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ウルソの作用機序を胆汁酸の理解から勉強したらおもろ過ぎた!

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いつも触る割に理解できていない薬の代表例が「ウルソ錠」。

けいしゅけ自身、ぶっちゃけ胆汁酸の種類が5種類もあるなんて大学で勉強したはずやけど忘れてましたわ(笑)。

ウルソ錠の販売開始は1962年7月

コレが今でも主力で処方されるには理由があるはずだ!

そう考えたけいしゅけはウルソ錠の理解を深めるべく、ガリガリ勉強を始めたのだった。

そしたらおもろいオモロイ。

ちょっとその面白さを皆さんと共有したくなったので記事にしてみました☆

楽しんでいってください。ちなみに サワシリン もめっちゃおもしろいです!!

では、いってみよぉーぅ!!!!

ウルソの魅力ってなんや?⇒胆汁酸を知り、作用機序を理解

今回はこれがテーマ☆

まず、添付文書の作用機序を読んでみよっかな

引用部分を示します

下記疾患における利胆
胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患  ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1回50mgを1日3回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
慢性肝疾患における肝機能の改善  ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1回50mgを1日3回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
下記疾患における消化不良
小腸切除後遺症,炎症性小腸疾患 
ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1回50mgを1日3回経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解  外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解には,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1日600mgを3回に分割経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善  原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善には,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1日600mgを3回に分割経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.増量する場合の1日最大投与量は900mgとする.
C型慢性肝疾患における肝機能の改善  C型慢性肝疾患における肝機能の改善には,ウルソデオキシコール酸として,通常,成人1日600mgを3回に分割経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.増量する場合の1日最大投与量は900mgとする.

引用元☞ https://medical.mt-pharma.co.jp/di/file/dc/urs_d.htm

引用を終了します。

引用部分を示します

胆汁分泌の促進作用により胆汁の流れを改善し、また、肝臓で疎水性胆汁酸と置き換わり、肝細胞の障害を軽減します。さらにサイトカイン・ケモカイン産生抑制作用や肝臓への炎症細胞浸潤抑制作用により肝機能を改善します。他に胆石溶解作用、消化吸収改善作用があります。 通常、胆道系疾患・胆汁の流れが悪くなって起こる肝疾患の治療、小腸切除後や炎症性小腸疾患における消化不良の改善、コレステロール系胆石の溶解、慢性肝疾患、原発性胆汁性肝硬変およびC型慢性肝疾患における肝機能の改善に用いられます。

引用元☞ http://allabout.co.jp/r_health/healthdb/medicinedb/detail/355134/

引用を終了します。

うんうん、とりあえず羅列されてますわな。

しかしながらですよ、これらの作用が得られる根拠といいますか、

 

もっと根っこの部分の理解が必要なんじゃないかなぁ

 

でないと、利胆作用だとか、疎水性胆汁酸との置き換わりなんていうところがまったくわかりませんよね?

少なくとも、僕には全くわかりませんでした。

「お、おう。」って思うだけっていうか。ピンと来ないのよ。

で、調べて行くうちに日経DIのある記事にたどり着いたわけ。

 

山本雄一郎先生の「薬局にソクラテスがやってきた」の《胆汁酸からウルソへの理解を深める》という記事に。

 

ここで書かれているのは胆汁酸の理解の大事さでした。

これをもとに僕も記事を作っていきましたので、トラックバックを山本先生のブログにさせていただきます。

本当に勉強になりました。山本先生、ここに感謝申し上げます。

 

疎水性胆汁酸ってなんや?

引用部分を示します

胆汁酸による細胞の障害性は、胆汁酸の親水性・疎水性の強度に起因しており、
疎水性が高い胆汁酸ほど細胞障害性が高い。
胆汁酸は、疎水性の高い順にLCA(1.00~1.05)、DCA(0.59~0.72)、CDCA(0.46~0.59)、CA(0.07~0.13)で、最も親水性が高いUDCA(-0.31~-0.47)には細胞障害性がほとんどない(カッコ内はタウロコール酸の値を0としたときの非抱合体、グリシン抱合体、タウリン抱合体の疎水係数[hydrophobicity index]。J Lipid Res.1989;30:719-30.)。

引用元☞ 日経DI 山本雄一郎先生の「薬局にソクラテスがやってきた」コラムの記事《胆汁酸からウルソへの理解を深める》より

引用を終了します。

ここはあえて僕が書いてしまうと他人の土俵で相撲を取るような感じとなり、失礼になるので引用にて失礼しました。

そう、胆汁酸にはこれだけの種類があるわけです。

そして、疎水性胆汁酸って何⇒5種類ある胆汁酸のうち、細胞障害を起こしちゃう側の胆汁酸の事。

ってことがわかった。

 

掘り下げよう。で、胆汁酸っていったい何なの??

 

コレステロールを基本骨格として、側鎖に水酸基とカルボキシル基がついた物質で、肝臓でコレステロールを原料に生合成される胆汁中の主要固形成分のこと。

ちなみに、コレステロールからの生合成経路によりできあがる胆汁酸は2つのグループに分かれますねん。

 

なるほど、ほんじゃ胆汁酸のできあがる経路を教えてくれたまえ、けいしゅけくん。

了解。ほんじゃいきましょか。

 

ケノデオキシコール酸(CDCA)ができあがる経路。ここから2つに分かれていく。

そのうちの1つがウルソデオキシコール酸(UDCA)。もう1つがリトコール酸(LCA)や。

これっておもしろくて、超疎水性のものと最も親水性のものができあがるねん。真逆やん!

