タケキャブ(ボノプラザン)は長期服用に向かない可能性

タケキャブが長期処方に向かない気がする






新規機序のP-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)に分類されるタケキャブ(ボノプラザン)。
私の経験上感じた事と門前の公立病院の消化器ドクターの経験則をMRさんが収集。
話をする中で浮かび上がったのが、
タケキャブは長期服用に向かない人がいるということだった。
これについて今回は記事を書いていく。

50例ほどの長期投与処方を経験。その上での統計

およそだが、40~50%の患者さんに腹部膨満感が出た

私が窓口でタケキャブをお渡しした患者さんの例は50例以上なのだが、
半数近くが元の処方に戻るという事態となった。
私自身はタケキャブはかなり斬新で、これからはPPIの処方がすべてタケキャブに移行していくのだろうと感じていた。☞(理由は後述)
ちなみに、タケキャブ離脱の患者さんにインタビューをすると
「別に前の薬(ネキシウムやタケプロン、パリエットなどのPPI)と実感として変わりがなかった。なのに負担金額だけ高くなるから戻してもらった。」
「なんとなくなんだけれど、タケキャブを飲むと調子が良くなかったから元に戻してもらった。」
といった声が聴かれたのだった。

既存PPIからタケキャブに代わっていくと私が思っていた理由は以下の通り

実はPPIは問題点がいくつかあった。ちなみにPPIは、胃粘膜壁細胞の酵素H+,K+-ATPaseを阻害し、H2受容体拮抗薬よりも強力に胃酸分泌を抑制する薬剤である。
効き始めが遅い酸による活性化が必要なため効果発現に数日間の服用が必要
効果に個人差がある肝薬物代謝酵素CYP2C19による代謝の影響があり、投与患者により血中動態および作用に大きな差異が認められる
服用時点を考える必要がある夜間の酸逆流を抑制するには作用時間が不十分
これらの問題点があり、私は特に2番目の個人差があることがネックと考えていたのだ。

酸による活性化を必要とせず、カリウムイオンに競合する形でH+,K+-ATPaseを可逆的に阻害し、酸分泌抑制作用を発揮するタケキャブ(ボノプラザン)は画期的だし、期待を寄せていた。
それゆえに、半数近くの処方継続断念という事例には驚きを隠しきれなかった。

MRによると、ドクターから集めた情報では「腹部膨満感が多かった」

これがタケキャブに関する新情報となる。
今後どのような論文が発表されるのかはわからないが、
どうやらタケキャブにも個人差があるのではないか?と私は考えている。
効果が実感できなかったり、腹部膨満感が多く出た例を考えると、
何かしらの機序が働いているのは間違いない。
これに関しては今後の製品情報の発表を待とうと思う。

ただ一つ言えるのは、タケキャブとてやはり完ぺきではなかったということか。

しかし効果発現の速さは間違いない☞ピロリ菌除菌には間違いなくタケキャブが基本

これもまた事実。
ピロリ菌の除菌において、やはりタケキャブを用いた1次除菌が20例ほどなされたが、
2次除菌まで回った例は5例以下であった。
2次除菌をタケキャブ入りで処方された患者のうち、3例は1次除菌の制酸剤はPPIであった。

このことから、タケキャブの効果発現の速さには個人差はないと推察する。
よって、ピロリ菌除菌においてはタケキャブの存在は絶対的なものとなると考えている。

まとめ

そんなわけで、タケキャブが意外にも長期投与に向かない可能性が浮上した。

これに関するエビデンスが発表された際には私の経験則もあながち悪くない感覚だったと言えそうだ。

あまり処方を経験していない薬剤師の先生へ

タケキャブの投薬時には腹部膨満感が出る可能性を話すといいかもしれません。

ただし、効果発現は早いので、初めて制酸剤を飲む患者さんには効き始めの速さは間違いないよ!と言ってあげるといいかもしれませんね。

とはいえ、完全に感覚的な記述でありまったくのエビデンスがないため、この記事自体に意味はないです。

現在、引き続き情報収集中です。

けいしゅけ
今回の記事はいかがでいたか? アナタのお役に立てていれば幸いです! もし良ければコメント欄から記事を読んだ感想や、ご意見、ご質問など寄せて下さい☆待ってます!!
タケキャブが長期処方に向かない気がする

けいしゅけはアナタのコメントを待ってます!書いてもらうと喜びます☆質問も大歓迎!真摯にお答えいたします!