ紹介していくで!
日本皮膚科学会が2016年に出した最新の ガイドライン から導き出された答えとは!?
ほな,いこか!!
ニキビができやすい場所は「鼻」これってなぜ?理由とニキビの種類を解説
鼻は皮脂腺が多いので,皮脂が多く分泌される。そして,メッチャ毛穴が詰まりやすいところやねん!
ニキビ の原因は
- 皮脂の過剰分泌(特に10代など若年層)
- ホルモンバランスの乱れ(大人ニキビ)
- ストレス
- 睡眠不足
こういった事が挙げられるわ。
ニキビの種類は4種類( 白ニキビ , 赤ニキビ , 黒ニキビ , 黄ニキビ , 紫ニキビ )
ニキビ の原因である アクネ菌 は皮脂を好むねん。その皮脂が多く分泌されるのが鼻。
なので 鼻ニキビ は悪化しやすいと言えるわ。
アクネ菌が増殖すると,ニキビの初期段階の白ニキビや黒ニキビになる。
繁殖が進むと患部が炎症を起こし,赤ニキビに発展するねん。毛穴が化膿してしまうと炎症は拡大,黄色ニキビ(膿疱性挫ざ瘡)になる。赤ニキビと黄ニキビを併せて 炎症性皮疹 っていうねんで。
ちなみにこの炎症性皮疹がさらに悪化したのが紫ニキビや。毛穴の壁が拡大,線維化によるカッチカチ状態に。
ニキビ治療についてまとめていくで!!
ここからが本番や!ニキビを治すために科学的根拠のある治療薬を紹介していく!!
ニキビの重症度基準
重症度 | 軽症 | 中等症 | 重症 | 最重症 |
片顔当たりの炎症性ニキビの数 | ~5個 | 6~20個 | 21~50個 | 51個~ |
エビデンスレベルの分類
当然やけどⅠ > Ⅱ > Ⅲ > Ⅳ > Ⅴ > Ⅵ の順にエビデンスレベルは高いねん。
(エビデンスというのは科学的根拠の事やで)
Ⅰ | システマティックレビュー,メタアナリシス |
Ⅱ | 1つ以上のランダム化比較試験 |
Ⅲ | 非ランダム化比較試験(統計処理のある前後比較試験を含む) |
Ⅳ | 分析疫学的研究(コホート研究や症例対象研究) |
Ⅴ | 記述研究(症例報告や症例集積研究) |
Ⅵ | 専門委員会や専門家個人の意見 |
推奨度の分類はこれや!
今回の記事では紹介する治療薬が,
ホンマに効くの?
に科学的根拠がどのレベルであるかを併記していくで!
これを参考にすることで,出された薬がちゃんと効くものであることが確認できるわ。
A | 行うよう強く推奨する(少なくとも1つの有効性を示すレベルⅠもしくは良質のレベルⅡのエビデンスがある) |
A* | 行うよう推奨する(Aに相当する有効性のエビデンスがあるが,副作用などを考慮すると推奨度が劣る) |
B | 行うよう推奨する(少なくとも1つ以上の有効性を示す質の劣るレベルⅡか良質のレベルⅢあるいは非常に良質のⅣのエビデンスがある,もしくはAに準ずると委員会が判断する間接的な有効性を示すエビデンスがある) |
C1 | 選択肢の一つとして推奨する(質の劣るⅢ~Ⅳ,良質な複数のⅤ,あるいは委員会が認めるⅥのエビデンスがある) |
C2 | 十分な根拠がないので(現時点では)推奨しない(有効のエビデンスがない,あるいは無効であるエビデンスがある) |
D | 行わないよう推奨する(無効あるいは有害であることを示す良質なエビデンスがある) |
ニキビに効く外用薬を紹介するで!
外用薬による薬物治療はニキビ治療の中心で,エビデンスレベルも高いのが特徴。
内服薬よりも効果・エビデンス共に優れてるねんで!!
