検証!ドボベット軟膏はマーデュオックス軟膏と比較して優れているのか?

モンテルカスト錠が販売開始になってます!

本日、ツイッターでありがたいことに僕、けいしゅけにドボベット軟膏ってどうなんでしょうか?というご質問をいただいた。

マーデュオックス軟膏についての記事(マーデュオックス軟膏、初処方が出るも「高い!」と即クレーム!と、マーデュオックス軟膏販売開始から1カ月経つも処方ゼロ)を書いたのがキッカケになったのだと思う。

これは書かないわけにはいかない!ということで今回はドボベット軟膏について基本情報を紹介するとともに、マーデュオックス軟膏との比較も情報提供していきます!

ドボベット軟膏の基礎情報

「ドボベット軟膏」の画像検索結果

販売開始は2014年9月

見たまんまですが、レオファーマ株式会社(デンマークの会社なんやってさ。プチ情報。)が特許は持っています。ガォー。

国内販売は協和発酵キリン株式会社が請け負って、日々マルホ(マーデュオックス軟膏の販売元。製造販売承認を受けたのは中外製薬やった。意外!!)と格闘しています(笑)ガォー。もうええか。

この薬って、2001年にデンマークで製造販売開始となって以来、2015年9月現在で欧州諸国や北米、中国など世界90か国以上で承認されているワールドスタンダード薬なのだぁ。(うん、バカボンのパパなのだぁ、みたいな言い方をしてもたけども。)

歴史があり、メチャクチャ当たり前に使われているってことです。

何て薬と何て薬の配合剤なの??

ドボベット軟膏

=(商品名で)ドボネックス軟膏+リンデロンDP軟膏

=(成分名で)カルシポトリオール+ベタメタゾンジプロピオン酸エステル

って内訳になってるねん。

ちなみに、

マーデュオックス軟膏

=(商品名で)オキサロール軟膏+アンテベート軟膏

=(成分名で)マキサカルシトール+ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル

やったね。

カルシポトリオールとマキサカルシトールってどう違うの?

この2つ、ドボネックス軟膏(薬価:111.1円/g)とオキサロール軟膏(薬価:115.5円/g)はどちらも活性型ビタミンD3誘導体の製剤なんです。

どちらも効果としては尋常性乾癬の症状である、皮膚の異常増殖作用を邪魔するものですわ。

効果の発言は塗布して3~4週間くらいしないと出てこない。炎症を抑える作用は弱め。

副作用としてはどちらも高カルシウム血症が知られているねん。

そのあたりのスペックは比較しても変わりない。

よって、ぶっちゃけた話が、ドボネックスとオキサロールには大差ないと思っていい。

ただし、適応症とジェネリックの存在においてオキサロール軟膏(マキサカルシトール)に軍配が上がるねん。

ドボネックス軟膏(カルシポトリオール)は尋常性乾癬に飲み適応を持つのに対して、

オキサロール軟膏は、尋常性乾癬、魚鱗癬群、掌蹠角化症、掌蹠膿疱症と4つの適応を持っている。

ついでに言うと、オキサロールはローション(薬価:115.5円/g)もある。

さらに、オキサロール軟膏はジェネリック(薬価が軟膏で69.2円/g)がある!(ローションはジェネリックがまだない。)

リンデロンDP軟膏とアンテベート軟膏はどう違う?

どっちもステロイドの強さのランクでいうと2番目に強力なvery strongに属するものです。

なので炎症を抑える力は変わりないと思って大丈夫。

リンデロンDP軟膏(薬価:27.4円/g)はジェネリックの薬価が11円/g

アンテベート軟膏(薬価:28.7円/g)はジェネリックの薬価が13.8~14.5円/g

ドボベット軟膏の用法は?