ウルソデオキシコール酸⇒超親水性(細胞障害性は無い)

リトコール酸⇒超疎水性(細胞障害性が強い)

 

コール酸(CA)からさらに生合成が進みデオキシコール酸(DCA)になる経路。

この経路も面白い。

コール酸⇒親水性 やけど、これから作られる デオキシコール酸⇒疎水性が高い

 

ウルソデオキシコール酸の置換効果と利胆効果を理解しよう

 

まずは置換効果から

ここまで読み進めてくる中で、ピンと来た人もいるんとちゃうかなぁ?

そう、ウルソデオキシコール酸は疎水性が低く、細胞毒性がほとんどない。

だから、これら5つの胆汁酸の構成比のうち、ウルソデオキシコール酸が高くなればなるほど、臓器保護作用が高まるって事やんね。

そしてまさにそれが置換効果ってヤツやねん。

だから、ウルソ錠をちゃんと毎日飲み続けることは、この胆汁酸のうちの毒性の低いウルソデオキシコール酸の構成比を高めるということになる。

それによって肝臓を守ってあげることになるってことだ。

ちなみに慢性肝炎(特に C型肝炎 で)において、この置換効果が処方する最大の意味となっているらしいで。

毎日飲んでもらうことを強調しなきゃ!!!って思うよね。

「ウルソって薬を飲むのは、肝臓を攻撃しない胆汁酸を飲んでるってことです。やから、毎日欠かさず飲んでる方が絶対ぜぇっっったい体のためですわ!せやからお願い!飲んで!!!」

って患者さんに伝えたくなりません??

 

次に利胆効果のメカニズムを説明!

はい、では利胆効果について。

ウルソ(ウルソデオキシコール酸)は、胆汁酸を毛細胆管に輸送するトランスポーターの発現を促し、胆汁の分泌を促進します。これが利胆作用っす。

利胆作用の答えはコレ。

 

トランスポーターが増えるメリットって他にないのかな?

ウルソによって胆汁酸を運ぶ運び屋さん(トランスポーター)が生み出されるから、たくさん胆汁酸が運ばれる。たしかにそうやろね。

・・・そんだけ?

実はこれだけとちゃいますねや!さらに深みに皆さんをお連れしまっせ!!

 

胆汁は体の中を循環するねん

腸肝循環って言葉を知らなきゃ始まらんぜ・・・。

腸肝循環とは?

⇒胆汁は肝臓で作られて、総肝胆を通じて胆嚢に貯蔵・濃縮される。

そして食事とともに総胆管を通じて十二指腸から排出されたあと、胆汁酸は腸から吸収される。

そして肝臓に胆汁として再分泌されていく。

これが腸肝循環

 

 

皆さんに伝えたい!けいしゅけくんの利胆作用の奥深さノート公開

ウルソ錠ウルソデオキシコール酸)を飲むことによって、胆汁酸を運ぶトランスポーターを増やすことができる。

ちなみに胆汁酸は腸肝循環によって体の中でグルグル回される。

だからウルソデオキシコール酸も体の中をぐるぐる回る。

つまり何回も効くことができる。

ってことは胆汁酸を運ぶトランスポーター増殖作用が何度も味わえる。

結果として、胆汁酸はどんどん運ばれやすくなるのだ!!!

 

どうだ!!

利胆作用。めちゃくちゃ語りたくったったわぃ!!

なかなかおもろいでしょう??

 

最後にウルソ錠の効果についてまとめ書きをお届け☆

胆汁酸には5つあり、そのうちの1つがウルソデオキシコール酸

ウルソデオキシコール酸はムッチャクチャ親水性で細胞障害をしない。

逆を言えば他の胆汁酸は疎水性で、細胞を傷つけてしまう。

なので、肝臓を守ろう!と思えば、体をめぐる胆汁酸がウルソデオキシコール酸ばかりになれば理想的。

ウルソ錠を飲む理由はこれにあり、ウルソデオキシコール酸であるウルソ錠を飲めば飲むほど、身体の中をめぐる胆汁酸のうち、超親水性のウルソデオキシコール酸の占める割合が増える(置換作用)。

さらに、ウルソデオキシコール酸は優れもので、胆汁酸を運ぶ運び屋さん(トランスポーター)を増やす作用まで持っている。これによって胆汁が体の中を巡りやすくなるのだ。

巡りやすいと何がいいのか?

細胞毒性のある疎水性の胆汁酸がいつまでも一定の臓器にとどまってたら・・・細胞がケガし続けるやん!!

だからそいつらを追い出してやる効果(利胆効果)があることによって、臓器を保護できる。

ちなみに胆汁酸は腸内循環という体の働きによって何度も体の中をグルグル回るので、ウルソ錠を飲むことはメチャクチャ大事になる。

以上、けいしゅけくんによる模範回答でしたとさ。

 

おしまい

 

どうでしたか?

ウルソ、面白いでしょ???

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6 件のコメント

    • コメントありがとうございます!うれしいです!
      「腸肝循環を促す」というよりは、ウルソデオキシコール酸は「腸肝循環で何度も体を巡る」んです。なのでエエ感じに働いてくれるという事を記事にしました☆
      トラゼンタについてですが、トラゼンタの成分は外国人データですが、10mgを飲んでから96時間後(4日後)に80%が糞中に排泄されたというデータがあるので、腸肝循環でエエ感じに働くというイメージはあまりないかなぁと考えられます。

        • いえいえ!コメントいただけてうれしいので、いつでも何かあればコメント下さい☆
          「けいしゅけさんの爽快な書き口でいつも面白く学べています!」コレ、メッチャうれしいです!こう言ってもらえるのがホンマ最高にうれしい!
          ありがとうございます!

  • けいしゅけはアナタのコメントを待ってます!書いてもらうと喜びます☆質問も大歓迎!真摯にお答えいたします!