ディフェリンゲル®(成分名:アダパレン 分類:アダパレン)
エビデンスレベル:A
用法:1日1回(就寝前)
薬価:120.9円/1g⇒1813.5円/15gチューブ1本 3割負担で540円くらい。
販売開始:2008年10月
特徴:ニキビの重症度に関わらずとにかく第1選択薬。
- 2008年に販売開始となってる合成レチノイド(ビタミンA誘導体)や。半透明でトロットしているわ。
- 毛穴の上の皮膚が角化している状態を正常化する事でニキビ(面皰)を改善する。(表皮の角化細胞の分化抑制)
- 直接的な抗炎症作用も期待されている。
- 効果発現に時間がかかる。普通のニキビでは1カ月ほどで効果が出て改善する。炎症が起こったニキビやと2~3カ月ほど効果を発揮するまで時間がかかる。臨床の治癒率は50%と言われてる。
- 長期投与により再発防止が期待される
- 顔面以外の部位には使用しない
- 妊婦・妊娠の可能性のある者には禁忌や!
副作用:
- 副作用としては使用2週間までにピリピリ感や乾燥などの違和感,赤みの出現,かゆみがある。副作用の度合いは軽いことが多いので心配はあまりないわ。時間経過とともに落ち着くのでちょっとの間ガマンやね。
ベピオゲル2.5%®(成分名:過酸化ベンゾイル 分類:BPO)
エビデンスレベル:A
用法:1日1回
薬価:120.9円/1g⇒1813.5円/15gチューブ1本 3割負担で540円くらい。
販売開始:2015年4月
特徴:耐性菌を作らない殺菌作用をもつ薬として位置づけられているゲル剤。軽症~中等度の炎症性ニキビに使う
- 強い酸化作用を持っていてアクネ菌を殺菌する。耐性菌は生じてない。表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌に対しても抗菌活性作用を持っている。
- 角質細胞同士の結合を緩めるので,角質剥離を促す(ピーリング作用)
- 炎症性のニキビにも非炎症性のニキビにも効果がある
- 炎症性のニキビ(の数)は4週間ほどで半数になり,非炎症性のニキビでも8週間ほどで半数にできる。
- 3カ月での治癒率は73%(ディフェリンゲルより高い治癒率)
- 長期投与により,再発の予防が期待される。
副作用:
- 一方で約半数に副作用が生じる報告がある。
- そのほとんどが塗った部分の刺激感,かゆみ紅斑なども報告あり。稀に顔全体が赤くなる,腫れるといった報告がある。刺激性が強いのでアトピー性皮膚炎の人にはお勧めできない。
デュアック配合ゲル®(成分名:過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン 分類:BPO配合剤)
エビデンスレベル:A
用法:1日1回 中程度以上のニキビ治療に使用する。
薬価:152.4円/1g⇒1524円/10gチューブ1本 3割負担で460円くらい。
販売開始:2015年7月
特徴:クリンダマイシン(ダラシンTゲル1%)+過酸化ベンゾイル3%(ベピオゲルより濃度が高い)の配合剤
- 過酸化ベンゾイルが加わることで,抗菌効果がダラシン単剤よりも高まっている。耐性菌発現リスクも下がる。
- クリンダマイシン(ダラシンTゲル)には抗炎症作用もある
- 角質剥離作用(ピーリング作用)があり,炎症の無いニキビにも有効
- クリンダマイシンの耐性菌発現防止のため,長期連用は推奨されない(12週間を超えて使わないこと)
- 中程度以上のニキビ薬の中では最も効果がいい薬やで!!