これもマーデュオックス軟膏と同じで、1日1回で大丈夫となっている。

ドボネックス軟膏やリンデロンDP軟膏が1日2回なので、1回になる理由はホンマに不明。

単純に、ドボネックス軟膏やリンデロンDP軟膏が1日1回で大丈夫という試験をやってないような気がする。

 

ドボベット軟膏とマーデュオックス軟膏の効果の違いはあるのか

今のところ、両者の比較試験データのようなものは見つけられていません。

また、どちらも効果が高く、評価が高い。値段も高い。

ドボベット軟膏が263.5円/g

マーデュオックス軟膏が231円/g

値段においてはマーデュオックス軟膏が有利です。

効果も変わらないようなので、結果、マーデュオックス軟膏がドボベット軟膏より患者メリットが高いと言えます。

ただし、この2者間であればね。

 

ぶっちゃけ元の2種類の軟膏を使った方が得

ここから、けいしゅけの毒舌が始まります。

ドボベット軟膏もマーデュオックスも高いだけで薬剤費を押し上げるだけやわ

僕としてはどちらも不要です。

理由は簡単。

ドボネックス軟膏やリンデロンDPが1日2回なのに対してドボベット軟膏は1日1回でいい。

コレはすげぇ!!と思いきや、理由は「1日1回でも2回でも効果に優位差がなかったから。」

なんじゃそりゃ!ならドボネックス軟膏もリンデロンDPも1日1回でええやん!

なのに値段は

ドボベット軟膏が263.5円/g ドボネックス軟膏(薬価:111.1円/g) リンデロンDP軟膏(薬価:27.4円/g)

ドボベット軟膏10gで2635円。

ドボネックス軟膏とリンデロンDP軟膏を10gずつ買うと1111+274=1385円。

ドボネックス軟膏もリンデロンDP軟膏も1日1回で充分効くとすると、差額は2635-1385=1250円。

アホか。

別々にもらった方が3割負担で375円/10gも安いやんか!(1250円×0.3で計算)

これ、90gの処方だったらな(ドボベット軟膏は15gか30gの規格しかない製剤なので良く出る処方量で計算)、375×9=3375円も安くなるねん。

ばかばかしい。

マーデュオックス軟膏はいくら安くなるのか?は マーデュオックス軟膏、初処方出るもイキナリ「高い!」とクレームの項にて読んでいただきたい。やはり同様に大幅に差額が生じている。

別々に出している軟膏は混合しない方がいい、という皮膚科医師の指摘があるけども

実はビタミンD3製剤はアルカリ性域の基剤中で安定、酸性域で不安定という特徴があり

ステロイド剤は真逆で酸性域の基剤中で安定し、アルカリ性域では不安定になる

という特徴があるのだそうだ。

だから混ぜると安定性に不安が出るからオススメしない!という。

一理ある。

でも、なら混ぜなきゃいいだけやん。

なぁ、患者さんはアホちゃうで?

2種類の軟膏を塗るのはめんどくさいよ。

でもさ、それを1種類にまとめた製剤にするだけで、

自分の体にこれからもずーーーーーっと塗っていかなきゃならない外用薬なのに?

毎月数千円も差額が出るものを?

選びますか??????

絶対選ばへんって!!!

それくらいサルでもわかるわ。

お医者さん、製薬会社に乗せられないでよ。

患者さんのメリット重視しようぜ。

せめてこの値段の事は十分に説明したうえで、患者さんに選ばせてやってよ。

効果は同じ。1日1回塗ればいい。2種類別々に塗るか、一緒になってる1種類の軟膏にするか。差額は月3000円くらい

そう言ってくれ。

誰も選ばないから(笑)

 

そんなわけでまとめと、回答です。

ドボベット軟膏、マーデュオックス軟膏と比較しても大差なしです!

ドボベット軟膏は販売元が異なるのみでマーデュオックス軟膏と比べて特別に何かが大きく利があることはありません。

厳密には2者間においては薬価がちょっとだけマーデュオックスが安いという事で、マーデュオックスがいいかなぁって程度。

ただし、どちらの製剤も配合されている成分が製品としてあるのでそちらを出してもらった方が断然お得です。

用法は1日2回と書いてあるけど、1日1回で効くわ!1日1回で塗ったら良いと思うわ。

だって1日1回でいい!ってなったのは1日2回塗るのと比べてあんまり差がなかったから。が公式見解なんだから。

国は薬剤料を抑えたいなら添付文書の改訂を命ずるべきやね。

ただし、配合剤でない2成分を出してもらうならマーデュオックス軟膏側の2製剤がオススメ!!!

なぜなら、オキサロール軟膏もアンテベート軟膏もジェネリックがあるから!

