国内版プロアクティブ+の成分のサリチル酸じゃニキビは治らない!海外版なら過酸化ベンゾイルが入っているから効くけどね!

薬剤師が検証 プロアクティブプラスはニキビに効果があるのか?






「 ニキビ には プロアクティブ 」ってパッと頭に浮かぶほど プロアクティブ ってメッチャ有名やんね?最近はパッケージを proactiv+ ってリニューアルしてるみたいやなぁ・・・ プロアクティブプラス ってか。コレ、 薬剤師 的に 成分 がどうなってんの?ホンマに効果あんの? って気になってしゃーないねん!ホンマに良い商品なら患者さんにも、このブログの読者さんにも勧められるし。っちゅうわけで調べようと決心☆主成分は サリチル酸 なのだが、これはニキビ治療に科学的根拠があるのか?実は・・・ない!

医薬品や代替療法、スキンケアの効果については前回記事で「尋常性痤瘡治療ガイドライン2016」という最新の治療ガイドラインを基にエビデンスレベル(科学的根拠)を紹介してきました。これを基準に今回の記事を書いていますので、読んでいただいてからの方が話がメッチャわかりやすくなるで☆

【徹底比較】皮膚科で出されるニキビ治療薬で1番効くものは何?エビデンスレベルで答えたる!

2017.03.19

この記事では、

  1. プロアクティブ プラス の主成分は何?
  2. その成分のニキビ治療に対する効果の科学的根拠はあるのか?
  3. これらを総合して、プロアクティブ プラス の費用に対する妥当性を評価する!
  4. ちなみに海外版プロアクティブなら過酸化ベンゾイルが2.5%の濃度で配合されていてメッチャ効くで!

この流れで行ってみようと思う!!

ほんじゃ、 プロアクティブプラス のチカラとやらを評価してみよか~

Contents

プロアクティブ プラ(国内版)の商品の内訳と値段をまずは知ろう

けっこうプロアクティブプラスって成分をちゃんと公開してないなぁ。

調べるのに手間がかかってしもたわ。読者の皆さんにはこの記事を通して値段やパッケージ商品の中身を知ってもらえたらと思います。

3ステップセット(30日サイズ)+電動洗顔ブラシ(シリコンブラシ付)&ローラー付き美容液が良く売られている代表アイテムのようなので、その内容と値段を調べた

代表的な3ステップアイテムは

  1. 薬用洗顔料(スキン スムージング クレンザー)
  2. 薬用美容液(ポアターゲティング トリートメント)
  3. 薬用クリーム(スキン ブライトニング ハイドレイター )

となっている。

これに、ディープクレンジングブラシスキンクーリングセラムというものをくっつけて、

4900円(税込み)+送料600円=5500円(税・送料込み)

で販売しておりますなぁ。

さぁさぁ、成分を調べて、それがニキビ治療に科学的根拠を以て効くというならお値打ちモノやんな!?

けいしゅけ、薬剤師として興味津々なので、調べて行きまっせぇ~!

 

プロアクティブ プラス の3ステップセットの内容がニキビ治療効果に科学的根拠があるのか!? 1商品ずつ調べる!さぁ、検証や!

ということで、このコーナーでは、

  1. プロアクティブ プラス 3ステップセットの商品ごとのニキビに効くと書かれている成分を書き出し
  2. その成分のニキビ治療に対する効果の科学的根拠はあるのか?

を明らかにしていく。

STEP1:薬用洗顔料「 スキン スムージング クレンザー 」の成分は?