副作用:
- 刺激感,紅斑,乾燥などの副作用があらわれることがある(過酸化ベンゾイルの副作用)
エピデュオゲル®(成分名:過酸化ベンゾイル+アダパレン 分類:BPO配合剤)
エビデンスレベル:B
用法:1日1回(夕方~就寝前),治療開始3カ月以内に改善が見られなければ使用中止。
また,皮膚刺激の副作用の問題があるので,アダパレンもしくは過酸化ベンゾイルの単剤使用から開始する事
中程度以上のニキビ治療に使用する。
薬価:159.6円/1g⇒2394円/15gチューブ1本 3割負担で720円くらい。
販売開始:2016年11月
特徴:アダパレン(ディフェリンゲル)+過酸化ベンゾイル(ベピオゲル2.5%)の配合剤
- 単剤ではアダパレンも過酸化ベンゾイルもエビデンスレベルはAだが,配合剤になることにより,炎症性のニキビに対する効果は単剤同士で使った場合よりも高まるという海外での臨床試験結果があるものの,副作用増加の傾向が認められているため,エビデンスレベルとしてはBとなっている。
- 長期投与による再発防止が期待される。
副作用:
- 副作用はアダパレン,過酸化ベンゾイルと同じで皮膚刺激性によるヒリヒリ感や乾燥,紅斑など
ゼビアックスローション2%®(成分名:オゼノキサシン 分類:抗菌剤)
エビデンスレベル:炎症性のニキビにA/炎症の無いニキビにはC2
用法:1日1回 ニキビに対して洗顔後に適量を患部に塗布
4週間使用して効果が見られない場合は中止する。
炎症性のニキビがなくなったら継続使用しない(非炎症性のニキビへの効果のエビデンスがない。)
薬価:80.5円/1g⇒805円/10gボトル本 3割負担で240円くらい。
販売開始:2016年1月
特徴:炎症性のニキビにエビデンスレベルAの,1日1回塗布で良い外用抗菌ローション剤
- 1日1回の塗布で良い
- 同系統のダラシンTゲルやアクアチムクリーム・ローションに比べて薬価が特別に高いわけではない
- 抗菌効果はアクアチムクリーム/ローションと同等(同じニューキノロン系抗菌成分)
副作用:
- 皮膚のかゆみ・乾燥・刺激感などの報告があるが,アダパレン(ディフェリンゲル)の1/10程度の報告数
- ほとんど副作用はないと考えていい
ダラシンTゲル1%®(成分名:クリンダマイシン 分類:抗菌剤)
エビデンスレベル:炎症性のニキビにA/炎症の無いニキビにはC2
用法:1日2回 ニキビに対して洗顔後に適量を患部に塗布
薬価:38.9円/1g⇒389円/10gチューブ1本 3割負担で120円くらい。
販売開始:2002年9月
特徴:炎症性のニキビにエビデンスレベルAの,1日2回塗布のジェネリックが存在する抗菌外用薬
- ジェネリック医薬品が出ており,そちらの薬価が24.3円/g⇒243円/10gチューブ。3割負担で70円ほど
- 5~20%でクリンダマイシンに対する耐性菌が存在するため,効果が得られない人がいる。
- 耐性菌でないアクネ菌が原因の炎症性ニキビには4週間で58%のニキビをなくしたという効果実績データあり
副作用:ゼビアックスローションに準じる。
アクアチムローション/クリーム®(成分名:ナジフロキサシン 分類:抗菌剤)

エビデンスレベル:炎症性のニキビにA/炎症の無いニキビにはC2
用法:1日2回 ニキビに対して洗顔後に適量を患部に塗布
薬価:37.7円/1g⇒377円/10gチューブ1本 3割負担で110円くらい(アクアチムクリーム)
37.7円/1mL⇒754円/20mLボトル1本 3割負担で230円くらい(アクアチムローション)
販売開始:アクアチムクリーム⇒1993年9月 アクアチムローション⇒1999年6月
特徴:炎症性のニキビにエビデンスレベルAの,1日2回塗布のジェネリックが存在する抗菌外用薬
