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ネキシウムとフオイパンだけの処方。どう読み解く?

なぜネキシウムとフオイパンだけが処方されているの?

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ネキシウムカプセル20mg 1Cap 朝食後 21日分
フオイパン錠100mg     3錠    毎食後 21日分

こんな処方がやってきた。
あなたなら、これを見てどう思う?
今日はこの処方から僕が勉強した内容を備忘録的にはなるが記していこうと思う。

膵炎で入院してたんかな?でも消化剤が出てへんし。。。

投薬前、処方を見ながら考えを巡らしていた。
投薬のときに、「今日はどうしたんですか?」はあまり言いたくないからだ。
ちょっとはどんな疾患や症状で受診したかを考えて、「〇〇で入院していたんですか?」
とかで投薬の入りの言葉を言いたいのだ。

膵炎とは違うように思いますが?

そういって投薬ははじまったのだった。
実際に、膵炎とは違うと思った。膵炎ならば絶対に消化剤が出る。
タフマックカプセルやったり、リパクレオン顆粒だったりね。
それに、痛みが出た時のためにコスパノンが出ていたりするのが常套処方だ。
しかし今回の処方はシンプルすぎる。
それにしてもPPI+カモスタット。なんなんだ?

胃の手術をしましてね。予防で出されました。食道が荒れないようにって

患者さんはすんなりと経緯を話してくださった。
なかなか話してくれないものだが、この患者さんはさらっと話してくれたのだった。

そう、フオイパンの添付文書にはこうある

引用部分を示します

効能又は効果

1.慢性膵炎における急性症状の緩解
2.術後逆流性食道炎

用法及び用量

1. 慢性膵炎における急性症状の緩解には
通常1日量カモスタットメシル酸塩として600mgを3回に分けて経口投与する。症状により適宜増減する。
2. 術後逆流性食道炎には
通常1日量カモスタットメシル酸塩として300mgを3回に分けて食後に経口投与する。

引用元☞ http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999003F1297_1_06/

引用を終了します。

患者さんの話にバッチリ合う。そう、今回の処方意図は胃のオペ後の逆流性食道炎予防だ。

フオイパンってなんで逆流性食道炎に効くの?

フオイパン(カモスタット)の作用機序:タンパク分解酵素阻害薬

この図をもとに説明していこう。

トリプシンってなんや?

消化酵素です。
って、ざっくりすぎるよね?
タンパク質の分解に関わっていて、すい臓で活性化され十二指腸に分泌される酵素。
めっちゃアルカリ性。
それがトリプシン。
アルカリ性ゆえに、逆流すれば当然、タンパク質でできている人体の表面を溶かします。
胃が切除されていれば食道に逆流するので、食道の表面を溶かして食道炎をひきおこすってわけ。

そこでトリプシンの作用を抑制するフオイパンの登場となる

ハイ、つながった。
だからフオイパンを使うわけよ。
つまり、トリプシンを抑えることでトリプシン逆流による食道の損傷防止をするわけだ。

ほんじゃネキシウムはなんで?

今回の症例の場合は胃の切除が全摘出ではなかったんだろうね。
しかも摘出は噴門部だったんじゃないかな?
「胃の構造」の画像検索結果
幽門部だったら、食道炎よりも問題になるのは、食べ物が一気に腸にドスン!と流れ落ちることによる
ダンピング症候群のはず。
でも患者さんの話だと逆流性食道炎を起こさないようにすることを処方意図としている。

噴門部を切れば胃液や十二指腸からの分泌液が食道に逆流しやすくなる

そらそうよな。胃の入り口を絞っている平滑筋を切っちゃうんだもの。
なので、逆流性食道炎が起こるべくして起こる状態が生まれているわけだ。

よって処方解析できましたよね?

今回の場合は、
胃の噴門部切除により逆流性食道炎が起こりやすくなった為、
胃酸の逆流による食道炎防止にPPIのネキシウムが
十二指腸からの逆流=トリプシンの逆流による食道炎防止ににフオイパンが
それぞれ処方されたわけだ。

スッキリしたっしょ?

リファンピシンヨウ化カリウムなんかも勉強するとスッキリするから読んでみてね☆

ウルソの勉強は必須やで!!

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なぜネキシウムとフオイパンだけが処方されているの?

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