  • 有効成分 : サリチル酸
  • 主な配合成分 : グリコール酸
  • 主な配合保湿成分 : ブドウエキス 、 ユキノシタエキス 、 オウゴンエキス 、 クワエキス

【考察】

ニキビ治療に有効成分だとしているのは、 サリチル酸 と配合成分の グリコール酸 や。

この中でも、ピーリング効果 をメインで発揮しているのは、グリコール酸やね。グリコール酸 は、【徹底比較】皮膚科で出されるニキビ治療薬で1番効くものは何?エビデンスレベルで答えたる!の投稿の目次6.1の中で紹介した、ケミカルピーリングと呼ばれるもので使われる成分やねん。

これに対する 尋常性痤瘡治療ガイドライン2016 (= 最新のニキビ治療ガイドライン )の評価は

エビデンスレベルC1(選択肢の1つとして推奨はする)

にあたる。同じエビデンスレベル者には、「洗顔」があるねん。ただ顔を石鹸で洗うのと同じエビデンスレベルや。

痤瘡(面皰)に、標準治療が無効あるいは実施できない場合に グリコール酸 あるいはっ サリチル酸マクロゴール による ケミカルピーリング を選択肢の一つとして推奨する。但し、保険適用外であることを考慮し、十分なインフォームドコンセントを必要とする。また。実際の施術にあたっては、各々の患者の症状や皮膚の状態に応じて適用の可否を判断し、適切な濃度、pHの使用薬剤を選択しなければならない。

なお、欧米では低濃度の グリコール酸 や サリチル酸エタノール 単剤、もしくは配合剤でのホームケア治療の有効性も多く報告されているが、本邦での有効性の報告はなく、また、医療機関で行われている ピーリング との比較もない。

グリコール酸 は、濃度やpHの違いが効果に大きく影響する試薬であり、施術者による方法も各々の試験により微妙に異なることから、単純に結果を比較検討することが難しい。

出典:尋常性痤瘡治療ガイドライン2016

しかし、 プロアクティブ においては グリコール酸 はあくまで配合成分とされていること。濃度が不明なことから、有効性に関してはちょっと微妙やと言わざるを得ない。

結論:STEP1の「 スキン スムージング クレンザー 」の科学的根拠は上位レベルではない

 

STEP2:薬用美容液「 ポアターゲティング トリートメント 」の成分は?

  • 有効成分: サリチル酸グリチルリチン酸ジカリウム
  • 主な配合成分: アロエ液汁 、 スイカズラエキス

【考察】

ここでメインにニキビに対する効果として期待されているのは

サリチル酸

と思われるが、 サリチル酸 は肌表面の角質を柔らかくする作用から、ピーリング効果を期待されているものと考えられるねん。あと、若干やけど アクネ菌 に対する殺菌効果を持つとされているので殺菌成分としても考えていることが推察できる。これらをもって、「サリチル酸はニキビに効く」っていう主張にしているんやろう。

もう一つの有効成分の グリチルリチン酸ジカリウム 

これは生薬の甘草に含まれる抗炎症物質。炎症を抑える成分なので、赤ニキビの炎症を鎮める効果を期待されているんやと思う。

ただし、ニキビ治療のガイドラインにおいてこの2成分(サリチル酸およびグリチルリチン酸ジカリウム)は評価の対象外になっている。

これはどういうことを意味するんやろか??

ぶっちゃけると、気休めになる程度ってことや。

結論:STEP2「 ポアターゲティング トリートメント 」に、ニキビ治療に対しての科学的根拠はない!

 

STEP3:薬用クリーム「 スキン ブライトニング ハイドレイター 」の成分は?

  • 有効成分:サリチル酸、ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸 2-グルコシド)
  • 主な配合成分:ブドウエキス、ユキノシタエキス、オウゴンエキス、クワエキス、マルトース・ショ糖縮合物

【考察】

ここでもメインにニキビに対する効果として期待されているのは サリチル酸 や。

繰り返しになるけれど、サリチル酸は肌表面の角質を柔らかくする作用から、ピーリング効果を主張し、若干のアクネ菌に対する殺菌効果を持つとされているので殺菌効果を主張しているのだろうね。

もう一つの有効成分に挙げられている、ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸 2-グルコシド)