- 抗菌効果はゼビアックスローションと同等(同じニューキノロン系抗菌成分)
- ジェネリックの薬価は29.5円/1g⇒295円/10g 3割負担で90円くらい
副作用:ゼビアックスローションに準じる。
イオウ・カンフルローション「東豊」®(成分名:イオウ・カンフル 分類:硫黄製剤)
エビデンスレベル:C1
用法:1日2回塗布 朝は上澄み液を塗り,夜は振り混ぜたものを塗る
薬価:2.51円/1mL⇒251円/100mLボトル1本 3割負担で80円くらい。
販売開始:1977年10月
特徴:メチャクチャ古いニキビ薬。
- 皮膚軟化作用がある
副作用:過敏症があらわれることがある(発疹・発赤など)⇒使用中止
スタデルムクリーム®/ベシカムクリーム®(成分名:イブプロフェンピコノーム 分類:NSAIDs)
エビデンスレベル:炎症性ニキビに対してC1
用法:1日数回塗布
薬価:18.5円/1g⇒185円/10gチューブ1本 3割負担で60円くらい(スタデルムクリーム)。
18.7円/1g⇒187円/10gチューブ1本 3割負担で60円くらい(ベシカムクリーム)。
販売開始:スタデルムクリーム⇒2009年9月 ベシカムクリーム⇒1984年3月
特徴:炎症性のニキビに対して効果があったとされるエビデンスがあるのでギリギリ推奨ラインに入っている。
副作用:過敏症があらわれることがある(発疹・発赤など)⇒使用中止
複数の外用薬が処方されたときの塗る順番は??
- 洗顔(クレンジングを含む)
- 基礎化粧品(化粧水⇒乳液⇒クリーム)
- ディフェリンやベピオ
- アクアチムクリームなど抗菌剤
この順番で塗ってください。
医師が好んで出すのはアクアチムが1位,ダラシンが2位,ディフェリンは3位
(これは日経メディカル:ざ瘡治療薬:アクアチムはまだまだ人気⇒ http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/survey/201702/550289.html1 を参考にしている)
参考にした記事を読むと面白いことがわかる。
3位に来ているディフェリンゲルについてレビューしている医師のコメント。コメントした医師はみんな「皮膚科」
1位と2位のレビューを書いている医師は全員「皮膚科以外」の診療科の医師やねん。
ニキビを治すなら絶対に皮膚科に行くべきやという事がわかる!
適切な ニキビ治療薬 を処方できるのはやはり 皮膚科 なんやね。
ニキビに効く内服薬を紹介するで!
内服薬は大きく分けて2系統使うことができるねん。
- 内服抗菌薬
- 漢方薬
内服抗菌剤
ニキビ治療において,炎症性ニキビに対して内服抗菌剤のエビデンスが存在するねんけど,
エビデンスレベルはA~C1までバラつきがある。
今回はこれをエビデンス順にランキング形式で紹介するわ。
- ビブラマイシン®(ドキシサイクリン):テトラサイクリン系・・・エビデンスA
- ミノマイシン®(ミノサイクリン):テトラサイクリン系・・・エビデンスA*
- ルリッド®(ロキシスロマイシン):マクロライド系・・・エビデンスB
- ファロム®(ファロペネム):ペネム系・・・エビデンスB
- エリスロシン®(エリスロマイシン):マクロライド系・・・エビデンスC1
- クラリス®クラリシッド®(クラリスロマイシン):マクロライド系・・・エビデンスC1
- クラビット®(レボフロキサシン):ニューキノロン系・・・エビデンスC1
- オゼックス®トスキサシン®(トスフロキサシン):ニューキノロン系・・・エビデンスC1
- オラセフ(セフロキシム アキセチル):セフェム系・・・エビデンスC1
以外にもテトラサイクリン系がエビデンスを持っていることがわかる。
ってか,ビブラマイシンってか!!
