新規機序のP-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)に分類されるタケキャブ(ボノプラザン)。患者さんからの聞き取りから感じた事と,門前の公立病院の消化器ドクターの経験則をMRさんが収集した。
話をする中で浮かび上がったのが,タケキャブは長期服用に向かない人がいるのかな?というクリニカルクエスチョンやった。これについてエビデンスを探ったので記事にしていくで。

現段階でのタケキャブ(ボノプラザン)のエビデンスは多くないけど,
ちょっとおもろいかも?と思ったら見てってな!
タケキャブ(ボノプラザン)の有効性と安全性についてのエビデンスを確認
これは以下の論文より,現段階におけるエビデンスを得ることができると考えてるわ。
Aliment Pharmacol Ther. 2017 Jan;45(2):240-252. doi: 10.1111/apt.13876. Epub 2016 Nov 27.
Randomised clinical trial: efficacy and safety of vonoprazan vs. lansoprazole in patients with gastric or duodenal ulcers – results from two phase 3, non-inferiority randomised controlled trials.
Miwa et.al
PMID: 27891632 DOI: 10.1111/apt.13876
CONCLUSIONS:
Vonoprazan 20 mg has a similar tolerability profile to lansoprazole 30 mg and is non-inferior with respect to GU healing and has similar efficacy for DU healing.
結果としては,タケキャブ(ボノプラザン 20mg)は,タケプロン(ランソプラゾール30mg)と同様の忍容性プロファイル(安全性)を有し,胃潰瘍(GU)治癒に関しては劣らず,十二指腸潰瘍(DU)治癒にも同様の有効性を有する。



安全性も有効性も既存のPPIと同等であろう,今のところは。って言う結果や。
ちなみに,この研究デザインでは胃潰瘍(GU)で8週間,十二指腸潰瘍(DU)で6週間の二重盲検試験となっているわ
感想
現在あるエビデンスを見る限りでは,ボノプラザンが長期服用に不向きであるという事実はありませんでした。むしろ今のところ,有効性と安全性は既存PPIと同等であるようだという結果が出ているので,ひとまず処方されている場合はしっかりと服用して,今ある胃の不調を治すことに専念したいといったところでしょうか。
ただし,販売開始が2015年の比較的新しいお薬の為,今後のエビデンス発表があれば注視したいところです。
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