これに関しては、尋常性痤瘡治療ガイドライン2016(=最新のニキビ治療ガイドライン)の評価でエビデンスレベルC1が付いている。

アスコルビン酸の抗酸化作用によるニキビの炎症と炎症後の紅斑にたいして効果が期待され、有効であるという臨床試験が存在するねん。ただし、炎症後の紅斑への効果の追試の報告がない。加えて炎症後の紅斑については自然治癒があるので、症状の軽快までかかる時間が自然治癒よりもどれだけ早いか?を示す試験結果がでないことには効果ありとは言えない。

保険適用外ではあるが、外用薬の選択肢の一つとして推奨する。こういった結果が出ている。

結論:STEP3「 スキン ブライトニング ハイドレイター 」の科学的根拠は上位レベルではない

 

おまけの製品:お肌のクーリング剤「 スキン クーリング セラム 」の成分は?

  • 全成分(スキンクーリングセラム)
    水、グリセリン、ペンチレングリコール、BG、マルトオリゴシルグルコシド、ユチャ葉エキス、ヒアルロン酸Na、ビサボロール、異性化糖、サッカロミセス/亜鉛培養物、加水分解水添デンプン、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、カルボマー、ポリソルベート20、(アクリル酸グリセリル/アクリル酸)コポリマー、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヘキシレングリコール、EDTA-2Na、水酸化Na、香料、フェノキシエタノール

【考察】

全成分に関しては上記の通りになっているんやけど、

ぶっちゃけ、ただのおまけやな(笑)

お得感を出すためのものやと言える。

ユチャ葉エキスには抗菌作用があると言われているものの、これじゃ濃度も何もわからない。

結論:お肌のクーリング剤「 スキン クーリング セラム 」はただのおまけにすぎない。

 

結論:プロアクティブ+の3ステップセットはSTEP1のグリコール酸とSTEP3のアスコルビン酸が成分としてニキビ治療に対して推奨レベルであるが、推奨レベルに対して費用が高い!

これが今回行った、けいしゅけ独自の検証の結果や。

理由は以下の通り

  1. ケミカルピーリング に使われる エビデンスレベルC1 の グリコール酸 が入っている スキン スムージング クレンザー について、 グリコール酸 の濃度が不明であり効果が出るのか、ガイドラインレベルでもハッキリとしないこと。そもそも、ガイドラインにおいて、 洗顔 すること自体が エビデンスレベルC1 であることから、洗顔料として プロアクティブ プラス を使う必要性が不明や。
  2. 有効成分をうたうサリチル酸自体がエビデンスレベル評価の対象外や。つまりニキビに効くという科学的根拠がそもそも、ない。
  3. 薬用クリーム スキン ブライトニング ハイドレイター に含まれる、 ビタミンC誘導体 ( L-アスコルビン酸 2-グルコシド )はエビデンスレベルC1であるが、ガイドライン上の考察においても効果に対する評価はあやふや
  4. ①~③より、ニキビ治療に効果がある!という科学的根拠(エビデンス)のある成分についてのエビデンスレベルが低いうえに、その成分ですら濃度やガイドライン上での考察において効果が確かであるとは言えていない。つまり、プロアクティブ プラス にはニキビに効くという根拠がない

そういった理由から、

1セット5500円(税・送料込み)をかける割には、効果が確実に見込めない。せやから・・・買うのはオススメしません!!という結論に至った。

まぁ、書き始めるときからこの結果を予想して書いてたんやけどね(笑)。

 

海外版プロアクティブの成分と効き目は国内版と桁違いという事実!!

これは調べてみてわかったことやけど、海外版のプロアクティブはメチャクチャ効く。科学的根拠があるねん。

だって、配合されてるんだもの

過酸化ベンゾイル が。

けいしゅけ
これって【徹底比較】皮膚科で出されるニキビ治療薬で1番効くものは何?エビデンスレベルで答えたる!の記事で書かれてたベピオゲル2.5%の主成分やで!!!ニキビに対する効き目は科学的根拠レベルAでガイドラインに載ってるやつやん!!!