治療ガイドラインとしては,
中等症の炎症ニキビに,
- アダパレン(ディフェリンゲル)+内服抗菌剤
- 内服抗菌剤のみ
がエビデンスレベルAとして選択肢に入っている。
重症・最重症の炎症ニキビに,
- アダパレン(ディフェリンゲル)+内服抗菌剤
- 内服抗菌剤のみ
と全く同じ記載がエビデンスレベルAとして記載されている。
なので,ディフェリンゲル+ビブラマイシンの処方が来たら,エビデンスレベルAの処方が来た!!!と思えばいいわけや。
漢方薬も使うのだがニキビに対してはエビデンスレベルはC1ないし,C2と低い
結構処方がされている割に衝撃の事実や。
ニキビに漢方薬はほとんどエビデンスがないねん。論より証拠。記載していくわ
炎症性のニキビに対しての漢方薬のエビデンスは?
- 荊芥連翹湯,清上防風湯,十味敗毒湯・・・エビデンスレベルC1
- 黄連解毒湯,温清飲,温経湯,桂枝茯苓丸・・・エビデンスレベルC2(無効かも…)
炎症の無いニキビに対する漢方薬のエビデンスは?
- 荊芥連翹湯・・・エビデンスレベルC1
- 十味敗毒湯,黄連解毒湯,桂枝茯苓丸・・・エビデンスレベルC2(無効かも…)
このように,ほとんど推奨されないレベルだという事がわかる。

やはり,今はニキビは外用薬で治す時代なんやなぁ。
ニキビに効く?その他の治療法・スキンケアのエビデンスレベルを一気に紹介
覚えておれんのでもう一回エビデンスの表を書くわ。
A | 行うよう強く推奨する(少なくとも1つの有効性を示すレベルⅠもしくは良質のレベルⅡのエビデンスがある) |
A* | 行うよう推奨する(Aに相当する有効性のエビデンスがあるが,副作用などを考慮すると推奨度が劣る) |
B | 行うよう推奨する(少なくとも1つ以上の有効性を示す質の劣るレベルⅡか良質のレベルⅢあるいは非常に良質のⅣのエビデンスがある,もしくはAに準ずると委員会が判断する間接的な有効性を示すエビデンスがある) |
C1 | 選択肢の一つとして推奨する(質の劣るⅢ~Ⅳ,良質な複数のⅤ,あるいは委員会が認めるⅥのエビデンスがある) |
C2 | 十分な根拠がないので(現時点では)推奨しない(有効のエビデンスがない,あるいは無効であるエビデンスがある) |
D | 行わないよう推奨する(無効あるいは有害であることを示す良質なエビデンスがある) |
さて!薬物治療以外のニキビに良い!とされている療法が科学的根拠(エビデンス)レベルがいかほどか?
確認してみよう!
その他の薬や,薬物療法以外の療法のニキビに対するエビデンスは??
ここでは,経口ピル,ビタミン剤の内服といった薬や,皮脂や炎症性ニキビの中身(膿)を押し出す「面皰圧出」やケミカルピーリングのエビデンスレベルを紹介するで!
