乾癬という病気知ってる?原因や治療法・治療薬について今回はまとめていこうと思うねん。
実は以前に



こういった3つの記事を書いてきた本ブログ。
けど乾癬とは?
という記事を書いてなかってん。
なので,今回は病気としての乾癬に焦点を当てた記事を書いていくで!
もちろんおまけで治療法や治療薬についても触れていくわ。
乾癬とは?乾癬の概要まとめ
冒頭の質問,乾癬ってどんな病気なの?
の答えを早速書いていきましょか(^^♪
乾癬とは?原因は?どこにできるの?
乾癬は銀白色で厚い鱗屑(りんせつ)を伴う紅色局面を特徴とする慢性炎症性角化症や。
わからへんなぁ,こんな難しい言葉ばっかりじゃ。
乾癬ってな,皮膚が角化っていうて硬く厚くなっていくねん。
ほんで,そうなった部分がヒカリものの魚のように銀色の皮膚の粉を噴くねん。
乾癬ではない部分の皮膚との境界線はしっかりとハッキリと区別ができるのが特徴や。[/box]
原因は?
原因はね・・・不明じゃ!
そうは言うても原因としては今のところどう考えられてんのか?書いていくわ。
➡免疫系の異常で皮膚表面やその下の部分(真皮)の炎症と,
皮膚角化細胞の過剰すぎる増殖が起こっちゃうと考えられてるねん。
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乾癬の免疫学的病態(メチャ専門的なので飛ばしていいっす)🎵
乾癬組織では,樹状細胞とT細胞が顕著に増加している。
➡T細胞性免疫応答の活性化が病態形成に関与している?って考えられるねんて。
最近分かってきているのは,
その中でもTh17細胞を介した免疫応答が乾癬に強く影響することが報告されてんねん。
これによって生物学的製剤の治験が進んでいるねんよ☆
もうちょいで乾癬は克服できるようになるかもね [/box]
症状はどこに出るの?
皮膚では肘や膝,おなか,腰やお尻,頭や爪にまで症状が出るねん。
外からの刺激をうけやすいところがなりやすいと言われてるで。
そして,かゆみを伴うことがあるっていうことも知っておきたい。
全くかゆみの無い人もいるからね。
絶対にかゆいやろ!?と決めつけないようにしよう。
[/box]
これが乾癬のちょーーーーーざっくりした説明や!
乾癬の5つの分類と乾癬全体の中での割合を一覧表にしてみる
症状によって乾癬って5個に分類分けされるねん。
そやからそれをまとめてみたわ。

乾癬の分類と症状,割合の一覧表 けいしゅけのブログ薬局情報館
乾癬の治療方針
実は今のところ乾癬は治すことができない病気や。
根治できる治療法が見つかっていない。
なので,治療方針は皮疹の改善とQOLの向上を目的とするねん。
治療の基本は外用薬
そうした治療の中で中心になるのが塗り薬による治療や。
もらった塗り薬が何日分の量になるかは軟膏やクリーム,「塗り薬1本で何日分?計算ツール作ったよ」

を参考にしてほしい。
この治療の中で活躍するのが外用ステロイドとビタミンD製剤になる訳や。
そしてその配合剤こそが冒頭のリンク記事にあるドボベット軟膏やマーデュオックス軟膏ってわけ。
ちなみに,
症状が安定するなら極力ステロイドは使わず,ビタミンD製剤のみに切り替えていくっていう
シークエンシャル療法がよく使われる外用薬の治療方針や。

乾癬 ビタミンD製剤一覧表 けいしゅけのブログ薬局情報館
一方で,関節症性乾癬や膿疱性乾癬といった症状が顕著やったり,重篤な乾癬に対しては早めから強力な全身療法の適用を考えるねん。そらそうやわな。激しい症状なのに塗り薬だけでやってられるか!っちゅうねん。
関節症性乾癬➡関節症状に対してはNSAIDsや抗リウマチ薬などの使用を考える
膿疱性乾癬 ➡循環器不全などがあらわれることから,呼吸管理やステロイド注射などの全身管理が必須になる
こんな感じで,治療としてはかなりガチなものになるってことを知っておくといい。
外用薬で治療効果不十分な(尋常性)乾癬に対する治療はどうすんねん?
この場合は内服治療や,光線療法,注射療法(生物学的製剤)を順次適応していくねん。
流れとしては,
外用療法➡追加・変更として
- 内服療法:免疫抑制剤(シクロスポリン:サンディミュン,ネオーラル)➡追加・変更で注射療法(生物学的製剤)
- 内服療法(合成レチノイド:チガソンカプセル®)+光線療法 👈相乗効果がある ➡追加・変更で注射療法(生物学的製剤)
- いきなり注射療法(生物学的製剤)
こういった3つの治療ラインがあるねん。
光線療法についてもうちょい詳しく書いてみる
これに関しては,けいしゅけ自身があまり良く知らなかったので調べてみた。
なるほど!って感じやったので小見出しにしておいたで♬
もし知らない!って人がいればこの項は参考になると思う!
光線治療って何すんの?
光あてるだけで治療になるん?
素朴な疑問が沸いたけいしゅけ。
ちょいと調べたわ。
光線療法とは
紫外線を照射して皮膚の免疫作用を低下させることで皮膚症状を緩和する治療法。
へぇ。ほんまかいな?
➡外用薬でコントロール困難な場合や副作用とかで他の治療法がうまくいかない場合に適応となる。
主な治療法に
- PUVA療法:UVA(長波長紫外線)を照射する方法
- ナローバンドUVB療法
- ターゲット型光線療法
がある。
[/box]
なるほど。
一覧表にまとめたいな・・・まとめたで!!!

光線療法一覧 けいしゅけのブログ薬局情報館
注射療法も教えてよ➡もちろんさ!
なんやかんやで乾癬は免疫応答が原因やろうとほぼ思われている。
そこで,そういった免疫反応を抑え込んだろうやないか!いうのが生物学的製剤による治療やねん。
TNFα阻害薬:レミケード,ヒュミラ
IL-12/23阻害薬:ステラーラ
IL-17A阻害薬:トルツ,コセンティクス,ルミセフ
これらの製剤が治療には使われるで。
ちょっとこれらについては細かく書くのをあえて省く。
専門的すぎて,伝えにくいしね。
生物学的製剤の長所
従来の前身療法と比較して高い効果が期待できる。
ほかの全身治療によるコントロールが困難で皮疹が体表面積の10%以上に存在する症例,
難治症例,関節症状・膿疱のある症例に使用される。
生物学的製剤の注意点
免疫系を抑制するので感染症リスクを増大させてしまう。
なので感染予防が大事になる。
特に結核菌やB型肝炎ウイルスへの感染歴がある患者では,再活性化が懸念される。

また,生物学的製剤の投与中は生ワクチンの接種を見合わせる。⇒感染予防。
まとめ
乾癬という病気に関してガッツリ解説してみました!
なかなか難しい部分もあるよね。
免疫学の知識がないとちょっとわからへん部分が生じてしまう。
なので記事としては専門職が強くなってしまった。
しかし,しかーし!
実際に患者さんである方や,患者さんと触れる機会のある人にとっては,
理解できる内容になったのではないかなぁ?
単純に外用薬だけで治療するのではなく,光を当てている場合もあるし,
病院で生物学的製剤を注射している場合もある。
そういった予備知識をもとに,明日からの患者さん対応に活きる記事になればいいなぁ。

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