サワシリンの用量は成人量と小児用量を別にして考えよう!90mg/kgを覚えとけ!!

サワシリンの小児用量は成人量とは区別して計算や!

患者は小児 サワシリン細粒10% 1日8g 毎食後 5日分

この処方、用量はあっているんやろか?

ある日やってきたこの処方。

ある意味ポピュラーな処方やけど、よく考えてみると面白いことがわかるねん。

処方量を成分量として計算すると1日800mgを3回に分けるので1回267mg。

成人はサワシリンカプセル250mgが1日3回で処方されるのが一般的。

そう、この小児の処方は成人量よりも1回量が多いのだ。

合っているんやろか?

部下が心配になったのか、疑義照会をしようとしていたからけいしゅけ、止めました。

 

サワシリンの小児用量として合っているから疑義照会はしたらダメやで♬

にっこり微笑んで僕は言う。

さぁ、みなさんはわかっただろうか?

この処方は間違ってないねんで。

これで疑義照会したら薬剤師としては勉強不足やわ。

ちょっとそれじゃ恰好がつかないので勉強しよか。

部下にけいしゅけはゆっくりとしゃべくりだしたのだ・・・。

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サワシリンの添付文書をみてごらんよ?

そうして添付文書を手渡した。

サワシリンの成人量を確認してみると・・・

アモキシシリン水和物として、

通常1回250mg(力価)を1日3~4回経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

⇒つまり、

成人量はベーシックラインとして

750mg~1000mgの投与量やな。

 

続いて小児用量を読んでみると・・・

アモキシシリン水和物として、

通常1日20mg~40mg(力価)/kgを3~4回に分割経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減するが、

1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと。

⇒つ、先述の処方でいえば、

例1)小児の体重が25kgだったとすると、

1日500~1000mgの投与が可能。

さらに、最大量は2250mgとなります!(1回750mgってことになるよ)

例2)もうちょっとリアルな数値も出してみよか。

1歳児で大きめの子なら体重は10kgくらいやね。

そしたらこの子供に投与できるアモキシシリンの最大量は?

900mgやねんで!?(1回300mgやね)

 

つまりや、成人量を基準に小児用量を考えると間違えるねん

これが答えになる。

部下はなるほどーーーー!!!!と感嘆の息を漏らす。

僕はニンマリ。

どや?サワシリンってめっちゃ身近な薬やけど、深いやろ??と心の中でつぶやく。

 

小児用量は20~40の最大90!西の区(ニシのク)って覚えるんや!

強引(笑)

ええねん、なんでも。頭に入るならなんでもね。

通常1日20mg~40mg(力価)/kg☞(ニシ)

1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと☞(ク)

これを覚えるためのしょうもないゴロが「西の区」じゃ!!

いやぁ、くだらないんやけど、大真面目(笑)

だって本気で大事やねんもん。

 

溶連菌の治療で使われる場合のアモキシシリン(サワシリン)の用量を併せて勉強しよか🎵

せっかくやし、アモキシシリンが関連する疾患の治療用量も覚えちゃお。

溶連菌には30mg~50mg/kg/日で1日2~3回服用を10日分が基本

溶連菌のガイドラインなんかに載っているので疑う方は確認してくだされ。

ちなみにセフカペンピボキシル(フロモックスで治療するパターンもありますわ。

その場合は9mg/kg/日で1日3回 5日分となりまっせ♪

 

心内膜炎の予防にアモキシシリン(サワシリンン)を使う場合の用量を知っていますか?成人量で2000mg(体格・体重によっては減量を考慮可能?)、小児用量では50mg/kgを処置の1時間前に服用しまっせ☆

参考:感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン
Guidelines for the Prevention and Treatment of Infective Endocarditis (JCS 2003)

これは知っていると面白いで。ってか知らないとわからへんわ。

処方箋の備考欄に1回8カプセル飲むよう指導してください。とか、患者さんが「一気に8個も飲むなんてしんどいわぁ」なんて言った場合は間違いなくこれや。

用法が頓服・処置の1時間前にとなっている場合にもピンとくるようにしておきたい!!

観血的(血が出る)な治療や処置を伴う場合に、心内膜炎予防としてこの処方が出るねん。

ちなみにどんな場合があるのか例を挙げておこうか。

わかりにくいっしょ?

 

心臓病のオペの既往歴がある患者が抜歯をする場合

こんなのが代表例です。

そやから、歯科からサワシリンが処方されている患者でかつ、

循環器科にかかっている患者さんに出会ったら投薬で聞いたらいいかも。

「心内膜炎の予防ですか?」って。

よぅ知ってるやん!!って反応が返ってくるわ。

薬剤師として、めっちゃ誇らしい気持ちになれるで☆

おわりに

ということで、

アモキシシリン(サワシリン)の溶連菌に対する小児用量、おまけに心内膜炎予防の投与量についてお送りしました。

面白かったやろ?

  • アモキシシリン(サワシリン)は成人量と小児用量は別にして考える
  • 小児用量は1日20mg~40mg(力価)/kg
  • 最大用量は最大90mg(力価)/kgを超えないこと
  • 心内膜炎予防にも使われることがあり、その場合は成人量でアモキシシリンを処置1時間前に2000mg、小児用量では処置1時間前にアモキシシリン50mg/kgを経口投与する

これがわかっていりゃ、監査でビビることはないで!!

けいしゅけ

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