- ニキビに経口ピルは有効か?・・・エビデンスレベルC2(意味なしっぽい)
- ニキビにビタミン剤は有効か?・・・エビデンスレベルC2(意味なしっぽい)
- 面皰圧出(ニキビを医療的につぶす事)・・・エビデンスレベルC1
- ケミカルピーリング(グリコール酸またはサリチル酸マクロゴール)・・・エビデンスレベルC1
- ケミカルピーリング(サリチル酸エタノール)・・・エビデンスレベルC2(意味なしっぽい)
経口避妊薬は海外では多数の臨床試験が行われており,ニキビの治療に対するエビデンスがあるねん。ただし,他の治療との比較が十分に行われていないこと,虚血性脳卒中,喫煙者での心筋梗塞,ホルモン依存性腫瘍である乳がんの発がんリスク。こうした長期投与での安全性についてはもちろん,効果が他の治療法に比べてどうか?という国内臨床試験の報告がないため,推奨されないという事になっている。
ビタミン剤について。これもニキビに対する有効性を確立するための臨床試験が行われていないので,ビタミン剤が効くと推奨できる根拠がないため,推奨しないとなっている。
面皰の圧出に関しては,有効性を示した臨床試験はないものの,委員会の意見として有効性はすでに確立されていると考えられており,治療選択肢の一つに推奨された。(経験則的なエビデンスなのでエビデンスレベルが低い)
ケミカルピーリングについて
①グリコール酸&サリチル酸マクロゴール:非炎症性のニキビに対する有効性は高いと考えられる。ただし保険適応外であり,他の治療との比較も行われていないのでエビデンスレベルはC1となっている。
②サリチル酸エタノール:韓国で行われた臨床試験で効果は認められたものの,副作用も認められた。また,日本においては広く行われている治療ではないことと,副作用としての紅斑,刺激感,かさつきなどが認められるため,推奨されないというエビデンスレベルC2となっている。
スキンケアのニキビに対するエビデンス
- ニキビに洗顔は有効か?・・・エビデンスレベルC1
- ニキビに化粧(メイクアップ)指導は有効か?・・・エビデンスレベルC1
- ニキビになったので特定の食べ物を一律に制限するのは有効か?・・・エビデンスレベルC2(意味なし)
- ニキビ患者への食事指導は有効か?エビデンスレベルC2(意味なし)
意外な結果が出ている。洗顔やメイクに関しては一応,科学的根拠はあるで?ってレベルや。やって損はない!メイクに関しては低刺激性でノンコメドジェニックな化粧品を選択することに意味があるという見解。
しかし,食事に関しては制限しても意味がない事がわかっているんやわ。
特定の食べ物とニキビに因果関係があるものは・・・ないねん!!



良く言われるチョコレートはニキビになる!というのも臨床試験によってニキビ悪化の原因にはならないという結果が出ているねんで!
まとめ ~最後にニキビ治療の一覧表を貼っておくで!~
出来てしまった場合に,美容的にも早く治したいのがニキビ。特に顔の真ん中の鼻にできてしまったらなおさらや。
今回の記事ではエビデンスという科学的根拠のレベルが高い治療法は何か?という視点から外用薬,内服薬,その他の療法,スキンケアに至るまでどれが一番ニキビを治すにあたって根拠があるものなのか?を書いてきた。
やはり時代は外用薬やね。
飲み薬はホンマに科学的根拠があるのはビブラマイシンだけやもん。
民間療法は,ほぼ意味がないか,効果はあるけど科学的根拠に乏しいということがわかった。
ニキビになったら, 皮膚科 に行くのがBest!これが今回の記事の結論や!!!
最後にまとめた表を貼っておしまいにします。
クリックすると拡大されるで~☆
記事の感想など,ひとこと頂けますか?
コメント一覧 (4件)
けいしゅけさん
いつも新着記事を楽しみにしています!
ペーパー薬剤師6年から再開したてなので、とても解りやすく勉強になります!
糖尿病の薬がたくさんあって難しいので、記事にしていただけると嬉しいです!
はーちゃんは 様
コメントありがとうございます!!
いいですね!糖尿病関係の記事はそろそろ手を付けようと思っていましたので、
今後ちょっとずつ書いていきますね☆
はじめまして。初コメント失礼いたします。
自分のブログでニキビについて書いたのですが、もしよろしければけいしゅけさんのこの記事のURLを載せてもよろしいでしょうか?
皮膚科のお薬についてここまで詳しく書いてあるページを見つけられて良かったです!勉強になりました!
もしよろしければご検討ください。(^^)
しほ 様
コメントありがとうございます☆
光栄です☆
お役に立てることが嬉しいので、URL、載せてやってください
今後もお役に立てる情報を提供したいと考えていますので、リクエストがあればいつでも「〇〇についての記事が欲しい!」と言うて下さい☆
よろしくお願いいたします(^◇^)