大量に処方してもらってもお金の心配がいりません。

ドボネックス軟膏はジェネリックが出ていないので、

  • ドボネックス軟膏とリンデロンDP軟膏のジェネリックを処方してもらう組合せ
  • ドボネックス軟膏とリンデロンDP軟膏を処方してもらう組合せ

の間であんまり差額が生じないのが残念。

乾癬は長く付き合っていく疾患だからこそ、安く手に入れた軟膏をしっかり塗ることが大事と心得よう!

最後にこの言葉で締めくくります。

最終的に、ちゃんと塗ること。

ビタミンD製剤は大量に塗りすぎてはいけないのでそこを注意。

かといって、びびって塗らないのは論外なので、薄く伸ばして塗ることを続ける!

これが一番大事です。

僕たち薬剤師はその事をガッチリ患者さんに伝えてまいりますので、一緒に乾癬の症状を抑えていきましょうね。

けいしゅけ

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4 Comments

ねりやく

練馬で薬剤師やってます。
乾癬の配合剤の1日1回には理由があるそうです。
通常、2種類の軟骨を混合、重ね塗りすると、
有効成分の濃度が低下します。
配合剤は、濃度低下がありません。
よって皮膚に有効成分が1度でしっかりと届くので、臨床試験で1日1回の有効性が証明されているそうです。実際の患者でも、2剤混合から配合剤に切り替えて、皮疹が良くなり、塗布する量や回数が減って、最初は値段が高いけど治療トータルタルでみたら変わらないという話しをしてます。

返信する
ぴよ

こんにちは。
私は腕に尋常性乾癬の症状があり、2年間くらいトプシムとオキサロールの混合薬を処方されていました。しかし昨年辺りからドボベットに切り替わっています。理由は、一日一回塗ればいいから、他の患者も薬の効きがいい感じ、というものでした。
私の場合は15gドボベット一本で数ヶ月もつのですが、初めて薬局で薬代を支払ったときは「高いな」と思いました。
私は薬を塗る面積が小さいので一日一回でも二回でも気になりません。従来の混合薬の効果がドボベットと変わらないのなら、安いほうがいいかな、と思います。(ドボベットが効いている感があまりない)

いくつか質問させてください。
・ステロイドはどのくらいの量を塗ればいいのでしょうか。ある医師は、光の加減で光って見える程度にうっすら塗ればいい、といい、ある医師は、ベタつく程度に少し多めに、と言います。今はドボベットを薄っすらと塗っています。
・ドボベットは一日一回でいい、とされていますが、手元に薬があるとつい塗りたくなってしまいます。二回、三回、それ以上塗ると、副作用があるのでしょうか。あるとしたらどのようなものでしょうか。
・ステロイドには5段階あって、というのはよく知られた話だと思います。たとえば、上に書いたトプシムと同じ強さのものにリンデロンDPやアンテベートなどいろいろありますが、これらはどのように使い分けるのでしょうか。やはり、症状に合わせて使うのだとは思うのですが、医師に聞いても明快な答えが得られませんでした。

長々とすみません。
これからいろいろ勉強させていただきたいと思います。

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けいしゅけ けいしゅけ

ぴよ様
コメントありがとうございます。返事が遅くなってしまってごめんなさい。
●ステロイドを塗る量の目安ですが、人差し指第1関節に出した薬の量で両手の手のひらの面積くらいの広さに塗り広げてください。かなり薄く塗ればいいという事がお分かりいただけるとおみます。
●ドボベット軟膏については1日1回で十分な効果が得られるものとして販売されているものですので、回数を多く塗っても症状が改善するものではありません。
●ステロイドは長期間塗り続けることによって皮膚がぬすくなったり毛細血管が広がって網の目状に血管が見えてくる副作用症状が報告されています。
●ステロイドの使い分けですが、強さは塗る場所の皮膚の厚さによって使い分けられます。同じ強さの場合は軟膏・クリーム・ローションの使い分けこそ塗る場所によって分けられるでしょうけれど、製品間の使い分けは医師の采配かなぁと思われます。

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ぴよ

けいしゅけ様
お忙しい中ご回答いただき、ありがとうございました。
たいへん参考になりました。
ドボベットは一日一回を守って、気長に塗っていこうと思います。

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