 

そうやねん。

海外版はエビデンスレベルAのベピオゲル2.5%と同じ成分が同じ濃度で配合されてるんや!!!

せやから、効くねん。メッチャ効くねん。それが、プロアクティブが有名である理由や!

じゃあなんで日本では過酸化ベンゾイル配合で売らないんだ?アホなのか?プロアクティブ!!

いや、実は理由がある。

プロアクティブは悪ないねん。

日本では過酸化ベンゾイルは医薬品としては認可されているものの、化粧品に配合することは認可されていないから。

これが理由なのよ。せやから、売らないんやない、売れないんや。

かといって、海外版の個人輸入はお勧めせぇへんで!

ここまでの文脈やと、海外版がメッチャ効くし、国内では過酸化ベンゾイル入りは手に入らない⇒ほんじゃ海外版の個人輸入じゃー!!

となりそうやけど、やめとき!

過酸化ベンゾイルが日本で化粧品として認可されてへんのは理由があるねん。過酸化ベンゾイルはな・・・

  1. 効くけど、刺激が強くて人によっては肌が赤くただれることがある
  2. アレルギーを起こす人もあり得る
  3. そんな副作用が出た時に、保証してもらえない。だって認可してないものを勝手に使ったんだもの。当たり前

こういった、過酸化ベンゾイルの効くけど副作用もある!けっこうある!という事から健康被害を出さぬよう認可されてないねん。

それと理由の3番目ってメッチャ大事や。自己責任で使うのやからひどい副作用が出たって誰も保証してくれへんで?それってメッチャリスクやろ?

普通に皮膚科に行ったらええねん。ほんで、医師の指示のもと「ベピオゲル」を処方してもらえばいいやんか。

これなら副作用が出たってちゃんと対処してもらえるわ。ってか、副作用が出ないように保湿剤が処方されたり僕たち薬剤師がしっかりと事前にこういう症状が出たら使うのやめてや!!って説明するからね。ひどいことにはならへんよ。

改めて結論を言います。

  • 国内版のプロアクティブ プラスを1セット5500円(税・送料込み)も出して買う必要なし!!効果が確実に見込めないもん。
  • かといって効果が高い過酸化ベンゾイルを配合している海外版の個人輸入もアカン!副作用が出たって誰も守ってくれへんで!!
  • 結局、現状では皮膚科に行って【徹底比較】皮膚科で出されるニキビ治療薬で1番効くものは何?エビデンスレベルで答えたる!の記事で書かれてたように、ディフェリンゲル+ベピオゲルやニゾラールクリーム+ベピオゲルあたりを処方してもらうのが最も自己負担が少なく、リスクも低いけどもニキビの治療効果が最高に良い選択肢となる!!!

はい。こうなりましたわ。

 

結論から言える提案 ⇒ ニキビができたら、皮膚科受診が最も費用対効果が高い!

こういうことになるわ。

当たり前やねんけど、科学的根拠が絶対にあってぜひおすすめする!!というエビデンスレベルAの薬を使うのがニキビを治すうえで一番いいに決まってるねん!!

【徹底比較】皮膚科で出されるニキビ治療薬で1番効くものは何?エビデンスレベルで答えたる!の中でエビデンスレベルAのお薬をたくさん紹介しています。ニキビができた場合には、皮膚科を受診し、是非エビデンスレベルAのお薬を処方してもらってください。

けいしゅけ
今回の記事はいかがでいたか?
アナタのお役に立てていれば幸いです!
もし良ければコメント欄から記事を読んだ感想や、ご意見、ご質問など寄せて下さい☆待ってます!!

【徹底比較】皮膚科で出されるニキビ治療薬で1番効くものは何?エビデンスレベルで答えたる!

2017.03.19
薬剤師が検証 プロアクティブプラスはニキビに効果があるのか?

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